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35話

 翌日、ユージはユリスを『真・整合騎士団』の皆に紹介すると、ユージの耳にある情報が入ってきた。牢屋に収監されたPophが脱獄したという情報が耳に入った。それを聞いてユージは


「忌々しい奴らだ・・・まだ懲りないのか」


 怒り出したのだ。『五騎士星』はユージが自ら怒り出すことがなかったので驚いていた。そしたら、ユージは無窮から黄金の剣を出し握ると


「『アーマメント』」


 と『エマルバビロン』の武器解放をするとユージは一人で何処かに行こうとしていた。そしたら、ユリスは


「ユージ・・・どこに行くのかしら?」


 ユージはビクッとなって後ろに振り向くとユリスが額にビキっとなって怒っていた。ユージはそれを見て怒気がみるみる落ち着いて青ざめていた。そしたら


「申し訳ございません・・・ユリス」


「ユージ・・・今・・・私が怒っている理由分かっている?」


「分かっております・・・だから怒らないでください・・・」


 ユージは涙目でユリスに謝る。その光景を見て『真・整合騎士団』の皆はこう思った。


 完全にユージはユリスに頭が上がらないことが分かった。つまり、ユージはユリスに尻敷かれたということになった。そしたら、ユージはユリスを宥めさせるとユリスは


「分かればよろしい・・・Pophのけりをつけに行くのでしょう・・・負けないでよ」


 ユリスはユージの唇を重ねる。ユージはユリスから離れると


「もちろん・・・俺は負けないよ・・・ユリスという勝利の女神がいるから」


 ユージはそう言って『ゼラウス』から飛び降りるとユージは無窮から『エマルバビロン』の飛空挺を出し乗ると飛空挺はPophが来るのであろう場所に向かった。その頃、カズとユンはそれぞれが倒した敵が来るのであろうポイントに向かって走っていると上空で現実に似た戦闘機に乗って飛んでいるPophを発見した。そして、カズ、ユンの目の前に是無き倒した敵がやって来た。だが、その姿は以前の人間の姿をしていなかった。いや、正確に言うと、既に人間の形をしていた醜い化け物だった。そして、狂気的な雄叫びをあげているとその雄叫びだけで周囲の建物に罅が入った。さらに近くにいた人々が雄叫びに怯えて腰を抜かしてしまった。カズ、ユンはそれを見て


「(もう人間だった頃の記憶が無いだろう・・・いや・・・)」


「(もう人間として面影がない)」


 カズとユンはそれぞれの敵、ザンザス、ジョー・ウィルもどきの醜い化け物と相手をし始めた。


 上空を移動しているユージは戦闘機を乗っ取ったPophの姿、いやPophの姿をした醜い化け物がいた。化け物は狂気な雄叫びを大きく吠えるとユージはそれを見て


「(既に狂乱して・・・我を忘れている・・・もう人として生きることは出来ない・・・せめて・・・安らかな死を与えてあげよう)」


 ユージは飛空挺の椅子に座ると上空に金のサークルを出現させ武具を放った。武具を放つとPophが乗った戦闘機は武具を躱して飛空挺の真上を通り過ぎると武具は方向を急転換してPophに向かっていった。だが、それも躱してユージが乗る飛空挺に向かってミサイル二発を撃つとユージは


「ちょこざいが」


 と言うと飛空挺が移動し始めミサイルから逃げ始める。逃げ始めた飛空挺を追うミサイル。ユージはミサイルを巧みに躱していると金のサークルを出現させミサイルに向かって武具を放った。そして、武具をミサイルにぶつけさせて破壊させるとユージは


「面白い・・・俺をここまで楽しませてくれる敵がいてゾクゾクするよ」


 ユージはそう言って飛空挺を雲の中に入っていった。Pophもその後を付いていった。


 その頃、『ゼラウス』内ではユリスがユージのことを少々心配していた。そしたら、シャルルがコンソールを操作して衛生画面を開くとユリスはこの艦空挺にそんな設備があるとは思わなかった。ホウの話によると


「この艦空挺には『ステルス機能』、『光学迷彩』、何十隻の小型の戦闘艦空挺、飛空挺、武器が搭載されている」


「そんなに・・・」


「しかも、艦内の部屋は防音、防臭といった備わっているから・・・部屋の中で何をやってもバレることはない」


「なにをって・・・」


 ユリスは顔を赤くしながらそう言うとナルカは


「おやっ?・・・どうしました?・・・ホウは・・・何をとしか言っていませんわ・・・いったい何を想像したので・・・」


「・・・・・・」


 ユリスはナルカの陰口に口籠もるとララは


「おい・・・ユージって・・・あんな精霊剣を持っていたか?」


 ララは画面越しに映っているユージの戦い方、持っている精霊剣に見覚えがなかった。それにはシャルルも


「そうだね・・・あの精霊剣は見たことがない・・・ていうよりユージがあんな戦い方をするなんて初めて見るかも・・・」


「それに笑っているぞ」


 ホウはユージが笑っていることに驚いていた。それにはリンも同意していた。そしたら、ユリスは


「何か心から楽しんでいそうな顔をしている・・・うんうん・・・楽しそう」


 ユリスはそう言うとシャルル、ホウ、ララ、リン、ナルカは画面越しのユージを見ていた。




 時を少々進み、カズ、ユンは狂気な怪物になったザンザスとジョー・ウィルの相手をしていた。二人はそれぞれの敵に相対していた。カズは『シューケー』を解放して不死鳥と化してザンザスに向かっていった。ユンはあの時と同じように畏を纏わせて挑みにかかった。そして、互いにそれぞれの敵を倒すとカズとユンは互いに見合わせ睨み合うと二人はそれぞれの超巨大戦闘艦空挺に帰って行った。帰りの最中、上空から風が舞い上がると二人は上を見上げると上空ではユージが乗っている飛空挺とPophが乗っている戦闘機が飛んでいた。そして、雲の中に入っていくのを確認した。そしたら、二人は艦空挺に帰って行った。先の戦いはユージの戦いだからだ。そして、上空を見ていたギンはというと


「なんだぁユキ来たのか?」


「うん」


 ユキはユビをつんつんしながら言うとギンは


「おいで・・・今日はもの凄い戦いが見られるかも知れないぞ」


「あれ?・・・ギンちゃん・・・今回はなにもしないの?」


「あぁ・・・今回は傍観希望者だ・・・それにお前といる今にでも襲いかかりそうだ」


 ギンはそう言うとユキは顔を赤くしながら


「もしかして・・・溜まってた?」


「まぁな・・・ここ最近・・・鬱憤が溜まっていたんだ・・・だが・・・俺はユキのことを忘れていなかったぞ」


 ギンはユキの顎をつうーと沿うように撫でるとユキはさらに赤くなってぷっしゅうと頭から湯気が出ていた。そしたら、ユキは


「これからのことが全て終わったら・・・やろう」


 ユキは赤くしながら言うとギンは


「あぁ・・・そうだな」


 ギンはそう言ってユキを抱き寄せて空の方を向いていた。




 雲の上で戦っているユージ、Poph。ユージが乗っている飛空挺は巧みに移動しながらPophが乗っている戦闘機を翻弄させていた。そしたら、Pophは雄叫びをあげながら戦闘機から六発のミサイルを撃つとユージは飛空挺を操って巧みに躱し続けた。だが、Pophはユージが来る場所に先回りしようとする。しかし、ユージは笑みをして飛空挺の背後に六つの金のサークルを出現させて武具を放った。ミサイルと武具がぶつかり合い爆発するとユージの飛空挺とPophの戦闘機が正面衝突しようとしていた。その間、Pophは雄叫びをあげていた。空中、周りが雲で覆われそうになるぐらいの高さでユージとPophは飛空挺と戦闘機でやり合っていた。だが、ユージはPophの戦闘機を見ながら笑みをこぼす。そして、飛空挺の羽の部分を光らせるとユージが乗っていた飛空挺はPophが乗っている戦闘機の背後に回っていた。Pophは背後に回ったユージを見てユージは


「どうする?・・・狂化人間」


 Pophは雄叫びをあげながらユージを振り抜こうするが振り抜けずにいた。そして、Pophは雲の中を突っ込み真下に進んでいた。それを追うユージ。雲を突っ切ると目の前には大きな山が見えた。そしたら、ユージは


「いっそ・・・山に突っ込んでみるのはどうだ?・・・Poph!!」


 ユージはそう言うと無数の金のサークルを出現させ武具を螺旋のように放つとPophの戦闘機はギリギリで方向転換して山を避ける。だが、ユージはチッと舌打ちをすると放たれた武具は山に衝突して爆発して山一つ消し去ってしまった。ユージは方向転換して躱したPophの後を追った。


 ユージが放った武具が山に衝突して爆発した瞬間を見た人々は驚きを上げて言葉を出せずにいた。それを、画面を通して見ていたシャルルたちも同じであった。だが、ユリスはシャルルたちに紅茶を出す。シャルルたちはユリスからの紅茶を飲みながらユリスにあることを尋ねた。


「ユリスはユージが心配していたんじゃないの?・・・なのにどうして平然とお茶を出すの?」


「えっ?・・・だって・・・私はこの騎士団の団長の彼女よ・・・それにユージは負けやしないわ」


「どうしてそう言いきれる?」


「だって・・・ユージ・・・本気出しているんだもん・・・それだったらユージが負けることなんてないでしょう・・・笑っているユージを見れば勝負はもうついたも当然だもん」


 ユリスはそう言うとシャルルは


「あっ?・・・そういえば言い忘れていたけど・・・ユリスさん・・・ユージは貴方と結婚したいと言っていたわ」


 ユリスはシャルルが言ったことに振り向いて本当かどうか聞くと


「本当?」


「本当だよ・・・今は花で作った指輪だけど・・・いつかは本当の指輪を渡すって言っていたわ」


 ユリスはシャルルからそう聞くと嬉しそうな顔をしていた。そして、笑顔でユージを見ていた。シャルルたちは嬉しそうでありながらも笑顔なユリスを見てこう思った。


「(確かにユリスさんの笑顔を見ると・・・)」


「(私たち皆の心を潤ましてくれるような感じがする)」


「(だからこそユージは彼女(ユリス)を守りたいと思ってしまう・・・)」


「(このような花を・・・散らせたくないと思ってしまう)」


「(ユージは絶対にユリスさんを守ろうとするはずだ・・・僅かだが感じる・・・ユリスさんのお腹の中には未来の希望がいるのが・・・)」


 シャルルたちは感じたのだ。ユリスの中にいるこれからの世代が・・・。




 その頃、ユージはPophを追いかけていくつもの武具を放ち続けるとPophの戦闘機が少しずつであるが壊れ始めていた。そして、さらに数を増やし武具を放ち続けるとついにPophも戦闘機が壊れたのだ。壊れた戦闘機から落ちていくPophを追うユージは続けて武具を放ち続けた。放ち続ける武具にPophは包丁で捌くが数本は身体を突き刺さる。だが、それでも包丁で捌き続けるが、ついには捌ききることが出来ずに武具に突き刺さってそのまま落ちていった。そしたら、飛空挺を止めて、落ちていくPophを金のサークルから鎖が飛び出してPophの身体を縛り付ける。縛り付けたPophの上空に持ち上げる。しかも、高くにだ。そしたら、霧散していた黄金の剣『エマルバビロン』を出現させて


「『リコレクション』」


 記憶解放をすると『エマルバビロン』から幾重にも広がる赤い網目状の線が出現する。そして、その線が収まって、丸い球体が出来た。その球体から一本の剣が出現する。それを見ていたユリスは身体がドクンとした。それはお腹の辺りからだ。ユリスはお腹を触ると僅かに感じる鼓動を感じた。その時、ユリスはこう思った。


「(私のお腹の中には既にユージとの子供が出来ているんだ・・・)」


 ユリスは嬉しそうにするが、また身体からドクンと感じた。だが、身体中から感じ取れた。


「(これは身体中の細胞が・・・遺伝子が鼓動している・・・あの剣はいったい何なの!?)」


 そしたら、画面越しのユージが今、手に持つ剣の説明をし始めた。


「この剣は天と地を乖離させた剣・・・・・・身体中の細胞が危険だと告げているはず・・・この剣に銘はないが・・・あえて名を与えるなら・・・こう名乗ろう・・・『天地を開闢せし乖離星バビロア・キルガルシュ』」


 ユージが持つ乖離剣はもの凄い風の渦を巻き起こしてPophに向かって放たれた。その放たれた威力は世界を一つ崩壊させるほどの威力を秘めていた。その風の渦を受けたPophは跡形もなく身体が崩壊してバラバラに消滅した。そして、ユージが放った乖離剣の風の渦は周囲の雲を巻き込んで消えてしまった。そして、乖離剣も霧散して元の『エマルバビロン』に戻った。そして、『エマルバビロン』を無窮に戻す。ユージは今回の戦いのことを思い出していた。


「全く・・・相変わらず・・・加減がしにくい・・・精霊だぜ・・・加減しただけでこの威力・・・フルでの威力はこんな物ではすまないだろうな」


 ユージは空の雲を見てこう言った。そしたら、ユージは『ゼラウス』に戻っていった。




 ユージが『ゼラウス』に戻ってからの出来事は割愛しよう。ユリスが自分からユージとの子供が身籠もったこともユージがユリスに精霊の使い方を教えたのも、ユージの正体がばれたことも割愛しよう。




 それから、数日後、ユージとユリスは『精錬騎士団』本部に行くと、そこにはカズ、ハルナ、レイ、ユン、シノがいて、レイが今来たユージたちにポーカーしようと言ってきた。ユージとユリスは、それは良いと言うがユリスはユージに向いて


「今度こそ勝つからね」


「できるものならな」


 ユリスがユージに勝つ宣言するとユージはユリスに挑発をするとユージはカズたちをユージがいつも行く店に行くとユージはマスターに


「マスター・・・ポーカーをするからディーラーをしてくれ」


「良いよ・・・参加者はそいつらだけか・・・他に参加者はいないか?」


 マスターは了承すると、他に参加する者はいないか募ると、店にいた客全員がポーカーすることになった。それから、店内ではディーラーマスターのポーカーが始まった。次々と敗北していく参加者たち。最終的に残ったのがユージとユリスだけになってしまった。それを見てカズたちは


「ユージの奴・・・ポーカーに強かったのか」


「ポーカーフェイスで手札がなんなのか読めなかった」


「ユリスが生き残るのは分かっていたからいいけど・・・まさかここまで・・・」


「ユリスは・・・ユージにだけには負けたくないのかしら・・・」


「二人とも・・・似てるところがあるとしたら・・・それは・・・顔色変えずに持ち札を変えていくスタイル・・・そして・・・ギャンブル関しての勝負所の嗅覚があること」


「全く・・・似たもの同士の戦いになるわね」


「それじゃあ・・・カードを配るよ」


 マスターはユージとユリスにカードを配ると二人は互いに自分の手札を見ると


「(今の私の手札は・・・同数字が四枚ある・・・これだとフォーカードが成立する・・・さぁ・・・ユージ・・・貴方の手札はなに?)」


「(俺の手札は・・・同柄のAから5まで・・・ストレートフラッシュか・・・ユリスの手札は・・・可能性としてロイヤルストレートフラッシュがあるな)」


「ショーダウン・・・さぁ、二人とも手札を見せてくれ」


 ユージとユリスは互いに手札を見せると会場の参加者は騒然とした。


「ユリスがフォーカードで・・・ユージはストレートフラッシュだと!?」


「二人とも・・・なんていう引きの強さだ・・・だが・・・この勝負は・・・」


「ユージの勝ちだね」


 誰かが言うとカズたち以外の客たちは「またぁ・・・ユージの勝ちかよ・・・彼奴の無敗記録が続いたよ」というとカズたちはそれに驚いていた。


「マジかよ」


「ユージの奴・・・今まで・・・一度も負けていないのかよ」


「あの負け無しのユリスよりも強いというの!?」


「それはそれで・・・凄いことだけど・・・レートの配分はユージの方が完全に上だ」


「惜しかったわね・・・ユリス」


「悔しい・・・また負けた!!」


「今回は危なかった・・・ユリスがフォーカードで来るとは・・・」


「そういうユージはストレートフラッシュだって・・・引き運強すぎ!!」


「そうかな・・・俺の母さんとポーカーする時・・・いつも俺負け続けていたから」


「あんたの母さんってポーカーに強すぎない・・・」


「母さん・・・ポーカーでも負けずに勝ち続けてマフィアから喧嘩腰に相手していたな・・・」


 ユージが言っていたことを聞いていたカズたちは


「ユージの家族って何か常識外れな家族だね」


「そうだな・・・あんなユージをも負かす母親ってどんだけ強いんだよ」


「そうだね」


 カズたちは唖然とした状態でいるとユージはマスターに


「今回も俺の勝ち・・・じゃあ・・・代金は良いよな?」


「く、悔しい・・・」


 マスターは泣きながらそう言うと料理を作り始めた。




 それから、数日後にSWOだけではなく、『真世界』中を震撼させるほどの大事件が起きた。

まだまだ続くよ

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