21(神々の戦い)
一日遅れたけど明けましておめでとう。今回で神々の戦いは終幕です。
ユーヤ、『八王』、そして『カオス・ネオ』との神々の戦いは地球で激化していた。そんな激化した戦いをしている最中、ギン、カズ、ユン、ユージの四人にユキ、ハルナ、シノ、ユリスはそれぞれ別々の空間にいた。ギンとユキは目を覚ましてみると、そこにあった風景は辺りが雪原で空からは雪が降っていた。そしたら、ギンは隣にいるユキを見て驚きを上げた。
「どうして・・・ユキがここにいるんだ?」
「それは・・・私にも・・・それより・・・何あのやられ様は!!」
「ご、ごめんなさい・・・あいつ・・・あの馬鹿力・・・今、思い出すだけでも腹立たしい!!」
「ふふ・・・それでこそ・・・私の旦那さん」
そんな会話をしていると、そんな二人に一人の女性か少女がやって来た。ギンとユキはその少女を見たら、ギンはユキを守りながら前に出ると、その少女はそんな二人を見て手を差し伸べる。
「待って・・・突然のことで悪かったと思っている・・・私はフラル・・・女神と言います」
フラルが言ったことにユキは
「女神!?」
と言いながら少々驚きをあげた。だが、ギンはフラルが言っているは関係なく辺りを見回していた。そして、こう結論付いた。
「ここは・・・あんたの精神世界か?」
と言うとフラルは
「さすがはギン・ライラック・・・でも、正確には違う・・・ここは雪心の雪原・・・遙かなる太古に存在した雪原・・・そして・・・私の庭・・・しかし・・・今の君たちは・・・正確に言うと・・・今、君たちの精神は・・・この雪心の雪原に・・・私が引き寄せた・・・話し合ってきた・・・ギン・ライラック・・・その嫁であるユキ・・・貴方たちに会いたかったの・・・」
「俺たちに・・・?」
「会いたかった?・・・それっていったい?」
ギンとユキは互いに顔見合わせているとフラルが雪原の真ん中にテーブルと三つの椅子を用意し一つに座り込むとギンとユキもそれに続いて椅子に座り込む。そしたら、フラルは二人に紅茶を出す。二人はその紅茶を口にする。
「なかなかの味ね」
「ありがとう・・・貴方たち二人を呼んだのは・・・言わなくても分かっているでしょうけど・・・『カオス・ネオ』を止めて欲しいの・・・そして・・・『カオス・ネオ』の中にいる太古の精霊たちを解放して欲しいの」
「太古の精霊たちを解放する?・・・それっていったい?」
ユキはフラルが言っていることに首を傾げるとギンは納得といった表情をしていた。
「何となく分かっていた・・・奴に倒された時・・・奴の身体からおびただしいほどの精霊の声が聞こえた・・・おそらく・・・ここから出たいという声だったのではないかと思った・・・いくら『カオス・ネオ』でも・・・限界が来るじゃないかという考えに至った・・・違うかな?」
ギンはそう言うとフラルは
「全く・・・その通りよ・・・『虹竜』の使い手であるギン・ライラック・・・」
「ギンで良いよ・・・堅苦しいの嫌でね」
「分かったわ・・・ギン・・・そして・・・『蛮竜』の使い手のユキ・・・貴方たち二人に話しておきたいことがあるの・・・どうしてこうなったのかを・・・」
フラルは遙かなる太古から存在している『カオス・ネオ』のことに話し始めた。
遙かなる大昔・・・。エレメンタルビッグバンというので宇宙というのが誕生した。その宇宙の誕生に生まれた精霊は始祖神精霊と呼ばれており・・・宇宙に存在する星々全てを監視する存在となった。その一つの宇宙に誕生した全てを消滅させる精霊『カオス・ネオ』が生まれた・・・しかし・・・その頃の奴はか弱い精霊だった・・・だが・・・ある時・・・その精霊は突如に・・・精霊を捕食し始めた。理由はただ・・・力を求めていた・・・あらゆる精霊の頂点に君臨した方のか・・・始祖神精霊を超えたかったのか・・・今でも分からない・・・だけど・・・奴はその宇宙に存在する精霊を全てむさぼり食い消滅させた・・・。そして・・・一つの宇宙は滅んだ・・・その後に始祖神精霊は自らの宇宙を超爆発で消滅させ、また宇宙を誕生させたが精霊は誕生しなかった・・・それは『カオス・ネオ』が消滅させていたからだ。そしたら、始祖神精霊は怒りを燃やし残り全ての始祖神精霊たちに伝えて・・・現存する精霊たちを一つの空間に集めて・・・全ての宇宙を超爆発で消滅させ・・・超巨大な宇宙を誕生させた。そして、『カオス・ネオ』をある星にたどり着く。そのたどり着いた星の生物たちによって封印された。始祖神精霊たちはその星を中心に宇宙を作った。その星がGROと呼ばれている。始祖神精霊たちはまたかつての宇宙を誕生させて精霊たちを元に戻した。そして、精霊たちは星々に遺跡を作り碑文を残した。そして、かつて生き残った生物たちも遺跡に碑文を残して後世に残した。その頃のGROは当時の先住民たちが『カオス・ネオ』を封印した場所を中心に巨大な組織を作った。それが『中央政府』・・・後は君たちが知っての通りよ・・・。始祖神精霊うちの一つである『神竜』は二度とこんなことを起こさないように自身の力を二つに分けて消滅した。それが『虹竜』と『蛮竜』である。そして、残った始祖神精霊たちは自らの力を四人の女性にそれぞれ別れて四人の女性と融合した。それが女神である。
それを聞いたギンとユキは真顔で聞いていた。だが、ユキだけは目から涙をこぼしていた。ギンは『虹竜』を見ていた。そしたら、フラルは紅茶を入れ直しもう一度飲み直す。
「でも・・・今の貴方たちは始祖神精霊並の『虹竜』と『蛮竜』に身体が適応に追いついていない・・・それは・・・貴方たちが一番分かっているはず・・・」
フラルが言ったことにギンとユキはフッと笑みをこぼす。
「どうやら・・・二つの竜の本当の名を聞いて・・・身体が追いついていない・・・だから・・・貴方たち二人に・・・私の力を・・・始祖神精霊『神竜』の力を渡します・・・わかりやすくいうと私の力である女神の力と始祖神精霊たちの力、そして『神竜』の力を渡します・・・『神竜』以外の力はフルコピーして渡します・・・そうすれば・・・貴方たちの身体は・・・身体能力は始祖神並の身体能力を得ます・・・・・・その前に貴方たち二人に尋ねます・・・この力を何のために使いますか?」
ギンとユキはフラルの質問にこう答えた。
「俺は仲間のために使う・・・俺は友を失った・・・その時に誓ったんだ・・・もう誰も失いたくない・・・失いたくない恐怖に怯える男だよ・・・俺は・・・自分の力に怯えている・・・戦いが恐くないというのは嘘になる・・・だけど・・・誰かを守りたい・・・失いたくないという覚悟で戦う・・・そのために力を使いたいと思う」
「私は・・・ギンちゃんのために使う・・・ギンちゃんは私たちのために使うというのなら・・・私はギンちゃんを支える力になりたい・・・そう思っている」
ギンとユキはそれぞれそう答えるとフラルはコクッと頷いて
「良いでしょう・・・私は秩序の女神・・・エラオス・ハート・・・その名において命ずる・・・ギン・ライラック・・・ユキに・・・私の力を授けよ!!」
そしたら、ギンとユキの身体に神々しい闘気が入ってくると、身体からもの凄い神々しい闘気が溢れ出ていた。そしたら、ギンとユキはフラルにお礼を言った。
「感謝するよ・・・フラル」
「ありがとね・・・フラルちゃん」
「また会いたいものだ・・・こんな所じゃなく・・・地球に・・・」
ギンはそう言った。そしたら、ギンとユキはこの雪心の雪原から消えていた。そんな中、フラルは
「そうね・・・私も会いたいわ・・・朝宮若夫妻・・・」
ギンとユキがフラルと出会い始めた頃、カズとハルナも平原にいた。そしたら、ハルナはカズに詰め寄り
「カズくん・・・何・・・あのやられ様は!!」
「面目ないです・・・ハルナ様・・・」
「次に負けたら・・・分かっているね・・・」
「はい!!」
カズはこれ以上ハルナを心配させていけないと思った。そしたら、どこからか声が聞こえた。
「あらあら・・・既に尻に敷かれているのね・・・カズ・リレイク・・・そして・・・カズ・リレイクのお嫁さんのハルナさん」
カズとハルナはその声がした方を向くとそこには一人の女性がいた。カズはハルナを庇いながら
「あんたは何者だ?」
と言うと女性は
「私は・・・フヴェールと言います・・・またの名は女神と申します。」
カズとハルナは目の前が女神ということに驚いていた。そしたら、フヴェールは平原の真ん中にテーブルと椅子を出し二人を座らせるように促す。二人は椅子に座るとフヴェールは二人に紅茶を出す。カズとハルナは目の前の紅茶を飲む。
「すごい・・・良い紅茶じゃないですか」
「ありがとうございます・・・ハルナさん」
「ハルナで良いですよ・・・フヴェール」
「俺もカズで良い」
「ありがとうございます・・・カズ・・・ハルナ・・・貴方たちは本当に愛されている・・・精霊に・・・仲間に・・・そして・・・お互いに・・・」
カズとハルナはフヴェールが言ったことに顔を少々真っ赤にすると、フヴェールは
「若いですねぇ・・・でも・・・そんな若い貴方たちを利用してしまい誠に申し上げございません」
「良いよ・・・どうせ・・・俺がやらないといけないということは分かっていたから・・・」
「そうねぇ・・・ただ・・・私たちの邪魔するものは・・・叩き潰すだけですよ」
フヴェールが申し訳ないことを言っていると、カズとハルナはそれぞれ自分の意見を言う。
「フフ・・・そうですか・・・それは感謝します・・・それとここは緑聖林の草原といい・・・かつて・・・私がここで過ごしていた所です・・・今は私の精神世界に存在しています・・・それでは本題といきましょう・・・『カオス・ネオ』を倒し・・・太古の精霊たちを解放して欲しい・・・というのも・・・あの精霊の中は異世界・・・その異世界で今でも精霊たちは生き続けています・・・私たちは解放して欲しいのです・・・明るく楽しい世界に戻りたくて・・・」
「そのために俺たちを利用しているというわけか・・・でも・・・良いよ・・・俺とってみれば・・・縄張りを侵した奴には制裁が必要だと思ってね」
「そう言ってもらえると感謝します・・・ですが・・・今の貴方では・・・あの精霊には勝てない」
「そうだね」
「あら・・・否定しないの?」
「もうやられている身だから」
カズは事実を述べるとフヴェールは
「それは・・・貴方は自信の全ての精霊たちを解放していないからでしょう・・・貴方の魔力は神の領域・・・そして・・・ハルナさんも魔力的にいえば・・・カズと同じ領域にいる・・・だが・・・その魔力を全開で使ったことがない・・・」
フヴェールが言ったことにカズはコクッと頷く。
「ですが・・・それは・・・貴方たちの身体が始祖神精霊並の精霊たちの力に耐えられないだけのこと・・・」
カズとハルナはフヴェールが言った始祖神精霊のことに首を傾げた。
「始祖神精霊とは・・・宇宙誕生の起源と云われている精霊です・・・」
その後の話は『カオス・ネオ』の誕生とGROが誕生したわけを話した。そしたら、フヴェールは
「では・・・カズ・リレイク・・・ハルナ・・・貴方たちに問います・・・貴方たちはこの力を何に使いますか?」
カズとハルナはフヴェールの問いにこう答えた。
「俺は・・・恐怖を知っている・・・親を失ったときのことは分からない・・・自分から距離取って分かったことがある・・・俺にとってみれば・・・スズたちは大事な両親だったということになる・・・失うというのがこういうことだということも知って・・・俺は・・・仲間ため・・・家族のために使う!!」
「私は・・・カズくんのために使うわ・・・彼が無茶しないように支えてあげたい・・・それだけよ」
二人はそう答えるとフヴェールは
「分かりました・・・では・・・豊穣の女神・・・アリドネ・ハートが命じる・・・カズ・リレイク・・・ハルナに・・・私の力を授ける」
と言った途端、カズとハルナの身体からもの凄い魔力が溢れ出していた。そしたら、カズとハルナはフヴェールに礼を言って去っていた。
「また会いましょう・・・若い夫妻」
ユンとシノもギンたちと同じように何やら別の空間にいた。その間にユンはシノからの説教を受けていた。だが、ユンはシノを宥めさせると、そこに一人の少女がやって来た。
「驚かせて御免ね・・・ここは虚桜の庭園・・・私の精神世界にいるの・・・貴方たちは・・・御免御免・・・私はネプレル・・・女神っていうの・・・よろしくね」
「あぁ・・・よろしく・・・」
「こちらこそ・・・よろしく・・・」
ユンとシノはネプレルの奔放さに少々疲れていた。そしたら、ネプレルは庭園の真ん中にテーブルと椅子を出す。そして
「まぁ、座りなよ・・・立っているのも疲れるし」
「あぁ、分かったよ・・・ネプレル」
「えぇ・・・分かったわ」
ユンとシノはネプレルに勧められて椅子に座る。そしたら、いきなり、ネプレルは『カオス・ネオ』のことと宇宙誕生について話した。そしたら、ユンはネプレルにあることを尋ねた。
「始祖神精霊は・・・宇宙誕生の起源に関わっている精霊で良いんだな?」
「うん!!・・・そうだよ・・・さすがは・・・ユン・・・世界で一番の軍師だよ・・・運も良いし・・・恵まれているんだから・・・自信を持たないと・・・自分は恐怖を知っていて強いだから・・・」
「そうだな・・・もう会えないという気持ちが・・・俺を強くさせたんだろう・・・全く因果な世界だよ」
「でも・・・そのおかげで貴方は私と出会った・・・そんな因果でも良いんじゃない」
「そうだな・・・あとは・・・」
ユンは自身の手を見ていた。そして、その場で手を握ると、ネプレルは
「ユン・・・貴方はおそらく・・・刀よりも素手でやった方が強いんじゃない?」
「えっ?・・・そうなの?」
シノはネプレルが言ったことにえっとなりユンに聞いてみると
「うーん・・・前から俺・・・刀で戦うより・・・素手で戦った方が・・・相手を圧倒していたと思うんだ・・・何でだろう?」
ユンも自信の戦闘スタイルの変化に驚いていた。そしたら、ネプレルが
「ユンの背中・・・ユンは他の妖怪との纏で大きく力が増大する・・・つまり・・・無意識に背中に畏が・・・妖力が・・・集まってしまう傾向がある・・・それにユンはもともと・・・刀といった剣は向いていないんじゃ・・・まぁ・・・それはどうでも良い・・・とにかく、ユンは・・・背中と両肩に畏が集まっているの・・・」
「そうか・・・だから・・・奴の攻撃も刀で受け止められなかったのか・・・もしかしたら・・・あの戦法は・・・いけるかも知れない・・・」
ユンは何やら閃いた顔をしていた。それを見ていたシノは頬を膨らませていた。どうやら、不服だったようだ。そんな二人を見てネプレルは
「いい仲だね・・・君たちは・・・じゃあ・・・ユンに・・・シノ・・・問おう・・・貴方たち二人は・・・力を何のために使う?」
「何を今更・・・」
「私たちは・・・」
「「仲間を守るために使うだけ!!」」
ユンとシノが言ったことにネプレルは
「運命を司る女神・・・ウェルテル・ハート・・・に命ずる・・・ユン・ルイルック・・・シノ・・・私の力を授ける」
ネプレルが命じた途端、ユンとシノの身体からもの凄い畏が溢れ出ていた。そしたら、ユンとシノはこの空間から去っていた。この空間に残ったネプレルは
「いや・・・久々に見る・・・強者は・・・・・・また、会いたいね・・・ユンに・・・シノ・・・良い夫婦になれるよ」
ユージとユリスは何やら別の空間にいた。そしたら、その空間でユリスはユージに説教をしていた。そうなった理由もユージは分かっていた。『カオス・ネオ』にやられてしまったことに悲しんでしまったようだ。ユージは仕方なくユリスの頭を撫でながら次は負けないと言った。そしたら、そんな二人の前に一人の女性がやって来た。ユージはユリスを庇いながら前に出ると、女性は
「安心して・・・私は貴方たちの敵じゃない・・・私はクウェールと言います・・・またの名は女神とも言います」
ユージとユリスは目の前の女性が女神ということに驚いてしまった。だが、ユージはクウェールの方を向いて、そして辺りを見回していた。ユージはこう結論付いた。
「ここは・・・君の精神世界なのか?」
「えぇ・・・そうよ・・・ここは壮明の楽園・・・太古の時代から存在していた楽園・・・今は私の精神世界でもある」
この場所を説明しているクウェールの顔が何やら懐かしそうであり悲しそうな顔をしていた。だが、クウェールはすぐに明るそうな顔をして楽園の真ん中にテーブルと椅子を出してユージとユリスを椅子に座らせるように促すと、二人はその誘いに乗って椅子に座るとクウェールは二人に紅茶を出す。二人はその紅茶に手を出し飲み始める。そして
「あら・・・良い紅茶じゃない・・・」
「ありがとう・・・今まで・・・ここまで来た人は誰もいなかったから・・・」
「そうなんですか・・・なんだかつらそうですね」
「それもそうか・・・本来なら・・・『カオス・ネオ』の封印に利用された貴方は・・・精神として存在して・・・俺たちのような人にこうやってやらないと話せない・・・かわいそうだよ・・・君を女神にした精霊たちもそうだけど・・・もっと酷いのは女神たちを利用して『カオス・ネオ』の封印として利用されたことだ」
ユージが言ったことにクウェールは
「えぇ・・・その通りよ・・・でも良いの・・・もう私たちは・・・」
「良いよ・・・そこから先は話を聞かないでおこう・・・大体想像できる・・・」
「そうね・・・でも・・・私はクウェールとお話ししたいな・・・私たちの家で・・・」
クウェールはユリスが言ったことに礼を言って、ここに呼んだわけを話した。つまり、本題を話すことになる。クウェールは二人にお願いをしたのだ。そのお願いは『カオス・ネオ』を倒し、奴の中に眠っている精霊たちの解放して欲しいというお願いであった。ユージはそのお願いを聞いてかこう言った。
「貴方に言われなくても・・・俺は奴を叩き潰す・・・負けっ放しは癪なんでね!!」
と言うとクウェールは笑みをこぼす。
「そうねぇ・・・負けっ放しは私だって嫌なものよ・・・でも・・・今の貴方では・・・あの精霊には勝てないよ・・・」
「それは分かっている・・・でも・・・やるたらやってやる!!」
ユージは拳を作り神威が上げた。クウェールはそれを見て
「それじゃあ・・・真実話してあげる・・・『カオス・ネオ』の事、宇宙誕生の事を・・・」
そこからの話は宇宙誕生の起源、『カオス・ネオ』が誕生したこと、GROが出来た意味などを話した。そして、それを聞いたユージとユリスは驚きを上げた。だが、ユージは一つだけ気になったことがあった。
「一つ聞いていいか・・・始祖神精霊並の精霊たちは・・・俺に身に宿っているんで良いよな」
「えぇ・・・その通りよ・・・ユージ・・・貴方の身体には・・・始祖神精霊並の精霊たちが宿っている・・・だから・・・その所為で・・・」
「力がコントロール出来ていない・・・いや・・・正確に言うと『神の力』に身体が追いついていない・・・」
「そうなの・・・ユージ・・・」
「あぁ・・・その所為で・・・君にも多大な影響を受けてしまった・・・済まない・・・」
「良いよ・・・」
ユリスはユージが身体の心配をすると、大丈夫と言って安心させる。だが、クウェールはそんな二人の間を割って入った。
「水を差すようで悪いですけど・・・ユージ・レイロック・・・ユリス・・・貴方たちに問います・・・もし・・・始祖神精霊の力を得たら・・・何のために使う?」
ユージとユリスはクウェールの問いにこう答えた。
「愚問だな・・・俺とって力とは・・・何かを守るために使うだけ・・・小さい頃から何も出来なかった自分が許せなかった・・・誰も守ることが出来ない奴は・・・ただの石ころに等しい・・・何事にも目を背きたくない・・・失うのはもういやなんだ・・・それだけが・・・俺が力を求める理由だ!!」
「私は・・・ユージを助けること・・・前にユージに助けられた私は・・・彼が間違えないように支え・・・例え間違っても助けてあげたいの・・・恩返しのつもりだけど・・・それでも・・・私は自分の騎士道を貫くわ」
クウェールは二人の答えを聞いて
「分かったわ・・・では・・・繁栄を司る女神・・・アルテミ・ハートの名において命ずる・・・ユージ・レイロック・・・ユリス・・・汝ら二人に・・・私の力を授ける」
そしたら、ユージとユリスの身体から神威が溢れ出るほど力が上がっていた。そして、二人はクウェールに礼を言ってこの空間から去っていた。二人が去ってからクウェールは紅茶に写る自分を見てこう言った。
「私だって・・・貴方たちとは・・・もう一度話したい・・・世界を見てみたい・・・あの二人にエスコートでもしてあげてくれないかな?・・・ねぇ・・・影山若夫妻?」
ギンたちがそれぞれの女神と会って力をもらったこと。そして、目を覚ますとそこにあった光景は霊軍大将ユーヤが『カオス・ネオ』と戦っているのを見た。
時を同じくしてそれぞれの超巨大戦艦空挺で気絶していたユキたちも目を覚ました。目を覚まして辺りを見回していると状況を瞬時に理解し大至急、司令室に向かった。そして、司令室に着くと、そこにいたサポートについていた者たちと交代して現場の指揮をし始めた。現在の地球の状況は極めて危険な状態であった。何故なら、ギンたちがやられた後、大将ユーヤが『カオス・ネオ』とやり合っており、攻撃がぶつかり合う度に地球に大きなダメージを与えていた。それによって地球の地殻に亀裂が入り溶岩が滲み出てきた。ユキ、ハルナ、シノ、ユリスはこれを見て、あと数十分後には地球は超爆発して消滅してしまうことが分かった。それを幹部たちに伝えると、幹部たちも同じようなことを感じ取っていた。そしたら、幹部たち全員、それぞれ現場で対応をとっていた。
一方、神々の戦場で目を覚ましたギン、カズ、ユン、ユージは霊軍大将ユーヤと『カオス・ネオ』との戦いを見て意識を覚醒させると、大至急参戦しに行った。ユーヤは『カオス・ネオ』の攻撃に身体中ボロボロであった。だが、倒れずにいた。それはギンたちが起き上がるのを信じて、そして、ついに奴はユーヤにとどめを刺そうとした。ユーヤはそのとどめで倒れてしまうことが分かった。だが、今でも倒す気でいる目をしながら。しかし、そのとどめは失敗に終わった。それは奴の腕を掴んでユーヤの目の前で止まった。ユーヤはそれを止めた奴の方を見ずに
「遅かったな・・・ギン・・・」
「あぁ・・・大丈夫か?・・・ユーヤ・・・と言わなくても・・・大丈夫そうだね・・・・・・」
「大きなお世話だ・・・それよりも・・・随分と強くなったじゃねぇの・・・ガチでやり合えそうだな・・・」
「そうだね・・・だが・・・今は・・・」
「あぁ・・・こんなくだらない戦いを終わらせることだ・・・ボロボロになっちまったが・・・」
「終わらせるぞ・・・」
「おう・・・卍解・・・『黒縄天鎧浪剛』」
ユーヤは卍解をして背後から巨人が現れてきた。ギンはそれを見ずに
「今だ・・・ユン!!」
そう叫ぶとギンの後ろからユンが左拳で『カオス・ネオ』を殴り飛ばす。奴はユンの一撃で吹き飛ばされてしまう。そして、真上から巨人による一刀両断が振り下ろされた。それをまともに受けた奴。そして、土煙を上げた。ギンはその間に皆を呼ぶと、状況を説明した。
「どうやら・・・時間が無いぞ・・・あと・・・数十分後には地球が爆発する・・・」
「悠長に構えていられなくなったな・・・」
「あぁ・・・どうする・・・」
「どうするって言われても・・・力でたたき伏せる・・・それが良いんじゃない」
「それしかないか・・・卍解・・・『虹神皇竜』」
ギンも卍解して戦いに集中し始めた。次にユンの背中からもの凄い畏れが滲み出ていた。ついには背中と両肩の布がはじき飛んだ。ユンはこれをこう名付けた。
「『瞬蓮煌』」
ユンはこう名付けて拳に畏を込める。カズもその間に精霊を解放した。
「『ガメイア』・・・行くぞ」
続いてユージも蒼き剣『ユミヘル』の剣を握る。そして
「『アーマメント』」
そしたら、ユージが握っている剣から冷気が出ていた。今にでも解き放そうになっていた。その時、土煙の中から『カオス・ネオ』が跳躍して現れてきた。ギンたちはそれを見て構えようとした。だが、全員構えずにそのまま立っていた。それはギンたちの方が奴よりも実力が上ということになる。だが、奴は構えていない敵は恰好の餌だったようだ。だから、奴は勢いよくギンたちに襲いかかった。しかし、ギン、カズ、ユージ、ユーヤは跳躍して躱す。ユンは襲いかかってくる奴に向かって左拳で殴りつける。ユンは殴りつける直前に左拳に畏を込めたのだ。奴はその拳で吹き飛ばされてしまった。そしたら、ユンは『超高速移動』で奴の行く先の上空にいて既に妖怪化していた。そして
「『瞬蓮煌』・・・『雷神堅剛』」
ユンの畏が雷撃となって『カオス・ネオ』に襲った。しかも、その状態の時、ユンの髪の一部が畏で角になっていた。その雷撃を受けた奴はビリビリと痺れて動きが止まったのだ。カズはその間に精霊『ガメイア』の能力で精霊術を仕掛けた。
「グラビティー・プラッド・・・・・・『ブラック・ボックス』」
カズが放った精霊術は奴を中心に半径二キロの黒い円柱ができ奴を閉じ込めた。この精霊術は黒い円柱の中は多重力空間で押しつぶされてしまう精霊術なのだ。
『カオス・ネオ』はその多重力空間で押しつぶされていく。そして、『ブラック・ボックス』から消えるとそこには身体中ボロボロになっていた。次にユージの蒼き剣『ユミヘル』の剣が氷の蔦で『カオス・ネオ』に襲いかかる。その氷の蔦に絡みとられる奴は身体がだんだんと凍っていたのだ。そして、身体全身が凍る。だが、『カオス・ネオ』の身体の芯まで凍ることは出来ず、脱出する。しかし、脱出した奴の前にギンがいて、刀を振り上げた状態でいた。
「『虹竜・超過蓮斬』」
とギンは刀で一撃を放つ。奴はその一撃をもろに受けてしまう。だが、それでも、奴はまだ身体を動かし攻撃をしようとする。ギンはその攻撃を躱し後方へ下がる。そして、『カオス・ネオ』の方を向いていた。その間、ギンはこう思った。
「(そろそろ・・・あいつの身体も・・・限界に近いはず・・・仕方ない・・・)」
そしたら、ギンは目を閉じて闘気を高めると、髪の色が銀色から青みがかった銀色に変わった。そして、目も赤くなったのだ。さらにギンは『虹竜』と一体化をする。その後、身体中から白き線が浮かび上がる。ユンも髪の色が紫かがっていた。ユージは白かがっており、カズは緑かがっていた。そして、完全に青色に髪が染まると、身体中から神々しい闘気が滲み出ていた。『カオス・ネオ』はそれを見て今まで以上に危機感を募る。これまでに無い圧倒的強者に睨まれている感覚であった。だが、その間にユンは奴の真上にいて
「『瞬蓮煌』・・・『始祖雷神・無蓮堅剛』」
奴の上空から竜のような雷撃が降り注いだ。その雷撃は奴に黒焦げになり身体中に痺れていた。その後、すぐにカズは精霊術で
「グラビティー・プラッド・・・・・・『ネオブラック・コフィン』」
奴を中心に巨大な黒い直方体で包み込んでしまう。そして、奴はその直方体で大きなダメージを受けた。だが、またすぐに氷の蔦が奴に絡みつく。そして、さっきよりももの凄い速さで凍っていく。だが、奴はその氷が脱出する。脱出した直後に背後からギンが左手で刀を出現させ振り上げていた。そして
「『虹竜・光終焉・超過蓮斬』」
ギンは渾身の一撃で奴の身体の大半を消滅させた。そしたら、『カオス・ネオ』は即座に再生し再び攻撃しようとしていた。だが、直後に
「『天外鄭玄』・・・『天浪・一刀滅魔斬』」
真上から巨大な刀による一撃を受けた『カオス・ネオ』。そして、ついに奴は動かなくなってしまった。そしたら、奴の方から声が聞こえた。
「さ・・・さすがは・・・わ、若き戦士たち・・・そして・・・『八王』たちよ・・・よくぞ・・・この私・・・シェンカイロンを・・・『カオス・ネオ』を・・・・・・止めてくれた・・・私は長い長い時が過ぎた戦士だ・・・・・・私は『カオス・ネオ』の限界に気づいてはいたが・・・こいつをそれだけ苦しめる者はいなかった・・・・・・しばらくの間・・・私は『カオス・ネオ』に乗っ取られてしまい・・・この星の人々や・・・・・・この星に多大な危害を加えた・・・・・・もう・・・この精霊は永久に消滅する・・・二度と蘇ることはない・・・だが・・・最後に・・・自分が作った罪は償っておきたい」
そしたら、シェンカイロンはガクガクの状態で立ち上がり口を大きく開けて
「『ゼラフィック・スパイラス』」
シェンの口から無数の光球が放たれた。その光球は地球上の隅々に行き落ちていく。落ちていた光球から緑一面に自然が蘇えてきた。そして、その間に地球の悲鳴が収まっていった。空の雲から日の光が入ってきた。そしたら、シェンは
「最後に・・・名を聞いておきたい」
「俺はギン・ライラックこと朝宮銀次」
「カズ・リレイクこと桐峰和則」
「ユン・ルイルックこと雨宮駿」
「ユージ・レイロックこと影山竜二だ」
ギンたちは自分たちの名を言うとシェンは
「そうか・・・良い名だ・・・さらばだ・・・地球最強の戦士たち・・・そして・・・地球を守った戦士たち」
そしたら、シェンの口からおびただしいほどの精霊が出てきた。そして、その精霊たちは地球の至る所に振り落ちていた。それが三日三晩続いた。全ての精霊を出し尽くすとシェンカイロンの身体はゲッソリと衰弱し干からびて朽ちて消えていた。それを見ていたギン、カズ、ユン、ユージはその場を後にしようとした時、そこに四人の女神が現れた。
「ありがとう」
「やっと私たちは・・・あの忌々しい封印から・・・」
「解放されたから・・・思い切り・・・」
「この世界を堪能しましょうか・・・でも・・・貴方たちには感謝します」
「これでこの星は・・・いいえ・・・宇宙は平和になりました・・・ありがとう」
女神はそう言ってこの場を去っていた。そしたら、『八王』たちももとの世界に、つまりGROに帰って行った。そしたら、ギンはユーヤの元へ行き
「ユーヤ・・・これから・・・大変じゃないのか?」
「あぁ・・・大変だよ・・・中央政府の復興・・・各地の後始末・・・てんやわんやでいっぱいだよ」
「俺も・・・これから大変な毎日だ・・・まぁ・・・そんなことより・・・昇格おめでとう・・・ユーヤ元帥」
ギンが言ったことにカズ、ユン、ユージは驚きを上げたが、ユーヤはフッと言って『聖霊軍本部』に帰っていた。ギンはそれを見て
「相変わらず可愛げのねぇ野郎だぜ」
と言ってギンは『超高速移動』で朝宮家に帰っていた。そしたら、その後にカズ、ユン、ユージもそれぞれの実家に帰っていた。
感想ください(本気で)




