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フェアーさんを知る③

ブックマーク本当にありがとうございます。

少しずつ増えているのって嬉しい(゜∀゜)

「フェアーさん、俺をフェアーさんの屋敷で使用人として雇ってくれません?」

「へっ!?」



今までにないフェアーさんの反応。これは新鮮だ。

自惚れかもしれないけど俺はフェアーさんにそこまで嫌われてないと思う。

だから思いつきとはいえこんな提案?お願い?をした。


「ワタルさんを使用人として・・・ですか?」

「はい。フェアーさんは女神としての格・能力的にどうしても独りになりがちみたいですからね。俺は元々ただの人間ですし、その辺の事に対して無頓着ですから」


周りの女神達がフェアーさんを恐れて避けるなら、俺がそばにいればいい。

ぶっちゃけ、神様の格とかイマイチ分からないし、フェアーさんが司るモノに対しても特に思う事はない。思考を読まれるのも慣れてきたしね。

まぁあれだ、使用人という名の同棲だ。期待するのはラッキースケベ。


「あらあら、格好いいと思わせておいてラッキースケベですか・・・」

「あっしまった・・・」


痛恨のミス!

思考がバレバレって分かってたのに本能が優先されてしまった!

いや、違うんですよ?確かにラッキースケベを期待しちゃった自分もいるけど、そこがメインじゃないんですよ?でも仕方ないじゃない。だって男の子なんだもの!


俺は天界で仕事が見つかり、フェアーさんは使用人が見つかるついでに話し相手も見つかる。

やっぱり都合よすぎるかな~。

フェアーさんの慣れてしまった孤独を少しでも緩和させてあげたいっていう俺の気持ちは自分勝手で傲慢なのだろうか。


「いえ、傲慢だなんて思いませんよ。ビックリしたけどとっても嬉しかったです」

「あ~・・・うん。上手く言葉に出来ないからそうやって思考を読んでもらったほうがいいのかも。今は頭の中ぐちゃぐちゃだから読みづらいだろうけど」

「確かに色んな考えが入り混じってますね。でもワタルさんが言いたいことは分かります」


せっかくフェアーさんといるんだ。

上手く言葉に出来ない俺の気持ちをガンガン読んでもらおう。

さぁ!さぁ!さぁ!読んでくださ~い!


「うふふ。思考を読まれるのを嫌がる人はいても、そんなに勢いよく『読め!』って言う人はいませんでしたよ。やっぱりワタルさんは面白い方ですね」

「フェアーさんに隠しても意味ないしね。だったらしっかり読んでもらったほうがいいし」

「えぇ、しっかり読みましたよ。でも本気ですか?ウチで使用人だなんて・・・。私としてはお友達としてワタルさんと接することのほうが嬉しいのですが・・・」

「お友達どころかそれ以上を願ってますよ?」

「あらあら、うふふ」

「まぁそれはそれとして、使用人の話は本気ですよ。使用人って形が嫌だったら違う形でもいいし、俺としてはフェアーさんの屋敷で働ければ問題なし!」



俺は生前こんなにアクティブに動くほうじゃなかった。

例え一目惚れしても、ゆっくりと地道に距離を縮めていく。大抵その途中で誰かに取られちゃったけどね!悔しくないよ!泣いてないよ!

そんな俺がフェアーさんに対してガツガツ・・・してるつもりはないけど、こうやってアクティブに動いているのは自分でも驚いてる。


今までの人生に後悔が無いとは思わない。

楽しかった事もあったし、やりたい事もあった。もちろん嫌な事も。

でもさ、こうやってあっけなく死んでしまうと考え方は変わってしまう。

どんな生き方をしても後悔は絶対あると思う。だったら少しでもその後悔を少なくしたい。


そんな事を考えたのよ。これでも色々と考えているのよ。

フェアーさんの屋敷で~ってのは思いつきではあるけど、その思いつきはフェアーさんの事を真面目に考えていた結果だからね。

うん、何言ってんだろ俺。


「ワタルさんの考えは分かりました。でも本当にいいのですか?私は他の女神と少し毛色が違いますし、貴方に話せない事も多いです。ずっと独りでいたので誰かに私の心の領域に踏み込まれるのには抵抗もあります。もしかしたら逆上して貴方の命を奪ってしまうかもしれませんよ?そこまでしないにしても、貴方を天界から追い出そうとしてしまうかもしれませんよ?私は・・・貴方が思うより心の狭い、貴方が思うより余裕のない小物かもしれませんよ?あと、あと・・・」


フェアーさんは何かを恐れるように、いや、俺を恐れるように自分の事を評価しながら話していた。

ここで俺が言うべき事は何か。ここで言わなきゃいけない事は何か。

そんな難しいことは分からない。だから今まで通り俺の心をそのまま読んでもらおう。


『大丈夫だよフェアーさん、俺はそんな事は気にしない。

いきなりずかずかと奥深くにまで踏み込もうなんて思ってない。

フェアーさんが逆上して俺の命を奪うならそれもまたいい。フェアーさんだったらいい。それに逆上するフェアーさんなんてまず見れないでしょ?レアだよレア。

俺のほうが心は狭いだろうし、余裕もない。

だからそんな事は気にしなくていいだよフェアーさん』



「何だか格好良すぎてズルいですワタルさん」

「ははは、そんな事言われたのは初めてだなぁ・・・こりゃ惚れた?」

「ちょっとだけ・・・です」

「!? そ、そうですか・・・そりゃ嬉しいな。そして予想外の反応で驚き桃の木って感じ」

「ふふふ、何ですかそれ」


フェアーさんがいつものようにニコニコと微笑みだしてくれたよ。

少しは俺も役に立てたのかな?

いや、役に立つにはこれからだね。頑張ろうっと。




この後もたくさんたくさん話をした。

時々、俺の本能の叫びが暴走してフェアーさんから失笑されたのは内緒。

だって男の子だもん!スケベで何が悪い!


そんなこんなで明日からフェアーさんのところで働く事になりました。

よしよし、天界ハーレム生活の第一歩が始まるね!

少しだけ真面目な?お話のフェアーさん編はここまで。

次回はドタバタお屋敷編を予定。

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