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はい、こちら幽霊社会復帰課  作者: 拝頼人
二章 地獄の実地研修編
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地獄のキャンプ1

栞! 真壁! 時代はアウトドアじゃ! とっとと準備をして出かけるぞ!」


ある日の午後、市役所の地下にある『幽霊社会復帰課』のオフィスに、鬼怒川烈子きぬがわ・れつこ課長が凄まじい勢いで乱入してきた。手にはすでにレモンサワーの缶。


「え? でも課長、今日は夕方から魔子ちゃんと──」

バシンッ!!!


烈子課長の鋭い平手が、真壁霊まかべ・れいの顔面にクリーンヒットする。


「……魔子ちゃんと、約束が──」

バシンッ!!!


寸分の狂いもない往復ビンタに、真壁は涙目で頬を押さえた。


「課長、準備出来ました。着替えも下着も全て」


真壁がボコられている横で、事務員の此花栞このはな・しおりさんが、いつの間にか全員分の完璧なアウトドアギアとパッキングを完了させて立っていた。


「おぉ流石は栞じゃ! よし! 行くぞ!」


「あの、課長、魔子ちゃんとのデートが──」


「メソメソメソメソ煩いわボケェ!! あんの淫売のひじりの娘とのデートだぁ? 知るかボケ! だったらアウトドアに誘い直すくらいの甲斐性を見せんかいッ!」


「ぶつぶつ……一応、誘ってみますけど……ぶつぶつ……」


パコンッ! とさらに頭を引っ叩かれながら、真壁はスマホを取り出して聖魔子ひじり・まこに電話をかけた。


「あ、魔子ちゃん? ごめん、夕方からの話なんだけど、急に仕事?で課長がアウトドアに行くぞって……それで、魔子ちゃんも誘って良いって言うんだけど、行く? たぶんまともな案件じゃないよ?」

スマホの向こうで、少しの沈黙。そして──。


『……行く』

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