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神樹の魔地が主  作者: 冬森レイ
霊樹の森の支配者
7/25

とあるエルフ達の決断!

霊樹の森のエルフ達の会議の風景です。


  これは、霊樹の森に隠れ住むエルフ達の集落でのお話。


  霊樹の森には、エルフの集落が6つありそれぞれ種族ごとに暮らしていた。


  ハイ・エルフ族・・(別名:光のエルフ族)光の神を信仰し、各エルフ族の

 中で最も長命な種族。金髪に金眼で肌白。エルフ種族で最も実力を持つ種族と

 されている。


  ダーク・エルフ族・・(別名:闇のエルフ族)闇の神を信仰し、各エルフ族

 の中で最も謎に包まれた種族。他種族どころか、他のエルフ族とも滅多に関係

 を持たない種族。黒髪に金眼で肌黒。ハイ・エルフに次ぐ実力を持つ種族とさ

 れている。


  火のエルフ族・・火の神を信仰し、各エルフ族の中で最も攻撃魔法を得意と

 する種族。赤髪に赤目で肌白。


  水のエルフ族・・水の神を信仰し、各エルフ族の中で最も回復魔法を得意と

 する種族。青髪に碧眼で肌白。


  風のエルフ族・・風の神を信仰し、各エルフ族の中で最も斬撃魔法を得意と

 する種族。緑髪に緑眼で肌白。


  土のエルフ族・・土の神を信仰し、各エルフ族の中で最も防御魔法を得意と

 する種族。茶髪に茶眼で肌白。


  以上6種族のエルフが、霊樹の森で暮らしている。


  そして、今回は定例的な全エルフ族がハイ・エルフ族の族長の家に集まり定

 例会議を開いていた。


  集まっているのは、ダーク・エルフ族以外のエルフ族の族長達。ダーク・エ

 ルフはここ数百年は会議に参加していない。


  いつもは、大した議題も無く終わるこの会議も今回は少し長引いていた。


  理由は数日前に降った雨だった。


  そもそも雨が降ったのは、ここ二週間近く日照りが続いたので嬉しいことな

 のだが、降り始めた場所が問題だった。


「また、あの霊樹の場所からか・・偶然か?」


  静まり返っていた会議で最初に発言したのは、議長のハイ・エルフ族族長の

 男だった。外見は20代そこそこだが、彼はもう800年近く生きているエル

フだ。


  この森は、霊樹の森とは名ばかりで殆どの霊樹は寿命で枯れていった森だ。

 言うならば、霊樹を失った霊樹の森といったところだ。


  問題の霊樹も、あと数年もすれば魔力が無くなり枯れ果てるただの木のはず

 だった。そう、ほんの一週間前までは・・。


  一週間前の、ある日の夕暮れ彼は大きな魔力が急に現れたことを感じた。

 これまでに感じたことが無い程の強大な魔力だった。


  エルフの種族で、最も魔力が高いとされるハイ・エルフ族の族長さえも押し

 つぶされる感覚を感じる程の魔力だった。


  400年程前に、外の世界を旅して回った彼でもこの魔力量は異常とすか言

 えなかった。比べる対象が見つからない程のその力は、あの霊樹にも注がれた。


  途端に、あの霊樹は成長をしだした。そして、『枯れ地』と呼ばれていたあ

 あと数年で消える運命にあった霊樹が存在する土地は今では『魔地』と呼ばれ

 恐れられている。


  『魔地』とは、魔力が高い土地のことだ。そしてあの魔地は我等エルフ族で

 も近づけば、立っているのもやっとの土地になってしまった。


  この霊樹の森は、他の土地より魔力が高い土地だがそこに永く住む我等エル

 フ族でも近づくのがやっとの土地。


  ハイ・エルフの族長は・・


「はっきり言って狂ってるな、あの土地は・・異常すぎる」


  と、溜息ぎみに言った。


  他の族長達もどうするか悩んでいた。殆どの族長が関わらず触らずを保つ考え

 を言わずとも共有している中一人だけ違う意見を言う族長がいた。


「一回戦ってみっかな」


  赤い髪に赤い目を持つ彼は、火のエルフ族の族長だ。族長の中で一番の戦闘狂

 だったりもする。


  他のエルフ族の族長達は、彼に視線を集め


((((言うと思ったよ、このバカ))))


  と心の中で全員が呟いた。


  水のエルフ族族長の女性は、そんな火のエルフ族族長に心の声以外にも一言だ

 け呟いた。


「馬鹿でしょ」


  彼女と火のエルフ族族長は、昔から仲が凄く悪い。歳が近く幼馴染的関係の彼

 等だが、昔からよく喧嘩をしていた。というか、火の種族と水の種族は昔からい

がみ合う関係なので仲が悪いのも仕方ないのかもしれない。


「なんか言ったか水野郎!」


  彼も、水のエルフ族族長の言葉だけには異常に反応する。両者立ち上がり視線

がぶつかり合う。


「燃やすぞ水野郎!」


  火の魔法を出し威嚇する彼に彼女も


「あらあら、消火して差し上げますよ」


  水の魔法を出し戦闘態勢になる。


「やめるでゴザルよ二人共」


  この集まりで、二番目に年齢が高い風のエルフの族長の男性が二人の間に入り

止めにかかった。


「チャルミル殿も止めるでゴザ・・寝たフリするなでゴザル!」


  土のエルフ族族長の女性は、先輩族長エルフの言葉を無視して寝たフリでこの

場をしのぐつもりだ。


「Zzz・・面倒」


  その言葉を最後に彼女は、寝たフリ作戦を遂行するため喋らなくなった。

 

  彼女が喋らなくなったのと同時に


「いい加減にせよ悪ガキ共!」


  ガコン!・・ガコン!・・ガコン!


  ハイ・エルフの怒りの鉄槌により、喧嘩は止まった。


「「痛いです」」


「なんで私まで・・不条理」


(自業自得でゴザルよ)


  会議場は、こうして再び静寂を取り戻し最後にハイ・エルフの族長が

こういう言葉を話して終了した。


「とにかく、暫くは様子を見るために誰もあの場所に関わることを禁ずる

 もし・・この決定を破ったらもう一発の鉄槌だからな」


  火のエルフ族族長は、自分に向けられる視線に黙って何度も頷いた。


  他のエルフ達も賛同の意味で頷いている。


  こうして、主人公達の居る場所への不干渉がエルフ達の中で決定された。


  続く

 



  




  

  


  

 

  


 

族長の名前とかは、このあとの話が進むにつれて出てきます。



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