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11ポスト目ケースケch「巨大流しそうめんスライダーを作ったwwww」

「ういっすー!親の金とコネで、日本を笑顔に!ケースケです!さ、本日の企画は…??『夏休み特別企画!巨大流しそうめんスライダーを作る!!!』」

ケースケは一人でカメラの前で拍手をしながら、BGMとロゴが出てくる。

「さて、ということでまずは竹!流しそうめんと言えば竹や!まずは竹から取りに行くで!」

東京の自宅から始まったロケ地は、切り替えですぐに竹林の中へと切り替わった。そしてケースケは普段着から作業用のつなぎに変わっていた。

「ついたで!ここは俺のオカンの実家の敷地や!」

『いきなり持ち山かよwwwwww』『え、お母様って関西のお嬢様だよね…その実家の山って資産価値は一体…』

「前、ここで筍掘りしましたよね」

カメラマンが画面外から話しかける。これもいつもの構図だ。

「せやねん!あれは、ホンマに大変やった…」


「今日は筍パーティーや!普段世話になってるケースケチームにご馳走すんねん!」

夜明け前の竹林で、ライトを大量に置き視聴者が見やすいようにされている。そしてケースケの隣には祖父が立っており、収穫の説明やサポートをしている。

「あ、本体までグサっといってもうた…」

「圭介何してんねん!まあ、自分たちで食べるぶんにするさかい、ええで」

「じいちゃん、すまん…」


「まあ今日は竹切るだけや、そこまで大変ちゃうやろ!!」

「と余裕ぶっていたケースケだが、現実は甘くなかった…」と男性ナレーションが入った。これもプロの声優にお願いしているのであろう、クオリティーが段違いだった。

「なんでこんな重いんや…竹て中、空洞やんけ!!!」

「ぎゃあ!!蛇!蛇!!!」

「誰や…流しそうめんスライダー言い出したやつ…」

『お前だよwwwwwww』『定期イベ』

「ちょっと、カメラマンくんも手伝ってや…」

「いや、それは契約内容に入ってないので」

「おい!!!!俺は社長やぞ!!!」

『株式会社ケースケの内部構造 ボンボンYouTuber <カメラマン』

と言いつつ、定点カメラにして、伐採した竹を2人で黙々と運ぶ。早送りで流れて、だんだんと陽が傾いている。

「いつもは口から生まれたかと錯覚するほど、永遠に話しているケースケだったが、作業の終盤は流石に無口になっていた、とカメラマンが証言していた。また『いつも、このくらい静かならいいんですけど』とも言っていた」と再びナレーションが挟まれていた。

『社内ヒエラルキー最下位が社長。爆笑』『普段どんだけ喋ってるんだよwwww』

2人は汗だくになり、ようやく作業が終了した。トラックの荷台にかなりの竹が積まれていた。


動画は再びケースケの自宅の庭に戻った。

「さあ、関西から輸送した竹が到着したで!次は、竹を割って、節を取り除いたりすんで!」

『それもするの?笑』『1番汗を流す社長』

「ケースケは意気込んでいましたが、撮れ高がなかったため全カットとなりました。次は撮れ高を作ってくださいね〜」早送りも使われずバッサリとカットされ、煽りのナレーションだけが流れた。

『撮れ高のためには時間も金も惜しまない株式会社ケースケ』『社長に編集権限ないんか?w』『←社長チェック通過済みです』


「さて、今日からはいよいよ流しそうめんスライダーの建設や!そして、プロの建設業の方々に来て貰ったで!!」

「皆様こんにちはー。株式会社◯△◻︎建設、代表取締役の鈴木です。本日はよろしくお願いします」

作業着にヘルメットの建設現場の職人が数名画面に映っている。もちろんケースケも作業着スタイルである。

『え、ゼネコンで仕事してるような会社じゃん』『いつもお世話になっております。』『よくスケジュール押さえられたな』

「ほんでこれが設計図や!これはSAKAIDAデザイン事務所に依頼して、俺の希望が叶うように設計してもろうたで!」

『グループ会社wwwwww』『これはコネwwww』『でた笑笑笑』

「俺んちの3階のベランダから流すから、足場も先に組んでもらったんや!ほんなら作業すんで〜!!!」

「そうして流しそうめんスライダーの組み立て作業が始まった。そして当然の如くケースケは作業員として投入されている」ナレーションは楽しそうに話している。


動画は進み、ようやく完成した。全長30m、高さ10mの巨大流しそうめんスライダーが、境田家の広大な庭いっぱいに広がっていた。急な傾斜もあり、螺旋のゾーンもありと豪華なものだった。

「ほんまに大変やった…。ほんまに…。でもいよいよこの苦労が報われるんや…!!!さあ、今からそうめん流すで!オカンがそうめん準備してくれたんや!おおきに!」

ベランダから地上を写しているカメラから、つゆとお箸を持って待機している美しいまとめ髪の母親を写した。その周りには動画のチームや建設に関わった人々も同じようにそうめんが流れるのを待っていた。

「いくでーーー!!!」

そしてケースケが第一投を投下した。各地点の定点カメラが高速で流れるそうめんを捉え、地上の人々が取ろうとして取れなかった様子が写される。

「めっちゃ早いやん!みんな真剣にやらんと永遠に取れへんでー!!」

流しそうめんスライダーは非常に盛り上がり、なんとしても流れているものを捕まえようとする者、諦めて終点のカゴに流れ着いたそうめんをすする者などがいた。

「てかそろそろ俺もそうめん食べたいんやけど!誰か代わってくれへん?」

ケースケがベランダから叫ぶが、皆黙々とすすっている。聞こえているはずなのに、みなスルーしているのだ。

『ケースケは永遠に働かされるwwww』『誰の会社で誰が社長なのかわからんくなるな笑』

そうしてケースケはようやく流しそうめんスライダーを楽しむ番が来た。

「早すぎひん?!これ、取れへんやん!」

誰よりも働き、そして誰よりも楽しむ。これが彼の動画スタイルなのだ。

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