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持ち込み鑑定 後編
「ふう、さすがに手強い相手だったわね」
「そういえば、お前がモンスターと戦う姿は初めて見た気がするな。良い腕だ」
「あなたも、アイテム屋の店主とは思えない強さね。さすがに一人でダンジョンに潜っているだけのことはあるわ」
「とりあえず大きな被害が出なくて何よりだ」
「でもお店のいろんなところに傷がついちゃったわね……店内のアイテムもいくつか壊れちゃったし、弁償するわ」
「これくらい日常茶飯事なんで気にするな。……と言いたいところだが……そうだな、修理費などと合わせて半分は出してもらおうか」
「分かったわ。見積もりが済んだら教えてちょうだい」
「了解した」
「でもあんな物騒な兜が存在するなんてね……勉強になったわ」
「もう二度と忘れないだろう。俺も同じようなことを繰り返してずいぶんと知識が身に着いた」
「さすがに伊達でアイテム屋をやってるわけじゃないわね!」
「ああ、酔狂でやっている」
「……それは私もそう思うわ」




