第6話「フランマ」
あれから俺たちは数日かけてフランマに向かった。道中いろいろなことがあった気もするが一旦俺はなかったことにしたので説明はしない。まぁすぐにその話もグラフにされる気がするけどね。だけど、その時はその時なのだ、自分からする必要はない。
そしてようやく到着した。
「ここが、フランマかぁ!」
正直俺は自分の故郷であるレールを出るのは初めてなのである。最近はレールのあるエルノア国の王都やイニティウムには行ったけどそれでも新しい王国に来たのは初めてでワクワクしないわけがないのだ。
ただ、いくらワクワクしている俺でも少し嫌なことがあったそれは暑すぎるのである。エルノア王国は別に寒いわけでもなければ俺が特別暑がりなわけでもない。フランマの気温が高すぎるのだ。その証拠にいつも涼しそうな顔をしているグラフですら汗をかいている。それにただ気温が高いだけではなく大国のせいか街全体が活気が溢れている。街中に温泉がある。それはもう温泉が目に入らない時はないほどだ。。。
それはちょっと言い過ぎた。
だけど、そういわしめるくらいはある。それにだ闘技場もいくつかあるらしく、最も盛り上がりを見せているのは王都にある闘技場らしいが、このフランマ王国の外側の部分”アルド”にある闘技場も約3万人近く収容される大きさの闘技場がありその大きな闘技場を囲うように街中にすごい屋台の数があり賑わっている。
要するに俺たちはもっとも外側の街アルドに少し入っただけでエルノア王国との違いを痛いほどに痛感したのである。
とはいえ、そんなことは俺たちはそこまで気にしていない。そんなことよりも来る途中から決めていたことがあったので俺はグラフに提案した。
「よし!温泉に入ろう!」
来る途中で結構な汗をかいていたのでいち早く温泉に入りたかった。
「あぁ。いいぞ。」
即答してきた感じグラフも同じようなことを考えていたのだろう。
グラフは意外と温泉好きだったりしてね。
というわけで俺たちは一番近くに合った温泉に直行した。
「くぅぅぁあーー。気持ちいいー。」
「これはいいな。」
「だな!俺たちの旅の疲れが癒えていく気がするな!」
「いや。これは本当に。。。気がする、じゃなくて癒えているぞ。」
驚いた。ここの温泉は実際に治癒の効果があるらしい。理屈は分からないが周りにいる同じ冒険者っぽい奴らも目に見えるように傷が癒えて言っている。もちろん見るからに重症そうなやつの傷が一気に完治することはなさそうだけど、軽傷そうなやつの傷はすぐに癒えていた。
「ほんとだな、すげぇ。フランマに向かう道で散々な目に合ったからほんとに助かるな!」
「あぁ。お前のせいでな」
「いやぁーあれは何というか仕方ないね」
しまった。なかったことにする作戦だったのに。
「どこがだ。お前が腹が減ったとか言って何も考えずに大熊族の縄張りにある、果実欲しさに突っ込むからだろ。」
実は旅の途中でそんなことがあった。一応言い訳を考えると、知らなっかったんだ。縄張りってことはね。一応遠くからでも見えてはいたけど、というよりも体の一部しか見えていなかったのでただの
動物に見えてた。確かにあの冒険の記録書にはそんな獣の情報も載ってたけど…あんなにでかい獣とは思はなかったんだよ。あいつ本には雑魚の紹介みたいな感じだったけどマジで7メートルくらいあっただろ。そんなん聞いてなかったんだよ!!といいたいが今回は俺が絶対に悪いので言い訳せずに素直に謝っておく。素直さは大事なのだ。
「すみません。」
「許す。」
あっさり許してくれるグラフはやっぱり優しいイケメンだ。
「で、この後どうするつもりだ?」
「わかんないけど、とりあえず誰か本の情報を知ってるやつがいないか聞き込みかな。」
「だろうな。」
んー、とは言ったけど、誰に聞こうかな。エルノアで聞いた時の反応だと本を知ってるやつはグラフしかいなかったし、あのおじさんの反応を見る感じは知ってるやつなんて居なさそうだったけど。そもそも結構高価らしい。
、、、って待てよ。
てことは見つけても金のないおれには手に入れれないんじゃ!?
「ちなみになんだけどさぁーグラフってお金どれくらい持ってるんだい」
「ん?なんだ急は時々絵を売ってただけで基本的には金なんて持ってないぞ。」
やっぱりだ。別に借りるつもりなんてそこまでなかったけど二人ともないのは本を探すどうこう以前の問題だ。ということで今後の方針は決めた、いつ本を見つけてもいいように二人で資金調達をする。
「決めた。とりあえずお金を集めよう。」
「まぁ、そうだな。本見つけても買えないしな」
気づいてたんかい!!
「ならリーブルいい案があるぞ」
「良い案?」
「闘技場だ。街に入って目に入ってたんだがここ、アルドの闘技場は参加費は無料。優勝すればかなりの大金が入るらしい。」
「本当か⁉(闘技場かぁ。まさか参加することはないと思ってたけどこんなすぐに機会があるなんてな。)よし!グラフなら次は闘技場で資金調達だな!」
「わかった。」
それから俺たちは温泉を出て闘技場の受付に向かった。街中の至る所に闘技場への道案内が出ていたので見つけるのはすごく簡単だった。
「ここが闘技場の受付ですか?」
「そうですよ!参加されますか?」
「もちろん!俺たち二人とも参加するぜ」
「かしこまりました!それでは簡単なルール説明をしますね!」
闘技場ルール
バトル・ロワイアル形式
1vs1形式のいずれか。
偶数日は、バトル・ロワイアル形式。
奇数日は、1vs1のトーナメント形式。
ステージからの脱落。戦闘不能(気絶など)。ギブアップ宣言。この3つが行われた場合は敗退となる。
禁止事項
対戦相手を殺害した場合は即失格。なお1年間の出場資格の剥奪。
武器の持ち込み使用等はすべて可能。
「それでは検討をお祈りします。」
今日は奇数日だから1vs1方式ってわけか。そっちの方がやりやすくて俺としては嬉しい。要するに殺し以外は何でもありってわけだな!
「どっちが勝っても賞金は山分けな!グラフ!」
「わかった。」
(一年間の出場資格の停止逆に言えば1年たてばまた出れるってわけか。一応俺は警戒しておこう。リーブルは気にしないだろうしな。)
最近だんだんとペースを上げれてきたせいか、読んでくれる人が増えてきて嬉しいです。
次話も月曜日の20時までに出せるように頑張ります。それではまた。




