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シーフな魔術師  作者: 極楽とんぼ
卒業後8年目

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1381/1415

1381 星暦559年 藤の月 26日 魔力認証結界(9)

「音は聞こえるよな?」

 部屋の中にいるアレクに声を掛ける。

 防御結界では防音の魔術回路も組み込まない限り中の音が聞こえなくなるなんて現象は起きない筈だが、助けを求める声とかが聞こえないのは困るから、一応確認してみる。


「ああ。ただまあ、うっかり入ろうとして今のウィルみたいにぶつかる人が出ないように、結界に色でも付けた方が良いかもだな」

 アレクがちょっと笑いながら答える。


「分かりやすいように格子でも入口に嵌めた方が良いかも?

 まあ、アホな警備兵とか外の救助の人間が結界に気付かないで格子を壊そうと時間を無駄にするかもだが」

 そう考えると、普通に進もうとしてちょっとおでこか鼻をぶつけて痛い思いをする方が良いかな?


「まあ、良いや。

 じゃあ、外に回るから」

 アレクに断り、扉を閉めて再度庭に出る。

 そっちではシャルロがちょっと寒そうに待っていた。


「まずはウィルが普通に入ろうとしてから、僕の後ろに忍び込んで入ろうとしてみる?」

 シャルロが提案する。


「そうだな。ちゃんと俺の登録が消えているのを確認しておくべきだな」

 小屋の扉の魔力認証のプレートに触れてみる。


 特に何の反応も無し。

 そのまま扉を開けて中に入ろうとするが、さっきの廊下の扉の戸口と同じで、結界にぶつかって止まった。

 今回は普通に入るような感じに進んでみたので、ゴン!とおでこをぶつける感じになった。


「うん、やっぱちゃんと登録が消えているな。

 じゃあ、今度はシャルロがここを開けてくれ」

 横にどいてシャルロに場所を譲る。


「行きま~すっと」

 シャルロが小屋の入り口の所にある認証用のプレートに手を触れる。

 ヴン。

 微かに魔力が震えて、防御結界が小屋の庭側の入り口から工房側の入り口まで凹んだので、シャルロが扉を開けて中に入っていく。

 その後にそっと音を立てずに、出来るだけ魔力が滲み出ないようにコントロールしながら後ろについて入る。

 が、外側の扉が閉まった時点で扉の外で警報が鳴り始めた。


 ブー!ブー!ブー!

『テスト中。テスト中』

 ブー!ブー!ブー!

『テスト中。テスト中』


 ちょっと煩いな。

 取り敢えず小屋から出て扉をしめたら、音が止まった。


 その間にシャルロが工房側の扉を開けて、中に入っていた。


「あ。

 連れて入って貰わないといけないんだった。もう一度出てきてくれ」

 窓から中のシャルロに頼む。


「あ、そうだったね」

 シャルロも頷き、工房側の扉を開いた。

 俺が小屋の庭側の扉を開いたが、まだ結界があって中に入れない。

 シャルロが外まで出てきて、魔力認証のプレートに手を触れる。


 結界が動いたので俺も中に入り、庭側の扉を閉めて工房側の扉を開け、警報を無視してそのまま工房の中に入る。


 工房の中に入った段階で警報が止まった。


「これ、一々外まで出ないと人を通せないとなると、何人も入れようと思う場合は面倒そうだな」

 庭側の扉を閉めることで探知結界と警報が起動するようになっており、それが起動して初めて防御結界が再起動することになっているから扉を閉めないわけにはいかないんだよなぁ。


 と言うか、承認された人が工房側の扉に触れたら探知結界が小屋の中で起動するから扉を開けっぱなしでも良いとしても、扉の外にいたのだったら再起動した防御結界の外にいることになるから入れないことに変わらない。だったら庭側の扉は閉めなくても良いってことにするか?


「扉の内側に壁を作って何人か集めてから防御結界を再起動する形にするなら面倒はないんだから、別に構わないんじゃないか?」

 アレクが指摘する。


 ああそうか、この小屋だと一人ずつ中に入れる形になるから面倒だと思ったが、風除室的にもっと大きくするんだったら問題はないか。


 外から登録されていない誰かが来て入れてあげる場合に一度外に出る必要があるが、まあその程度はしょうがないかな?


「それよりも、小屋の扉を閉めて内側の扉を開けて入ったら警報が止まっちゃうのって、急がせたら案外と短い時間で警報が止まって、警備の人間や使用人が気のせいだったかも?って思わないかな?」

 シャルロがちょっと心配そうに言った。


 確かに?

 警報が鳴ることを知っていたら、外側の扉を閉めた瞬間にすぐさま内側の扉を開けろってナイフを突きつけて言っておけば『バタン、バタン』って感じで数秒で入れちまうよな。


「警報は一度なり始めたら半ミル(45秒)程度は鳴り続けるようにしておこう。

 あと、警報ではなく大きく響くけどあまり神経に触らないようなベルの音にでもした方が良いかもだな」

 客相手にこの警報音はちょっと不味そうだ。


「ついでに『どうぞお楽しみください』とでも音声で流したら警備の一環じゃないと思われるかもだね~」 

 シャルロが付け加える。


 まあ、警報じゃないにしても音が出るってことは把握して、下見に来た人間は警戒するだろうけど。


 分かっていたら警報はなんとか出来ちまいそうだなぁ。





大分と形になってきたけど、まだ試行錯誤中。

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― 新着の感想 ―
ブザーが鳴るのは良いんですが、個別半弟が難しいんでしょうね。 一昔前の駅の自動改札機のように、重なったら通り抜けられちゃうってパターンかなぁ。 後、子供対策も必要ですね。 ぶつかって泣き出した隙に小細…
友連れ出来てしまうのではいまいちですね
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