心を苦しめる迷い 第 3 章(3) 。
その後もレイは僕に抱かれていた。
上がった時とは違い、帰る足取りは変に重く、沈黙が口を押さえつけた。たまにジャンヌは、レイに同情するような表情で見つめてみるが、言葉をかけない。
僕も言葉をかけていない。 それだけ、この状況が当惑したのだ。
そして魔王城に戻ってくると、いたのはリナだけだった。 ノリはまだ帰ってこないようだ。
リナに聞いてみようと思ったが、レイがひっぱって, リナが気づかないようにすぐにレイを部屋に連れて行った。そして慎重に握り締めた手をそっと外し、レイをベッドの上に座らせた。
帰ってきている間にレイは陳情したのか顔は普段と全く同じだった。
しかし、頭を下げて床だけを見つめた。
僕はレイの前にひざまずいて向き合おうとした。しかし、視線が向き合うことはなかった。
「大丈夫?」
「……うーん。」
声には力がない。今にもつぶれそうな表情に私ができることはただいいかと聞くことだけだ。
「どこか痛いのか? 他の奴らを呼び出しか?」
「大丈夫。だから呼ばなくてもいいよ。」
もし僕が分からない病気や傷があるのかと思ったが、レイは力がなく頭を振った。そしてすぐに僕に頭を下げて小さくなる声で言った。
「……せいや、ごめんね。 私のせいに驚いたよね?」
レイの言葉にしばらくとんでもなかった。驚いたのは事実だが、何がすまないのかさっぱりわからない。それで僕はどんな問題なのか訊こうとした。
しかしそれを防ぐようにレイは優しく微笑んだ。
「私はちょっと後に行くよ。 先に行って。」
隠そうとするような言い方に胸が締め付けてくる。事実は聞いてみたかったが、膝の上に置かれた拳がぶるぶるして安心させようと無理する表情のせいにどうしても口を開けなかった。
正体が分からない感情が僕とレイの間をさえぎっている。
それが一体何だと思いたいが、レイが先に行ってほしいとした以上、ここで考えることができなかった。
「分かった。 それでは出ているから落ち着いてきて。」
出かける前にレイは僕を見つめていた。まるで残っていてほしいと訴えるように僕の歩みを握ってる視線。しかし、それを断ち切る感情が残っており、僕はレイの部屋から出てきた。
1階に下がりながら思う。
レイは、何のことか自ら言う心はなさそうだ。そうだと僕が聞く勇気が出ない。
もしリナやノリは知っていないだろうか。そのような可能性も思い出されているが、違うだろ。
知っていたら、少し前にレイが止めたはずがない。
それならレイの状況を言ってみようか?
その悲しげに泣く顔を、その身をすくめた行動を、その訴えた言葉を全部……いや、無理だ。
最近僕の口は思った通りに動かない。
本人である僕すら自分がなぜこうするのかわからないが、このような状態で話してみても、問題が大きくなることができる。
一応僕も頭を冷やせよ。
そういえば、今日僕は服を持ってくることにした。そんなつもりで外に出るが、リナと遭遇した。リナはジャンヌの首筋を抑えて、家の中に入っている。
……今の気持ちでは会うのは嫌だったけど。
それでこの状況がちょっと不満だった。
「お前、一生懸命働いた人のお弁当にそれしか入れないのか?」
瞬発力のおかげで助かった。腹立った理由を隠して気持ちに合わせてしゃべった。
「頑張ったとしても木をもたらした以外にあるか?」
気づくことができなかったのか同じ反応に安堵してそのまま通り過ぎる。しかし、リナは僕の腕をつかんだ。
「犬。」
驚いて振り返ると、リナは紙と皮ぶくろ一つを持ち上げた。
うん、これは……そのパターンだね。
全力で逃げた。
「しなければならないことがある。」
……魔法で逮捕されました。
それでも、ばれてなくて内心ほっとした僕がいた。
「今日は僕も仕事がある。」
「いつから私の話を拒否できるようになったか? 買って来なければご飯はない。」
強制的に僕に渡した紙と皮ぶくろには買ってくる物品リストとお金が入っていた。
目的地が同じ事ならしても構わないね。買うついでに服を受けたらいいから。
そしてこいつも引いて行きなさい。
リナはジャンヌを置いた。そんな理由で捕まったのか……。
「わ、私がどうして同行なければならないのか?!」
反抗するジャンヌを塵芥のように見下ろしながら、リナはとげとげしく言った。
「仕事でもない者、食べる資格もない。」
……ほらやっぱりこいつは自分の思い通りにするやつだね。
「あ! 私もついていく!」
その時レイがタダダッ走ってきた。普段のように明るい微笑を浮かべた顔で、リナの後をかかえる
まただ。消えた何かが現れ、心臓を握る。密かに胸に手を上げて締められる部分を探す。それでも落ちつかない。そんな僕をジャンヌが見つめていた。
「……何だよ。」
「……いや、何も。」
ジャンヌはさっきの事のせいか、リナの前で聞いてきたのは避けているのか深く追及しない。
そんな僕たちを気にせずリナはレイと対話した。
「しかし、姫様。下品なやつがいる所に行ったら病気が移されることができます。」
「リナはいつもそんなふうに遠くに出られないようにしてたよ! 昨日はノリとせいやが一緒に出て来たし、今回だけは私もせいやといきたい! だから大丈夫! ぷぅ~!」
レイは口に餌を盛り込んだハムスターのように頬を膨らませて、リナを下で睨みつけた。そんなレイを手に負えないてリナは小さくため息を吐いた。
「犬。」
そしてそのため息の被害が僕の方に来た。え?!
「姫様と一緒に行って身辺保護及び人間一匹も近づくことしないようにしなさい。 いいかい?」
妙に迫力があって胸の中にいた窮屈さが消えた。その前に拒絶とかいたずらとかしたら、僕を殺すようで素直にうなずいた。しかし、気になった。
「そんなに心配されれば、お前も一緒に行けばいいじゃないか?」
「貴様とは違って、私はやるべきことが多い。」
家事以外には何か重要なことをするのは見たことがない。
「疑いの目が気に入らないね。」
心でも読めたのか? しかし、隠すつもりはない。
「事実じゃない?」
「犬に教えてくれる考えはない。 どうせ理解もできないから。」
「僕、勉強しなかったが、頭は良い方だが?」
「浅知恵が良いのだろう。」
今回は返事をしない。 力を入れたくない。
「とにかく今日、姫様には魔法をかけておいたので、私は行かなくても良い。そうでなければ、犬と下品な女が木を取りに行く時, 姫様と一緒に送らないからだ。」
リナが両手を腰に載せたまま胸を張った。その表情が気に入らない。
「どんな魔法なのでそんなに自信満々なのか?」
「高等魔法の様々だ。 防御、召喚、回避などがある。 期間は一日だけだが。」
「本当に魔法は万能だな。」
「前にも言ったが、魔法は万能ではない。 万能のように見えるだけだ。」
確かにその言葉どおり、魔法は万能ではないだろう。
どんな変数があるかどうかわからない以上気をつけた方がいいだろう。
しかし、どうか首を反らし言わないで。 怖い。
○
知っているように、レイは魔族なので頭の両側に小さな角が生えている。
このままいくと、自分が魔族だと宣伝する格好になる。それで解決策としてリボンが付いた帽子をかぶった。僕が買ってくれた服まで着ているから、間違いなく可愛い女の子だ。
しかし、気をつけて悪いことはないのでレイを僕の肩に乗せた。
最初に見えた楽しみはなくなったのかレイは恐怖と不思議さが合わさった不安な顔で村の内部を見た。
一番先に洋服屋に行ってリナのお使いをしていることにした。
服を受けて、確認していると、レイが陳列された服を眺めながら目を輝かせていた。
「うわ!」
「持ちたい?」
そう聞くと、レイが輝いた目が暗くなって、何かを記憶していた顔になった。
「……私の家はもうお金がないと、節約して使わないと、大変とリナに聞いたんだもん。」
リナやつ、レイ服を売ったのにそう言うか。
今すぐ他の人にお金を奪ってきか、という邪悪な考えをしたが、レイが続いて話した。
「それでもせいやが服を買ってくれたから、大丈夫なの!」
レイがはじらうげに笑いながら 僕の頭をかかえる。
このように、お父さんが無能と子どもたちが苦労しているんだな、という思いが入った。
ところが、うん?
お父さん? 子供? 僕がなぜこのような、考えをしたっけ? そしてこのプレッシャーは何と。
睡眠で浮上する、可能性のない可能性を頭の中から消すために口を開いた。
「それでは買うのは無理だから、一度着てみようか。」
「うーん!」
買ってくれることができないがこんなにでも元気が出ることを望むと、レイは帽子を脱がないで、子供服に着替えた。やはりというか。当然なのか何を着ても可愛くて愛しかって天使のようだった。
レイは誰に似てこんなに可愛いだろうか? 絶対に魔王は似ていない。 優秀な母遺伝子に感謝をしてみよう。
「見られないな。」
そばでそう言ったが、ジャンヌも目を服から外せなかった。
「何だよ、お前も着たいのか?」
「ふ、ふん!そんなはずがないじゃないか。 私は女の生活を捨てた。」
ジャンヌがそう言ったが、僕は気の毒な胸を切なそうにみた。
「確かに……女を捨てたね。」
「あ、あなたという男は…!!どんどん人の胸を見ながら評価するなんて低質ではないか!?」
「女を捨てたんだって? そうすれば、胸を見ていた、腰を見ていた、お尻を見ていた、太ももを見ても関係ないと思いますが?」
からかってくれた声で言ってにやりと笑って見せた。
ジャンヌは僕の視線にびっくりして鎧を着ていたのにも胸と脚を隠した。
「本当に変態なんだ!」
「え? 恥ずかしがっているの? それならそれは男の反応ではなく、女の反応だが、それについてはどのように思うか?」
「く……。」
恥ずべきそうに顔を赤くして、唇をかみしめてジャンヌを見ると、いじめたくなった。
しかし、すぐ涙を浮かべて私を殺すように睨みつけたら、やめなければならない。
「冗談はここまでして。 お前も一度着てみたらどう?」
僕がこんなことをした理由は、ジャンヌが着たくてする気持ちが僕の目にも見えるほどだったからだ。
「どうせ紙に書かれているのは近くの店で買えるのだから時間は十分だ。」
「私には似合わない。私はあなたの言葉のように胸も小さくて、男に見えて、記事だから、私が着たら揺れる服がおかしいっていうか……。」
「きれいだと思うけど。」
服が。
「え、え?! あ, あなたは本当にそう思うのか。 きれいだと?」
「きれいだからきれいだと言うだろう。」
服がね。
「お前も女だから、鎧やタイツのようなものより服を着たいじゃないか。」
「だからこんな時に着てみな。」
「いや、でもそんなにきれいじゃないて、服だけ汚れてくるはずだと。」
ジャンヌは首を落として呟きながら指をいじっている。
まぁ、そんなに嫌な反応を見せるなら、強要しないが。
それで放棄を勧誘しようとしたが、いきなりジャンヌが顔をあげた。
「仕方がない。 あなたがそんなにお願いしたら一度着たい!」
そう言って、ジャンヌは、平凡な服を持って脱衣室に入った。
ん? なんかピントが合わない対話をしたようだが……? 気のせいか?
……まぁ、気のせいだろう。
ジャンヌが着替える間、レイのファッションショーも終わった。
購入できないのを ずっと着るのは買いたい欲求だけ生まれると、脱いだのだ。
なんか買ってあげなかったのがすまなくて帽子の上を撫でてあげていると、ジャンヌが出た。
着たのはブラウスとロングスカートであろう。
僕が好きそうなポイントは一つもない。そのまま地味に平凡な服だ。
しかも、へその上にきちんとそろえて載せた手であり、ゆっくり歩いて来た足取りは硬い。
しかし、ファッションの完成は顔というように、ジャンヌが証明した。服を着ておかしいという人がいるが、それはきっと自分が問題なのだ。解決策は転生だ。 それ以外の答えはない。
重要なことはその正解が僕の目の前にあって僕も分からないように少し固まってしまった。
「うわ、きれいだ!」
レイが大きな声で感嘆すると、近寄ってきたジャンヌ は恥ずかしそうに視線を地面に下した。
「あ、どうか?」
「どんな答えを聞きたい?」
「か, 感想を話しなさい!」
さあ、感想と……。
このときは何をすればいい? 記憶では、褒めとしていたらしい。
正直にそれ以外には思い出すことがなくて、二言を話した。
「きれいだね。 似合う。」
腹部に一発殴られた。
「な、なぜ殴ったのか? 僕はほめたと!」
「あ、いや、私も知らないうちに殴ってしまった。 ……すまない。」
はにかむように足を組むジャンヌに怒りを感じた。称賛をしてくれたが、殴るか。
「うん、すごく似合うね!」
その時店の店長が迫った。
あのおじさん、昨日僕には恐れながら、ジャンヌにはサービス良いほほ笑みを見せているのか。
やっぱりどこへ行ってもきれいで素敵と、周りの人が親切になるんだよね。この外貌至上主義者たち、爆発しろ。
「どう? 買うものが?」
おじさんの言葉にグラスはこちらに向かってじろりと見た。
期待するような彼らに僕は現実的な問題を話した。
「いや、買わないつもりだよ。」
「「…。」」
なんだ, その視線は? 僕は着てみてと勧めたが、購入するとしたことはない。
お金がない。 その前にあってもレイの服を買ったのだ。
「僕にお金があるはずがないじゃない。」
その一言におじさんはため息を吐くので、ジャンヌは不愉快そうに顔をそむけた。 どうしろと?
「おい、兄さん。」
おじさんの方が兄だ。
「うん?」
「恋人が買ってくれと、視線を送るんじゃないの。」
子供の前で変なことを言うな. レイがかしげじゃない。
「恋人のようなものではない! 私はこの男と……!」
「本当にお金が無いのだ。そして必ず買ってこそ着られるのではないじゃないか。」
ジャンヌの言葉を切ってそんなに言うと、おじさんは困難した表情を見せた。
「そうでもね。」
おじさんがジャンヌの方に一度見た。
なぜだろう、おじさんはジャンヌを見るとジャンヌはその視線は耐えられずに頭を下げた。
そしてスカートを両手でしっかりつかまえていた。
欲しい心が見えるが、買ってあげられない。
子供のレイも我慢したのに大人のお前が我慢できないならどうするか? という目つきで凝視してあげよう。
「しょうがないなぁ。」
おじさんがため息をついて頭をかいた。
「気分だ。 持って行け。」
「はあ? 売るんじゃないの?」
「でもお嬢さんの方が欲しがっている目だったと。」
知っていた。 僕が無視したのだ。ただでくれば、ありがたく受けるが、気に入らなかった。レイのはくれないか?
「こちらは? この子も仲間だから。」
僕がレイを示すと、おじさんはそちらへ視線を移した。
レイはその視線を恐れたのか僕の後ろに隠れて顔を半分だけを出した。それが可愛くて愛しかったのか、おじさんは奇怪な笑みを浮かべた。
……あ、あれは魔王が見せてくれた娘バカ笑顔だ。
「そう、持って行け。 私もこのような娘が持ちたい~~。」
そうしてレイが気に入った服を手にすることができた。
僕の個人的な仕事が終わった後、リナのお使いを向けて市場を歩き回った。場末の町だが、市場は大きい。紙に書かれている物を買いに回った。 ムカデの足、丸焼きトカゲ、キツネのしっぽ……。
正直に僕はこれがいたずらであるかと思ったが、昨日ノリと買ったことを記憶した。
もしこれが夕食に入っているのか。いや、深く考えないようにしよう。知って食べることより知らないで食べた食べ物がおいしい。
レイはもう怖気づいていないか地面に降りて自ら歩いた。それでも怖いときがあるのかそのたびに僕の手を握ってきた。
周りの人たちは、レイの正体を知らずに、その行動に可愛くて近付くとした。しかし、僕が見ると冷や汗をかきながら通り過ぎた。
最後の品物を買った時に急にジャンヌが馬車の前に止まった。火鉢にじゃがいもを焼いて売る、焼き芋と似た概念の移動式の店だった。
「もう帰ろう。」
「し、知っている。 ただこの匂いがよくて止めてしまった。」
つばが流れる、つばが. ジャンヌは昨日から見てきたが、食べるものに弱いんだよな。
あれ? 僕が言いたいことはないか?
そしてレイもジャガイモの匂いに引かれたのか合流してジャンヌのそばにぴったりついた。
「お嬢さんたち、買うの? これおいしいよ。」
じゃがいもを焼いていたおばさんがそんなに聞いてきた。しかし、お金がないジャンヌとレイは買えないので、ジャガイモを見て唾を飲み込んでいる。
二人の姿に心が痛い。仕方ないね。リナのお金を使って買ってあげましょうか。少しぐらいは知らないよ。そんなに三つもらって一つはレイに残りの一つはジャンヌに渡した。
レイは喜んで受け取ったが、"あっ、アッツ!"して両手を交互にジャグリングをした。
ジャンヌは受けて、首をかしげた。
「どうして?"」
「そんなに立っていると、商売のじゃまになるからでしょ。あそこに座って食べて帰ろう。」
近くのきれいな道の上に座った。そして食べ始めた。
おいしいんだけど、わたしは三口食べるので消えた。 量が少なくね。
レイには未だに熱いかまだふうふう─、吹いていた。
僕はレイのジャガイモを奪った。
「……あ。」
レイが大きく見開いて哀れな顔でぼくを見上げる。
奪って食べてるわけじゃないよ。 そんな顔するな。 そばでジャンヌの目つきが怖くなったと。
僕はジャガイモを分けてふうふう─、と吹いてくれて 適当な温度に引き下げてレイの口にニャム!して入れてくれた。
「おいしい!」
レイは両腕と足をバタバタとバタバタと距離、味を表現した。
「う、ウム!」
そしてそばでも食べ始めたのか小さな感嘆詞を叫びながら、ジャガイモをおいしく食べた。
「わ、私の顔に何かついたのか?」
ジャンヌが僕の視線を感じたか食べたことを止めた。
「いや、本当においしく食べてるので見ていた。」
「ま, まさか侮辱するのか?!」
「おいしそうに食べるのを侮辱するのならこの世の中の人々、一日三回、全部自分の侮辱するのか?」
僕の言葉を無視してジャンヌは残ったジャガイモを食べているのに集中した。
ジャガイモを全部レイの口に入れてくれと、レイはもぐもぐジャガイモを食べて足を振って村の距離を見た。
まあ、休み時間だと思いながら、休んでいると、全部食べて、同じように休憩したジャンヌが口を開いた。
「不思議ね。」
「なにが?」
「あなたと会った後に不思議なことばかり起こっているんだね。」
いったいどこが不思議なのか要点を言ってくれたらいいな。
「だから何が。」
「久しぶりに平凡な日常を楽しんで見た。 本当に平凡な……。」
ジャンヌは頭を下げて言葉を濁した。そしてレイを一度見て、僕にだけ聞こえるほど小さく語った。
「幼い頃に私の家は貧しかった。一日中に一食をお腹いっぱい食べなかったことが多かったが、私は両親が一緒にいて幸せだった。ところで魔族との戦争で両親が亡くなった。そして私は孤児に成長したが、歩兵隊に志願して女を捨てて、戦争で功績を認められて、聖騎士になった。ただ、復讐だけのために……。」
なぜ僕に自分の過去を言うんだ。 僕に言いたいことがなんだ?
「要点を言って。 さっきから何の話か分からない。」
「人類の裏切り者と言われたのと違って、お前はその、ひどいけど、まともな人間ということを知ることができた。」
真摯な状況であるほどひどいとしたの本当だろうか、と聞いてはない。心の傷を受けたくない。
ジャンヌは、視線を僕に向かっていない。 僕のそばの方だった。
「だから…、だから…。」
ジャンヌは簡単に言葉を続けることができなかった。
ジャンヌが躊躇するのが見える。
それに待ってくれていると、その次の声が聞こえてきた。
「ひぃっ! わかりません、私達は分からないのです!!」
事件が始まりましたね。




