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35話 歯車が再び動き出す(1)
時は数分前。
基仁が家の客間に篶成と美鈴を案内している最中────基仁は堺家で起きた小さな抗争を一通り説明していた。
『リバース』と堺家に何が起きているのか、敵の幹部の腕を斬り落としたこと、その幹部が魔術師であること、凛が連れ去られた事。
そして、この抗争を止める為に三春が二人に力を貸して欲しいと言っていた事。
全てを基仁は話した。
「腕を斬り落としたって本当にマジかよジジイ……」
基仁が未だに腰に付けている刀を篶成は見つめ、眉を顰めながら呟くが基仁は軽く笑いながら「久々に刀を振るとスピードが落ちて仕方ないものだ。俺も歳だな」と言葉を返した。
篶成はさらに顔を歪めるがそれを見て対照的に美鈴はくすくすと笑っていた。
「三春さん……どんな人なんだろう」
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