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今日から〇〇生活

いつも読んでくれてありがとうございます。

3分限定で女神様の加護をあげましょう(・x・)

少ない荷物の引っ越しを終え、俺は今まで住んでいた家の前に戻ってきた。

そろそろロリ女神が建物を処分するようだ。

元々は放置されていた馬小屋のような建物だったなぁ・・・。


天界に住み始めてからお世話になっていた泉の前の小さな家。

いざ無くなると思うとちょっと寂しいね。



「短い間だったけどありがとう」



ロリ女神の力で建物が無くなる。

しばらくそのままボーっとしていると、ふと誰かが手に触れてきた。

横に視線を向けるとフェアーさんが優しい笑顔で並んでいる。



「ワタルさんの家って印象が強かったからちょっと寂しいですね」

「・・・うん。寂しいもんだ」

「さぁワタルさん、今日からしばらくはウチで過ごすんですよ。楽しみですね」



ちょっとしんみりした空気を変えるかのようにフェアーさんが俺の手を引く。

そうだった。今日からひとつ屋根の下だ。

人目を気にせずイチャイチャ出来る!ラッキースケベもあるかもね!



「あらあら、ワタルさんはどんなラッキーがいいのでしょうか?」

「思考読まれっぱなしになるって事を忘れてた~!」

「お風呂上りの私とか、お風呂で一緒になってしまうとか、一緒に寝ている私とか・・・ワタルさんたら色々な想像してますよね」

「やめて!俺のHPをガンガン削るのはやめて!恥ずかしい!」

「ふふふ。面白いですねワタルさんは」



羞恥心で悶えている俺の手を引きながらフェアーさんはクスクスと笑っていた。

最近のフェアーさんはどんどん柔らかな印象になり、魅力を増している。

惚れた弱みなのか、俺は目が離せなかったよ。








「あれ?この前の部屋じゃないの?」

「えぇ、あの部屋はあくまで来客用ですから。ワタルさんはもうお客様ではないのでこちらのプライベート用の部屋を用意しました」

「フェアーさんの寝室の隣・・・ですよね?ここって」

「はい。ウチのプライベートエリアです」



使用人として屋敷中を掃除しているのでフェアーさんの寝室の場所は知っている。

掃除などはいらないと言われていたので入った事はないけどね。

寝室以外にも「プライベートエリア」は廊下くらいしか掃除をしない。


そんな場所に俺の部屋を用意してくれたようだ。

しかもフェアーさんの寝室の隣。

フェアーさんに思考を読まれてしまうのは分かる。分かるけど・・・もう、これは色々想像しちゃうよね!


あ、やっぱり読んだよね。またクスクスと笑ってる。

いつも言ってるけどさ、仕方ないじゃないか!だって男の子だもん。

綺麗なお姉さんと同棲生活なんだよ?想像して何が悪いのさ!






自分の荷物の8割が衣類だったので荷解きはすぐに終わった。

元々、身ひとつで天界に来たんだからこれでも増えたほうなんだよ。

この部屋だけで前の家2つ分くらいあるからガラーンとしてるのが何とも・・・。

こ、これから色々と増える予定だから悲しくなんてないもんっ!



「ワタルさん、荷解き終わりましたか?」

「えぇ、もう終わってますよ」

「じゃあちょっといいですか?」



そのまま連れていかれたのは隣にあるフェアーさんの寝室でした。

はい。初めて入る寝室はとてもいい匂いがしました。

無駄に緊張してしまうのは男の性なのかね。心臓バクバク。



「え、え~と、フェアーさん?どうして寝室に?」

「ふふふ。だって前々からワタルさんは私の寝室に興味津々だったので」

「・・・うん。ソウデスネ」



どうやら今日は俺の精神力が試される日らしい。

確かにフェアーさんの寝室には興味あったさ。朝起こす時もノックだけだしね。

どんな部屋なんだろうとか、どんな格好で寝てるんだろうとか・・・さ。


そりゃ興味はあるさ。

でもそれを本人の口から言われるとか・・・恥ずかし過ぎるってば。

まぁ、恥ずかしいけどしっかりと部屋の中は観察させてもらおう!


大きめのベッドの他にはあまり物を置いてないスッキリとした寝室。

鏡台と小さなテーブルに椅子くらい。

あれだ、高級ホテルのような感じだ。そのくらいスッキリしている。


今さらだけど神様の寝室なんだよね、ここって。

周りが神様だらけだから忘れちゃうけど、実は凄い事なのでは?

しかもそれがフェアーさんの寝室なんだから。嫉妬する男神の顔が目に浮かぶね。



「寝室に誰かを入れるのはさすがに初めてですよ。ティニーだってありません」

「そ、それはまた・・・光栄です」

「ワタルさんが望むならこの部屋で一緒に寝るのも構いませんよ?」

「そ、そそそ、それは・・・」

「あらあら、ワタルさんの頭の中が真っ白になっちゃいました」



そりゃ真っ白にもなるさ。

てか、今のが冗談だとしても・・・フェアーさんやっぱり変わったなぁ。

ほら、ちょっといたずらっ子みたいな顔してこっちを見てる。


フェアーさんは初めて会った時からニコニコしていた。

でもクスクス笑ったり今みたいにいたずらっ子みたいな顔したりって事はなかった。

それだけ俺に気を許してくれてるって思うと何だか嬉しいよね。







天地渡です。

天界生活をしています。


どうしてなのか分からないけど、今日から同棲生活始めます。

その頃、ロリ女神は・・・


「新しい家を見つけたっス!でもフェアー様から改装をするように言われたっス!」

「すぐに終わらせようとしたら、ゆっくりやるように言われたっス!」



フェアーさん暗躍中(・x・)

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