10(『真世界』編02)
ここまでが『真世界』編の序章である。
ジノたちがギンたちの勝利を祈っていたとき、ギンとユキはカズ、ハルナ、ユン、シノ、ユージ、ユリスと共に『神下七星界』の一人『悪魔の夜叉』であるフーランゴとの一騎打ちをしていた。さらには、フーランゴの隣にはへにょへにょ野郎がいた。まずは、そいつを倒すことに専念することにした。しかし、ギンたちの攻撃が奴に効いてなかったのだ。カズは「いったいどういう身体をしているんだ・・・いったい!?」などと言っていると、ユンはまさかといった顔をしていてカズを落ち着かせるように言う。
「安心しろ・・・あいつの能力が分かった気がする。」
ユンが言ったことに全員、「本当か」と聞くと
「あぁ・・・奴の能力は・・・鎧に近いものを羽織っていて・・・その羽織ったものを武器に転じているだけだ・・・・・・つまり・・・」
「つまり、あいつの身体の何処かに本体があると考えて良いんだな」
「それだったら・・・」
「あぁ・・・鋭いもので攻撃すれば・・・いけるということだろ」
そしたら、ギン、カズ、ユン、ユージは高速移動でへにょへにょ野郎に近づくと、カズは金色の剣を無窮から出し、奴に刺す。そしたら、奴は盛大に声を出したのだ。しかも、それが痛みからくるものであった。そしたら、奴に羽織っていたものがドロドロと流れ落ちていく。へにょへにょ野郎に羽織っていたものが流れ落ちると、奴の本性が現れたのだ。それを見た八人はマジかよといった顔をしていた。どうやら、奴は皮切れの身体にあのドロドロの鎧を羽織っていたらしい。それを見てフーランゴは「間抜けめ・・・!!」と叫んでいると、そしたら、へにょへにょ野郎は右手に持っていたステッキの先から火を出す。しかも、とんでもないことを言ってきた。
「きっひゃひゃひゃひゃ・・・俺のドロドロは可燃性の蝋だ・・・・・・皆・・・消えちまえ!!」
と、ステッキの先を蝋に近づけるが、既に地面に一面にあった蝋が燃え始めたのだ。さすがのこれにはへにょへにょ野郎もフーランゴも驚いていた。ギンたち六人もこの現象に驚くもすぐにこれを誰がやったのかが分かった。そう先ほどのあれをやったのはユージであった。これはユージの精霊の能力で温度を急激に上げるだけではなく、可燃性のものが近くあれば一瞬にして燃やすことも可能のようだ。その間にギンたちは四方に散りフーランゴに向けて斬撃や術を放つが、その攻撃もフーランゴに届いていなかった。しかし、ギンにはあるものが見えた。それはフーランゴの周りに張り巡らせた糸みたいものが見えた。そしたら、ギンは『超視覚』を使用して、フーランゴの周りをよく見てみると、なんと、フーランゴの周りには、目視できないほどの糸が張り巡らせていた。それに気づいたギンはここにいる全員に教えた。そしたら、フーランゴはチッと舌打ちをし、カズは目をよくこらして見てみるが、糸みたいものは見えないと言うが、ギンはそのことも説明する。
「おそらく・・・奴の精霊の能力は・・・糸みたいのを使った能力だと思え・・・だから・・・先ほどの攻撃も糸で軌道を変えて躱していたにすぎない・・・さらには・・・人々も人形のように・・・操っていたのも頷ける・・・・・・(ここからは・・・俺の推測だが・・・奴の精霊の能力は・・・修復能力もあったら・・・・・・その修復が間に合わない一撃で倒さないといけない・・・・・・厄介な能力だ・・・)」
ギンはそんなことを思っていると、カズが右手を出し、何やら周囲から光みたいものを集束させていた。そして、収束した光の球が光線となってフーランゴに向けて放つ。カズが放った光線はフーランゴに向かっていくが、フーランゴはその光線を躱したのだ。それを見てギン、カズ、ユン、ユージはある一つのことが分かった。どうやら、異常な速度と破壊力であれば奴を倒せる可能性があることに気づいた。そしたら、四人はそれぞれ距離を取り、それぞれ攻撃態勢をとると、ギンは右手に闘気を込め、カズはもう一度、光を収束させる。しかも、ユージの『裏時間』を利用し収束させる。ユージは『裏時間』でフーランゴの体感時間を異常に早めさせようとした。ユンは息を吐き出し巨大な空気の塊を放つ。そしたら、ユンの攻撃から開始にカズの『異次元レーザー』を放ち、それを『裏時間』で加速させ、ギンの拳から闘気の塊を放ち、その塊の先端が狼の形をしていた。
「『ゲロン・パンチ』」
「『異次元レーザー』」
「『裏時間・改』」
「『破壊の空気弾』」
ギン、カズ、ユン、ユージが放った攻撃はフーランゴに向かっていき、その攻撃がフーランゴに命中すると、三人が放った一撃は『ミラクル・レイア』を囲っている籠を壊して上空へ消えていった。さらに、三つの攻撃でダメージを負ったフーランゴに『裏時間・改』で一気に痩せ細っていく。その間にフーランゴは
「(なんだ・・・これは・・・今まで感じた『裏時間』とは規模が違う・・・遅くなるとは逆・・・異常に早くなっている・・・このままじゃ・・・確実に死ぬ・・・)」
フーランゴはこのままじゃ死んでしまうことに気づくと、
「(精霊の力を使って・・・身体中の至る所を・・・修復し続け・・・その間に『裏の乖離』を使って・・・帳尻を合わせる・・・)」
フーランゴが『裏の乖離』でユージの『裏時間・改』の帳尻を合わせようとしたが、ユージがそれに気づき、『裏時間』を加速させた。
「『裏時間・真』」
ユージが『裏時間』を加速させると、フーランゴは『裏の乖離』で減速させるが、ユージの『裏時間』の加速が完全に上でフーランゴは完全に死にかけの状態で倒れていた。そしたら、ユージは『裏時間』を解くと、四人はその場に倒れ込んだフーランゴの所に向かって歩いて行く。しかし、フーランゴはかろうじて息をしていた。つまり、まだ生きているということになる。だが、彼はもう虫の息であった。そしたら、そこに霊軍の奴らがやって来たので、ギンたちはすぐにこの場を去ると、霊軍はフーランゴ、その仲間たちを霊蝋石で雁字搦めして護送戦艦空挺に連行していた。しかも、『神下七星界』の一人『悪魔の夜叉』フーランゴを捕まえなかった霊軍いや霊軍大将レライドが『ミラクル・レイア』の人々に対して、退け座をした。しかも、その光景は全VR世界、現実世界、そして『真世界』中に配信された。それを見た者、特に記者が号外として次々と世界中に拡散された。
しかも、その情報は中央政府にいる最高権力者たち『五星』と霊軍本部の元帥ガイルドとの激しい討論をしていた。
「ほいじゃあ・・・フーランゴの『七星界』の件の誤報も・・・あんたらのもっと上からの頼みだったって・・・ことですかい・・・・・・何故!?・・・フーランゴのために世界はこんなことしなきゃいけないのですかい・・・今後こがいなことがあれば・・・わっしが元帥としてかっこつかないですけ・・・金輪際やめておくんない!!」
と、ガイルドは怒りながらそう言うと、最高権力者たちは
「生意気なことを言うな・・・ガイルド」
「お前のメンツなぞ・・・取るに足らん」
「お前たち霊軍は中央の表の顔」
「この案件は『トリエンティア』に任せてある」
最高権力者たちの言ったことにガイルドは
「ふん・・・『トリエンティア』・・・はぇ話が・・・あんたらも飛び越えたんとちゃいますか・・・三神の傀儡に」
「口を慎め・・・ガイルド」
「グレンの件はどうする・・・あの巨大な戦力が・・・今や・・・白鯨に加担したのではないか・・・軍の対面もあるまい」
「あの男は霊軍を男ですけぇ・・・どこで何をしてようが・・・わっしには関係いやしやせんので!!」
最高権力者たちがグレンのことを問い詰めても、ガイルドは霊軍には関係ないと言い返す。そしたら、そこに一人の兵士がやって来た。
「『五星』、ガイルド元帥・・・・・・ご報告します・・・」
『五星』とガイルドはやって来た兵士を見ると、その兵士が言ったことに驚きをあげた。
「『神下七星界』フーランゴまたはその仲間たちが・・・『第一級特異危険視』の同盟により・・・『ミラクル・レイア』は完膚なきまでに崩壊いたしました。」
「なんじゃと」
「また・・・」
「あの小僧どもが」
『五星』とガイルドが怒りを溜めていると、さらに驚くべきことが兵士から話された。
「さらに・・・とんでもない事態が・・・」
それを聞いたガイルドは怒りを溶岩のように燃やしていた。
その間に『ミラクル・レイア』の一件は世界中に号外として配信された。号外が『真世界』中に配信された。その号外内容に世界中を震撼させた。
とある世界いや世界中で
「『シンカー』がやられた・・・」
「国王様・・・武器をもう確保するすべがありません・・・」
「『L&Uの実』の取引が・・・」
「あの実はどうなるんだよ・・・」
「あの四人さえ出てこなければ・・・」
そして、『ミラクル・レイア』に向かっている軍の戦艦空挺が三隻もあった。その戦艦内で
「なんだぁ・・・ゆるちゃん・・・わざわざあんたが行くこともないだろう・・・」
「それはこっちの台詞だよ・・・大目付・・・」
「まぁ・・・長年・・・捕まえようとして奴らだもんな」
「あんたの指示でね」
「煎餅食うか?」
「いらないよ」
時を少々進み、『ミラクル・レイア』で
「とぼけるなレライド!!」
どうやら、元帥ガイルドは大将レライドに通信して今回の一件についてのことを尋ねてきたようだ。だが、元帥ガイルドの怒り声に霊兵たちは慌てふためいていた。
「霊軍大将が手打ちを認めることが分からんわけでもあるまい・・・何故すぐに本部に連絡しなかった」
「報告したら・・・また・・・そっちで別のニュースで公開されると思いやしてね」
「何じゃと」
「もみ消しならいくらでも出来る・・・」
「あっしは嘘で英雄されるのは・・・御免だ・・・世界の均衡を守ろうと・・・プレイヤーたちを雇ったのは・・・我々の上司・・・中央政府ではございやせんか」
「『聖霊軍本部』の信頼の問題なんじゃ・・・!!!!!!」
そしたら、霊兵が
「レライドさん・・・相手は・・・」
だが、そいつのことは無視してガイルドが
「お前の身勝手で忠義の面目が丸潰れじゃろうが!!」
「潰れて困るなら・・・懐にしまっておきなさいや・・・不備の認めるくらい失う信頼など・・・元々ねぇと同じだ」
二人の主張に霊兵たちは思い切り後退した。そして、レライドは少々息を整えていると、
「落とし前つけてこいよ・・・レライド・・・・・・『銀王』、『ブラッキー』、『青薔薇』、『薬髪』の首をとってくるまで・・・全霊軍の基地の敷居をまたがせんぞ!!」
「えぇ・・・望むところでござんす・・・!!」
それから、四日の時が経過していた。その間に八人はそれぞれの超巨大戦艦空挺に戻って、戦艦空挺の整備を行っていた。その間、『ミラクル・レイア』に残っていたジノたちから報告で『ミラクル・レイア』に前元帥センガイと霊軍の大参謀のゆるがやって来た。ギンはセンガイという男を聞いて、身を隠し戦艦空挺を出ていた。さらに、カズ、ユン、ユージも仲間たちに教えずに戦艦空挺から出ていた。
その頃、霊軍大将レライドのもとへ前元帥センガイと霊軍の大参謀のゆるがやって来て、
「よぉ・・・レライド・・・聞いたぞ・・・ガイルドとの大喧嘩・・・私が元帥じゃなくて・・・よかったと思っている・・・」
「その所為で・・・あたしらが来る羽目になったんだ・・・この大目付・・・・・・それで・・・何故、この四日間・・・あいつらを捕らえない?」
ゆるはレライドが何故、あの『第一級特異危険視』たちを捕らえに行かないのかを聞くと、
「彼らが・・・この国を救った戦士たちを・・・果たして敵として見るのか・・・見ないのかを・・・こいつで決めておりやす」
そしたら、レライドはゆるさんに小さなサイコロを見せると、センガイがそれを見て盛大に笑い始めた。しかし、ゆるが
「笑い事じゃないよ・・・この大目付・・・・・・しかし・・・それで決めているのかい」
「これも・・・あの四人の運でございやす・・・」
ゆるはそれを聞いて、息をつくが
「『悪魔の夜叉』の護送の護衛は感謝しやすが・・・ここはあっしの管轄・・・・・・やり方はあっしにお任せを・・・・・・それと・・・ゆるさん・・・今日のサイコロを降ってくりゃせんか?」
「あたしがかい?」
「えぇ・・・今日のサイコロの目が一以外だったら・・・・・・あの四人の首を捕らえに行きやす・・・」
そう言って、ゆるはサイコロを振る。その出た目が六であった。レライドはそれを確認したら、
「全軍・・・進撃を開始・・・標的は『第一級特異危険視』たちと・・・罪人たち全てである・・・・・・これからの責任はあっしが取りやすので・・・全軍・・・罪人どもの首を取ることに専念せよ!!」
レライドの指揮の下、霊兵たちは『ミラクル・レイア』内部に進撃した。それを知ったジノたちはすぐにこのことをギンたちに報告するが、代わりにハクリュウたちから大至急にギンたちを探して欲しいと頼まれた。そしたら、ジノ、カインズ、ユキネ、エモールがギンたちを探しに行くことにした。
ジノたちがギンたちを探していこうとしている頃、ギンは前元帥センガイと話し合いをしていた。
「煎餅いるか?」
「いらねぇよ・・・さっさと話せ・・・」
「貴様に聞いておきたいことがある・・・ある一人の霊軍兵がいた・・・そいつは生きていたら・・・君と同じ十九だっただろうな・・・しかも・・・人一倍忠義があった男だった・・・だが・・・そいつは・・・一度だけ・・・私に嘘をついた・・・」
そこから二人の回想からは一人の少年の姿がいた。
「そうなのか・・・?」
ギンはセンガイが言ったことの真意を尋ねる。そしたら、センガイは
「ああ・・・あいつは・・・自分のことを明かさず・・・お前に『覇者の刀剣』を渡そうとしたが・・・そのことに嘘をついたあいつ・・・・・・あの日から次の日に送られた写真に写っていたあいつの遺体を見て・・・俺は・・・・・・」
ギンはセンガイが言おうとしていることが察してしまった。だが、センガイは
「あの時に消えたものが三つ・・・部下の命、『覇者の刀剣』、そして、あいつ・・・センズイの友であった一人の少年・・・」
センガイが言ったことにギンは
「あぁ・・・その少年が・・・俺だ!!」
「やはり・・・あの時・・・奴はお前のために・・・『覇者の刀剣』を」
「あぁ・・・俺のために・・・『覇者の刀剣』をとってきたんだ・・・そして・・・俺にとって・・・あいつは・・・センズイは・・・・・・大切なともになった男だ・・・・・・」
「そうか・・・少なくとも・・・あいつは・・・・・・お前のために・・・いや・・・友のために命を落としたんだな・・・・・・」
「あぁ・・・俺は・・・あいつの敵であるフーランゴを倒したが・・・これが・・・・・・あいつが言う・・・『ライラックとしての生き方』なのか・・・分からないんだ・・・・・・あいつは喜んでくれるのか?」
「少なくとも・・・センズイは・・・お前に仲間という大切さを教えたはずだ・・・・・・受けたセンズイの思いに理由などつけるな」
ギンはセンガイが言ったことに気が落ち着いて息を吐くと、
「あぁ・・・そうだな・・・センズイ・・・俺はずっと忘れないよ・・・・・・永遠に・・・」
「もし・・・俺がまだ現役なら・・・お前を牢にぶち込んで・・・センズイとの話が出来ただろう・・・今は俺たちがセンズイのことを忘れずにいることだ・・・それだったら・・・あいつもきっと・・・喜んでいるはずだ・・・」
センガイが言ったことにギンも頷くと、突然、地響きが起こった。そしたら、周囲の瓦礫が上がっていく。
「何だ?」
「これは・・・もしや」
場面が変わって霊軍の駐屯地でゆるさんが霊兵に
「もう援軍は必要かい?」
「えっ・・・いや・・・全軍後退せよ・・・レライドさんの・・・大将レライドの邪魔をするな・・・・・・」
どうやら、この現象は、霊軍大将レライドの仕業であった。それを見たジノたちはすぐにこの事をハクリュウたちに報告していると、そこにカズ、ユン、ユージがやって来て、すぐに指示を出す。実は三人が姿を消したのは、ギンが国内に入っていくのを見たから訳を聞こうと、ついて行ったが、見失ってしまい探していたら、この現状だったというわけだ。そしたら、そこにギンがやって来ていたのだ。そしたら、ギンは大将レライドの姿を見たのか。大将レライドに向かって走って行くと、
「いくぞ・・・大将レライド・・・」
「やっときやしたね・・・ギン・ライラック・・・」
「『波動・狼の道』」
ギンが放つ一撃に大将レライドは刀で弾き返す。大将レライドは今の一撃を見て
「なるほど・・・確か、六年前・・・『真世界』で起きた『覇者の刀剣』の消失・・・あの事件で・・・消えた『覇者の刀剣』の微かな名残を感じやす・・・・・・まさか・・・あんさんが・・・」
ギンは大将が言っていることに
「あぁ・・・そうだ・・・その『覇者の刀剣』は・・・・・・俺が取り込んで・・・融合させた・・・」
「そうでやすか・・・つまり・・・あんさんは・・・あの事件のことを知っていると考えていいですねぇ・・・?」
「あぁ・・・そうだ・・・さっきまで・・・前元帥センガイと話し合っていたから」
ギンが言ったことにジノたちはえっといった顔をしていた。そしたら、ギンは命をかける覚悟をしている顔をしていた。
「俺は・・・あの時・・・『真世界』の恐ろしさを知った・・・そして・・・実力もな・・・・・・だから・・・もう逃げない・・・それはもう・・・六年前で・・・終わりだ・・・・・・霊軍大将だろうと・・・『四聖皇』を倒せないようじゃ・・・俺は・・・・・・『剣帝』になれなんだぁ・・・!!!!!!」
ギンが言ったことにジノはにっと笑みをこぼし、『クロウ』内からモニターで見ていたハクリュウたちもフッと笑う。そしたら、ジノが
「よーし・・・ギン・・・やっちまえ!!!」
そしたら、ギンは精霊刀『凪』を抜き構えると、
「いくぞ・・・大将!!」
「えぇ・・・望むところでござんす・・・!!」
「帝剣技・・・一の型・・・『紫雷電』」
ギンは神速の突きで突進していき、レライドの刀にぶつかる。さらに、ギンは
「帝剣技・・・三の型・・・『無影演武』」
ギンはその場で回転し精霊刀をレライドに斬りつける。しかし、その一撃も刀で受け止め、レライドの精霊の能力で吹き飛ばれたり、地面に叩き付けられたりした。地面に叩き付けられたギンはその場で
「『凪』・・・いくぞ・・・」
そしたら、ギンの頭の中から
「『えぇ・・・』」
と、声が聞こえた。そしたら、ギンが持っている精霊刀から光を放ち、強くなると、そこにいたのは一人の女性が立っていた。ギンはその女性に
「助かったぜ・・・『凪』」
ギンが言ったことにカズ、ユージ、ユンはまさかといった顔をしていた。
「あれは・・・まさか・・・」
「精霊の具現化・・・」
「マジで・・・・・・じゃあ・・・ギンは・・・既に・・・あの領域に・・・」
三人が言っていることに疑問を感じたが、いったい何なのか分からなかったジノたち。だが、レライドは
「いやはや・・・まさか・・・さすがは『暴獣皇』・・・・・・もう・・・その領域にいるのなら・・・・・・貴方はもはや・・・人の領域にいやしせんぜ・・・」
だが、ギンはレライドが言っていることを無視して『凪』に
「えっ・・・あれを使うの!!・・・それは危険よ・・・いくら君の身体は前よりも強くなったとはいえ・・・今の状態で一体化したら・・・君の自我が・・・」
「構わない・・・俺はもう・・・逃げないって決めたんだ・・・仲間を失わせないという・・・思いでねぇ」
『凪』はギンの顔を見て、仕方ないという顔をしていたが、
「だぁーめ・・・残念だけど・・・もうそんなことをしてくれなさそうだよ」
ギンは『凪』が言ったことに気にかけると、すると、そこに多くの戦艦空挺がやって来たのだ。そしたら、その戦艦空挺から何やら叫んできた。
「『第一級特異危険視』ども・・・お前たちは・・・・・・あの実を得られなかったことや・・・『シンカー』を倒したことの罰として・・・ここで死んでもらおう・・・・・・そして・・・その仲間たちもだ・・・」
それを聞いたギン、カズ、ユン、ユージはピキッと怒り始め、ギンは「『凪』」っと命じ、カズとユージもその場で精霊の具現化をして、ユンは普段とは違う戦闘態勢をとり、四人が跳躍し、その場でそれぞれの一撃を放った。ギンは『無影演武』、カズは『リビング・ブレイン』、ユージは『ダイヤダスト・サークル』、ユンは『明鏡止水・新月』を多くの戦艦空挺に向けて放った。そしたら、ほとんどの戦艦空挺は墜落していき、さらに、墜落している戦艦空挺にレライドが上げさせていた瓦礫が雨のように墜落している戦艦空挺に向けて降っていくのだ。ギンたちはその間にそれぞれの超巨大戦艦空挺に戻り、出航させて『ミラクル・レイア』から去っていた。それを見ていたレライドは
「今回の一件の尻ぬぐい・・・誠に感謝しやす」
と、頭を下げるレライドの背後から、
「よかったな・・・見られているのが俺で」
センガイが煎餅を食いながら、レライドを見ていると、レライドはハッとなってその場に固まってしまった。
その頃、ギンたち、いや、ギン、カズ、ユン、ユージはここからそれぞれの『四聖皇』と戦うことになる。そのために四人はそれぞれの超巨大戦艦空挺で『四聖皇』がいるであろう世界に向かっていた。
場面は変わり、天候は嵐の空域で『悪魔の夜叉』フーランゴを護送している軍戦艦空挺の内部では、レライドとセンガイは蕎麦をすすっていた。
「護送を終えたら・・・ぶらりと旅に出やす」
「旅だと!?」
「『第一級特異危険視』たちの首を捕らえにゃ・・・あっしは基地には入れりゃせんのでね・・・」
「頑固者め・・・・・・ガイルドに一言言えば・・・ガイルドのメンツが立つだろう」
「いやです・・・」
「何でだ?」
「あっしにもメンツがありやす・・・」
「全く・・・」
と、『第一級特異危険視』たちの首を取るためにメンツを貫き通すレライドにセンガイは深いため息をついた。
その頃、ゆるは牢にぶち込まれたフーランゴの監視をしていた。そしたら、
「レライドだ・・・あいつはバカだぜ・・・ゆるさん・・・・・・あいつらを捕らえていりゃ・・・こうなることはなかった・・・・・・あんたら・・・必ず後悔するぜ・・・・・・俺が手綱を引いていたんだ・・・世界の怪物たちの手綱をな・・・!!」
「情けないことをいうじゃないよ・・・・・・『もしも、あの時』といった酔狂な世界は存在しない・・・・・・この結果だけが現実さぁ・・・・・・お前は負けたんだ」
ふっふっふっふっふと盛大に笑うフーランゴは
「全く・・・あんたにはかなわねぇ」
と言って、また盛大に笑い始めた。
「蛇の道は蛇だ・・・・・・世界はいったいこれからどうなる?」
ゆるの質問にフーランゴは
「質問を返すようで悪いが今の世界に頂点と呼べる奴はいるか?・・・真世界の頂点は誰だと思う?・・・・・・世界の皇帝である『四聖皇』のうちの一人か・・・巧妙卓越に生きる我ら『神下七星界』か・・・・・・『第一級特異危険視』の奴らか・・・いや・・・・・・忠義で誠実の軍隊『聖霊軍本部』が世界の覇者・・・それに属さない奴らにも油断ならない猛者どもがいる・・・・・・歴史のそこで燻っている・・・奴らは・・・いつどこに姿を表す?・・・・・・誰が誰に加担する・・・誰が誰に裏切る・・・・・・中央の奴ら全員に伝えてやれよ・・・・・・お前たちは・・・いずれ・・・引きずり下ろされる・・・・・・『第一級特異危険視』たちの先祖が世界を制して・・・数京年・・・宿敵のかの王たちも・・・その椅子の前に居座り続けた・・・今はどうだ?・・・・・・膨れあがった奴らに対して・・・空っぽの椅子は・・・各世界で一つ・・・・・・分かるだろう?・・・・・・始まるんだよ・・・全VR世界と現実世界も巻き込み・・・今までの歴史上で最大の覇権争いが!!!!!!」
フーランゴが言ったことに天はそれを答えるかのように雷撃を落としたのだ。
「ヘル・インダストリアに向かっているだろう・・・・・・悪いが毎日新聞を差し入れてくれよ・・・それなら退屈しねぇ」
その頃、ギンたちはカズたちと話し合って、世界中のどこにいるであろう・・・『四聖皇』のアジトに別れて向かうことにした。
次回から『第一級特異危険視』VS『四聖皇』といきたいが・・・少々順番が考えてから投稿します。
あと、感想頂戴!!!!!!!!!!




