日常(6)
朗児たちが、水のエルフの里に居た時エルラはハイ・エルフの里で父である
ハレイドと向き合っていた。
「最近雨が降らない原因が分かった」
父のこの一言で会話は始まった。
「本当ですか・・一体何が原因だったのです?」
エルラとしても、ここ最近雨が降らないのを不思議に思っていた。
「ダーク・エルフ達が、我等への嫌がらせで雨を降らせなくする儀式を行ってい
ることが調査の結果判明した」
その一言でエルラがまず思ったことが
(また、彼等ですかある意味想像通りなのですが)
「そこで、今回のことで急遽ダーク・エルフ族との話し合いの場を設けることに
決まったのでお前にも参加してもらう」
(さすがお父様。対応と対策が早いですね)
「わかりました。私もその話合いに参加します」
それを聞き、ハレイドは「そうか」と言って頷いた。
話合いは二日後に行われる事になっていたのでエルラは一度朗児達のもとに
帰ることになった。
帰り際ハレイドは
「彼とは仲良くやっているようだな」
と笑顔で帰る自分の娘に言った。
「ええ。皆良い人間と精霊達ですから」
そう言い残しエルラはその場を後にした。
二日後の話合いの場にて
ハレイドは何が起こっているのか分からなかった。
話合いの場に来てみれば、ニコニコ顔の朗児とその眷属たる精霊達それと
顔を手で覆う我が娘
そして・・
フルボッコで倒れているダーク・エルフ達
それを見渡しハレイドが最初に言ったのは
「な・・何だこの状況は?」
という最もな疑問だった。
「ムカついたから、ボコってこの契約書にサインさせた」
というのが朗児からの答えだった。
娘から渡された用紙を見れば
[誓約書]
我々は、二度と許可なく雨を降らせない儀式を行いません。
ダーク・エルフ一同
という内容だった。
「・・は?」
ハレイドは説明を求める目線を朗児に送る。
それを感じ取った朗児は
「エルラさんから事情を聞いて、僕等も話合いに参加しようと思って来た
のですが彼等が全く僕等の言う事を聞いてくれないので・・その・・・
ムカついたので殴りましたトリティアが・・そしてウォッタム作の誓約
書に署名してもらいました」
と少し申し訳なさそうに言った。
「君は悪く無いよ悪いのは全く話を聞かずこちらを馬鹿にしかしなかった
このダーク・エルフ共だ!」
エルラからの援護で少し笑顔を戻す朗児
「そうです。この者どもが主様を馬鹿にし続けるのが悪いのです」
ドヤ顔で自分の行為を正当化するトリティア
「「右に同じ」」
トリティアと共にダーク・エルフ達を半死半生にしていたウォッタムと
ナナルもトリティアに同意した。
「「少し黙ろうか君達」」
それを黙らせる朗児とエルラの二人
「・・・」
顔を手で覆いながら無言を貫くハレイド
最終的にハレイドが
「方法は兎も角だが、問題を解決してくれた事には礼を言おう」
と言ってこの話を終わらせた。
彼としても、長年の敵であるダーク・エルフには全く同情しなかった。
こうして、雨が降らない問題は解決した。
続く




