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UNMAPPED  作者: オールライト


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8/12

第8話「新たな可能性」

 グラフと別れ一人試合の準備に入った俺は先に戦ったグラフの試合とひとつ前の試合フォースの戦いを思い出していた。これまで田舎に住み、誰かと真剣に競い合うこともなかった俺は今までの自分が慢心していたことに気づいた。改めて世界の広さと強者の存在を知りさらに強くなりたいと強くに思っていた。

 フォースは確かに強い一目試合を見ただけでも感じた。でもおそらくフォースですらこの世界の本当の強者には手も足も出ない。そう感じたのはなぜかは分からないでも、なんとなくそう思っていた。


 そんな思考に時間を与えることもなく試合の時間がやってきた。


 「さぁ!!一回戦最後の試合!!エントリーナンバー5番!トレース戦士!!リガルドォォー!そして!!初登場!!グラフーー!

 さぁこの二人の選手はどんな戦いを見せてくれるのだろうかー!期待が高まる中今、試合開始!!!」


 「ギャハハハ。よろしくな!まずはお前から来な!」

 俺は思った。うわこいつ脳筋だなと。見た目にどうこう言うつもりはないが髪は単発でムキムキそしてこちらをなめて笑うように上から見下ろしてくるからだ。だから意図せず愛想悪く返事をしてしまった。

 「うん。」

 その返事をしてから切り替えた。なぜなら漠然とした強者と比べた時の今の立ち位置を理解してしまったから。俺はもっと強くなりたくなった。強くなれば何か知りえることも増えるはずだから。あの偉大な冒険者の本がそうであったように。


 あの本には多くの読むことのできなくなった、読みずらくなった歴史のページ以外にもいくつかそういう箇所があった。その中の一つに戦い覚醒率が上がるにつれて権能(プヴォワール)によってできることに天と地ほどの差が生じると。そして読めなかったけど覚醒率以外にも何かあるのだけは分かったそして一部読めた場所にはこう書いてあった望(・)め(・)と。それがどう意味かはまだ分からないだけど強くなることで知れることは増える確信はあっただから。


 この闘技場の戦いの中で一段階強くなって見せる。

 

 俺はあえて身体強化を使わない。さっきのグラフが権能(プヴォワール)の理解をさらに深めたように。俺もここでさらに真髄を理解し(・)た(・)い(・)。

 まずはラピッドを使って速度を上げて殴りかかる。リガルドは俺の拳をもろに食らう。が効かない。

 「なんで。」

 「なんでかって?そらーお前の拳が俺の権能(プヴォワール)硬化(ハーダニング)の前では、貸す同然だからだよ。次はこっちの番だな。」

 リガルドの拳が俺の顔面目掛けて一直線に飛んでくる。それを俺は絶空を使って守る。シルクとの戦いの時に拳を防いだ空間に断層を作り壁にする技である。がしかし。リガルドの身体強化×硬化(ハーダニング)の拳がそれを貫通して俺はもろに拳を食らう。俺は一気に詰めた距離を振り出しに戻るかのように勢いよく吹き飛ばされる。もちろん空間曲折によって拳をそらすことも考えたがあの技は覚醒率に愚直に比例する。つまり自分より高い覚醒率の相手や圧倒的にレベルの劣る相手なんかには通用しない。確かに相手の覚醒率を正確に測ることなんて俺にはできないので使ってみるのも一つ手ではあるが通用しなかったときには全く意味のないものになってしまう。今回絶空は破られる結果になってしまったが防御としての機能は一応働いているので威力はしっかりと軽減できていたのである。

 俺はリグルドのあの強固な守りを身体強化なしで搔い潜る方法があるのか模索していた。俺は普段攻撃技は実際には身体強化での肉弾戦しかしていない。だからまず、空間(エスパス)の能力を攻撃に転換させる方法を考えた。


 まず最初に俺はリガルドの能力の穴を探るために、遠距離攻撃を行う。圧縮弾。近くの空間を主に空気なんかを圧縮して飛ばす特別協力な威力はあまり期待できないが空間を圧縮することで密度が上がり見えないかたい塊となって遠距離攻撃を行えるので便利である。もちろん俺のラピッドの殴りの方が威力は高いのでリガルドに傷はつかない。

 ちなみにリガルドは俺が距離をとりながら攻撃しているので少しイライラしてきているが自分の硬化(ハーダニング)が破られることはないと考えてすべての攻撃を挑発と言わんばかりに受ける。

 そんなことはお構いなしに俺はもう一つ実験をする。それは今度は圧縮弾の自分の周りの空気や空間を集めるのとは違い、視認できる範囲つまりリガルド付近の空間そのものを限界まで圧迫する。限界まで圧縮しようとすると空間は元に戻ろうとする作用が強く働くので俺はリガルドの正面の空間を圧迫して爆発の様な衝撃波を作り出す。

 ドカーーン!!というバカでかい音と同時に爆発する。威力は俺の想像をはるかに超えたリガルド付近のステージが大破する。

 ちょっとやりすぎたか?と思ったがリガルドは何とか耐えたようで先ほどまでとは全く違う緊迫した顔でこちらを見てきている。

 「耐えたのか?さすがだな!」

 リガルドは声も出ないくらい息を切らしていた。だが息を整えて激怒してこちらに突っ込んできた。だが空間の性質を知り様々なことを試した俺はもう身体強化を使わずとも一切負ける気がしない。

 さっきの空間爆撃をやれば間違いなく倒せるのだがあれは少しやりすぎだし密度を一歩間違えれば殺しかけないほどの威力になるだから俺は少し工夫する。

 先ほど同様にラピッドを使い突進してくるリガルドを迎え撃つ。だけど少し違う俺はリガルドを殴る時に自分の拳からリグルドまでの空間を爆発が起きない程度に収束そして衝撃を一点に集めその一本の槍の様な空間ごとリグルドに拳をぶつける。そして拳が当たると同時に収束した空間を発散。

 空間穿ち。リグルドの強靭な防御ごと、一点に衝撃を集中して放った。

 リグルドはそのまま闘技場のステージ外観客席のすぐ下の壁にまで引き飛び戦闘不能。俺は空間(エスパス)をさらに深く理解して戦いに勝利した。


 観覧席で見ていたリーブルは思う。

(あいつには負けれない。

俺と同じで自分の権能(プヴォワール)をさらに深く理解して勝利した。つまり、あいつもあとで感じるはずだ。俺と同じように自分の覚醒率が思っているよりも明確に高くなっていることに。そして、今までにはなかったような権能(プヴォワール)の能力自体の進化を。)

 


 


だんだんとこの世界の能力のレベルが上がってきましたが。まだまだ物語の真髄にも触れてない状態なのでもっともっと進化する彼らの成長をお楽しみに!

さて、投稿頻度なんですけど20時に上げることは変わりないのですがもっと速いペースで上げたいのであえて不定期にしますね。金土日の間には必ず一本以上は上げます!

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