表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/89

32話

「とまぁ・・・昔そんなことがあったわけだ・・・」


 駿は詩乃に昔話を終わらせると駿は部屋の整理を終わらせると部屋を出ていた。駿は廊下を歩いている最中、ある一つのことは話していなかった。魔境妖怪の主ハムラこと柳桐清音の娘が詩乃と里奈だということを話していなかった。いや、話さなかった。駿は少し猜疑感をしながらも廊下を歩き始めた。駿は廊下を歩きながら


「鳶丸、鷹丸、鷲丸・・・」


 駿は誰もいないのに三人の名を呼ぶと


「「「はっ・・・何でしょうか・・・ユン様」」」


 どこからか声がした。だが、駿は歩きながら


「魔境妖怪の主ハムラを呼んできて欲しい・・・ついでに彼奴らも・・・近日中にと伝えてくれ」


「「「了解しました」」」


 三人はそう言って闇の中に消えていった。




 それから数日後、駿は柳桐家で詩乃とお茶をしていた。その頃、柳桐家の門に一人の女性がやって来た。門の警備者に声をかける女性


「ここで良いか・・・柳桐の門は・・・」


「はい・・・そうですが・・・貴方は?」


「そうか・・・」


 女性は門をくぐると警備の者が止めに入る。


「お待ちください・・・柳桐家・・・関係者以外立ち入り禁止です」


 八柳里波羅学園の総帥である詩乃と里奈の爺さんが警備の者が騒いでいる声が聞こえたので門前の所に行くと爺さんは警備の者が止めている女性を見ると驚きを上げていると女性は爺さんを見ると


「お久しぶりですね・・・お父上」


「清音・・・帰ってきたのか・・・」


「えぇ・・・たまには愛娘たちの顔を見に来ただけじゃ」


 清音は爺さんにそう伝えると警備の者は


「総帥・・・どうしますか?」


「良い・・・通すのだ・・・お主たちは詩乃と里奈にこの事を伝えるのだ・・・それと重鎮たちにも・・・」


「「はっ!!」」


 警備の者たちは総帥の爺さんに命にしたがって去った。爺さんは清音を家に招き入れると


「今までどこにおった?」


「鏡の地におった・・・」


「鏡?・・・それはいったい?」


「まぁ・・・今回はある奴に呼ばれてここにやって来ただけじゃ」


「ある奴?」


「それは父上も知っておられる奴じゃ」


 二人はそういった会話をしながら床の間について給仕がお茶を出し少々の時間を過ごすとそこに里奈が床の間に入ってきた。


「お母様・・・本当にお母様なのですか?」


「そうじゃよ・・・元気にしておったか・・・里奈」


 里奈は目元に涙を溜めて母である清音の元に行き抱きつくと清音は里奈の頭を撫でているとそこに詩乃がやって来た。詩乃も母である清音を見て


「お母様・・・お久しぶりです」


「久しいのを・・・詩乃・・・後で話をしよう・・・それと・・・お主もここにおったのか・・・小僧・・・」


「酷い言い草だな・・・清音さん・・・俺があんたを呼んであげたのに・・・」


 駿がやって来て、駿が言ったことに詩乃たちは驚きを上げていた。何故なら、駿は清音とは一度会っているということになる。爺さんは駿に


「駿くんよ・・・お主・・・清音とは一度会ったことがあるのか・・・」


「えぇ・・・会ったことがあります・・・昔にね」


「そうか・・・まあ良い・・・清音よ・・・今宵は休んでいきなさい・・・せっかくなら娘たちと再会だ・・・トークをするのもいいだろう」


 爺さんはお茶を飲んで席を立った。その後は清音、詩乃、里奈で楽しく親子の会話をしていた。


 そして、夕食をとり、風呂にはいって、清音は床の間にいると


「入ってきなさい・・・詩乃」


 清音は目を閉じた状態で言うと襖が開きそこには詩乃がいた。詩乃は襖を閉め、母・清音の所に行くと清音は


「分かっておる・・・詩乃は感じたのだろう・・・妾から畏を感じたことに・・・」


「えぇ・・・お母様・・・お母様はまさか・・・妖怪が化けた偽物かと思って・・・」


「確かに妾は妖怪だが・・・化けるほどの弱小ではない・・・そもそも妾は駿とは一度会っている・・・それなら彼奴が気づく・・・」


「お母様は・・・駿と前に会ったことがあるの」


 詩乃は少々嫉妬してそう言うと清音は詩乃が嫉妬にしていることに気づくと


「詩乃よ・・・駿に好いているのか?」


 清音は詩乃が駿のことを好いているのかというと詩乃は顔を少々赤くすると


「えぇ・・・好きよ・・・お母様・・・もうすぐ・・・私・・・駿と結婚するのです」


「そうか・・・どうやら・・・彼奴は妾との約束をしっかりと守っているな・・・自分でなんとかしろとゆうたはずなのに・・・全く・・・仁義は通しているようだな・・・彼奴は」


「約束?・・・お母様・・・駿とは・・・何の約束を」


 詩乃は母に過去に駿と何の約束したのかを尋ねると


「詩乃・・・里奈・・・お主たちを守って欲しいと頼んだのじゃ・・・」


「私を守る・・・それっていったい?」


「お主は・・・駿から聞いていないのか・・・妾と駿たちの関係は?」


「いえ・・・駿は昔・・・魔境という地で・・・セイメイとハムラという敵とやり合ったというだけしかきいていなくて・・・」


 詩乃は母の問いにそう答えると


「そうか・・・どうやら・・・駿は・・・妾のことを省いて話したようだな・・・まぁ彼なりに仁義を通したんだな・・・そうなのだろう・・・駿・・・」


 清音は池にある桜の木に目を向けるとそこには駿がいた。しかも、妖怪化した状態で


「今宵の月は・・・綺麗だな」


 駿は月を見ながらそう呟くと詩乃と清音の方に向く。詩乃は駿にあることを聞いた。


「駿・・・貴方は・・・お母様が妖怪だったの知っていたの?」


「あぁ・・・知っていたよ・・・だって俺は・・・清音さんに手傷を負わされているし・・・リアルネームも聞いていたから」


「じゃあ・・・お母様がどんな妖怪なのかも知っているの?」


「あぁ・・・良いのか・・・俺が話して」


 駿は清音の方に向くと清音は


「構わぬ」


「そうか・・・詩乃・・・よく聞いておけ・・・お前に妖怪の血が流れているか・・・答えは簡単・・・お前の両親は妖怪と半妖だったんだ」


「私の両親が・・・妖怪だった・・・お前は母方の力が宿った・・・狐の力がな・・・お前が俺たちの目の前で妖怪化した時に俺は思った・・・この子が清音さんの娘だということに・・・」


「もったいぶらないで」


 詩乃は毒舌に駿に清音の妖怪の正体を話すように促すと


「相変わらずの毒舌だな・・・清音さんは・・・魔境妖怪の主ハムラなんだよ・・・現実でいう西では最強の主だ」


「お母様が・・・魔境妖怪の主・・・ハムラ・・・じゃあ『ぬら組』はお母様と百鬼夜行戦をしたということになるの」


「そういうことになるな・・・」


「お母様・・・どうしてそれを最初に言わなかったんですか」


「それは・・・」


「俺が倒した生命を生ませるために・・・清音さんに宿り転生したハムラの妖怪としての使命だけで・・・皆の前から姿を眩ませた・・・だが・・・セイメイを産み落としたことで役目を終え・・・清音さんの自我が目覚めたんだろう・・・娘を守りたいという愛情で・・・だが・・・役目を終えたハムラは自らが消えてしまいそうになりかけた・・・そん時に清音さんは俺に詩乃たちを守って欲しいと頼んだわけ・・・けど俺は詩乃の美貌に惚れてしまった・・・全く・・・どんな因果か・・・俺はあんたの約定を守ってしまったってわけだ」


 駿はそう言うと詩乃は顔を真っ赤にして


「惚れたなんて・・・そんなことを平気に言わないでよ・・・バカ・・・」


 真っ赤にした状態で呟くと清音は


「これなら・・・妾の心配はなさそうじゃ・・・それに娘の晴れ舞台を見れるのも嬉しいことのようじゃ」


「そうか・・・しかし・・・当日の夜に参加してもらうぞ・・・彼奴らを呼ぶ・・・あんたも参列してもらうよ・・・俺の傘下なんだから」


「分かっておる」


「傘下の招集・・・駿・・・いったいどういうこと」


 詩乃は傘下の招集に慌てふためき駿にわけを聞くと


「数日前・・・連絡隊に彼奴らと清音さんを呼ぶよう・・・指示を出していたんだ・・・祝いの席にはちゃんと呼ばせないと」


 駿はそう言うと詩乃は


「そうじゃあ・・・そういう時は前もって伝えてくれないかな・・・」


 詩乃は笑顔で言うが目が完全に笑っていなかった。駿はそれを見て顔を青ざめていた。


「詩乃さん・・・落ち着いて・・・落ち着いて・・・」


「何言ってんの・・・駿・・・私は落ち着いているよ・・・」


「いや・・・それは落ち着いていないから・・・」


「これからは私に話を通してからしなさい!!」


 詩乃は駿に拳骨をすると駿は頭を抑えてうずくまっていた。それを見て清音は


「駿は既に詩乃に尻敷かれているようじゃな」


 ほぉっと見ている清音は詩乃と駿のやり取り。清音はその光景に微笑ましく見ていると詩乃は


「お母様・・・どうかしましたか?」


「いや・・・なにも・・・そういや詩乃・・・お主も妖怪になれるのじゃろ・・・見せてくれないか」


「えぇ・・・良いですけど」


 詩乃は妖怪化すると清音は妖怪化した詩乃を見て


「確かに・・・妾の力を完全に継承しているな・・・すまんな・・・お主や里奈に妖怪の力を与えてしまって・・・」


「良いですよ・・・お母様・・・そのおかげで私は駿に出会ったんですから」


 清音は申し訳なさそうに謝ると詩乃はそんなことに気にしていなくむしろ感謝していた。


「そうか」


 清音はそれを聞いて安堵すると駿は


「それじゃあ・・・俺はここでお暇するとしましょう・・・後は親子水入らず・・・楽しんで頂戴」


 駿はそう言って畏で退出してしまった。その後、詩乃と清音は月明かりで永い永い会話をしていた。




 翌日、駿は人の姿になっており、朝食を取っていると、そこに里奈がやって来て


「駿義兄様・・・お姉様とお母様・・・どこに行ったのですか・・・」


「今は・・・そっとしといてやってくれ・・・お互いに肩の荷が下りたんだろうから」


 駿はそう言いながらお茶をすすっていると爺さんは


「駿よ・・・お主・・・何か隠しているな・・・」


駿は一瞬手を止めると


「いいえ・・・何も・・・過ぎたことです」


 駿はそう言ってまたお茶をすすり始めた。爺さんは駿が言ったことを信じて食事をし始めた。


 それから数日後、桜が満開した日に駿と詩乃の結婚式が執り行われた。花嫁姿の詩乃に駿は綺麗で美しいと思っていた。というのは割愛させてもらうとして、式の宵、柳桐家の廊下で、月を見ていた里奈は今日の詩乃のことを思い出していると


「(お姉様綺麗だったな・・・私にも・・・いつか・・・)」


 などと思っていると風で桜の花びらが舞う。花びらで視界が遮られ目を閉じ、次に目を開けるとそこには駿が人間の状態で桜の木の枝に座って月を見ながら酒を飲んでいた。


「今宵の月を見ながらの酒はまた格別な味がするな」


 月を見ていた駿は誰かの視線を感じて視線を廊下の方に向けるとそこには里奈が座ってみていた。駿はそれを見て


「どうしたんだい・・・里奈」


「どうしてなにも・・・駿義兄様・・・こんな所で何をしているのですか」


「なぁに・・・俺はただ月を見ながら酒を飲んでいただけさ・・・」


「そうですか・・・っていうか・・・お酒は二十歳からじゃないですか!?」


「確かにそうだね・・・でも・・・俺たちの世界では13から酒は飲めるんだ」


「俺たちの世界?・・・それっていったい?」


「いつか教えてあげるよ・・・おっと・・・そろそろ時間だ・・・それじゃあ・・・ここで失礼させてもらうよ」


 駿はそう言うとまた、風で桜の花びらが舞い散り、里奈の視界を遮り、次に目を開けると既に駿はそこにはいなかった。里奈は辺りを見渡すが辺りには駿は既にいなかった。


 駿は既に詩乃を連れて今宵の婚礼会場に向かった。WSOに向かった。そこには既に駿が連絡隊に呼んでおいた傘下の妖怪の主たちが来ていた。駿は妖怪化して屋敷に入るとそこでは既に皆が駿たちのお出迎えをした。


「お帰りなさい・・・ユン様・・・シノ様・・・」


「おう・・・今帰ってきたぜ!!・・・お前らぁ!!・・・今宵は楽しむぞぉ!!!!!!」




 今宵の宴は『妖怪界』全ての妖怪たちに知られた。妖怪最強任侠一家『ぬら組』三代目・ユン・ルイルックと魔境最強妖怪の主ハムラの娘であり『魔狐のシノ』の婚儀をしたということに世界中驚きを上げた。シノがあの魔境妖怪の主ハムラの娘ということに世界中震撼した。『妖怪界』の『聖帝』、ユン・ルイルックは『魔狐のシノ』と結婚したという情報が。

感想&評価頂戴

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ