↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/20

メガフロートの全貌

スペクトル攻撃隊は、雲の切れ目からメガフロートを見た。


遠目には、海上へ灰色の板を浮かべただけに見える。

近づくにつれ、採掘塔、精錬炉、居住棟、係留港が分かれ、その間を貨物列車が走っているのが見えた。


さらに中央区画の覆いが開いた。


その下にあったのは鉱石置き場ではない。

航空機用の昇降機と、地下へ続く格納区画だった。


「蜻蛉より本隊。

中央に格納庫。

軍用機を確認」


レーダー塔も一基ではなかった。

民間管制用の長距離レーダーの陰に、低空監視用の小型アンテナが並ぶ。

海中へ延びる採掘管の一部は、磁気観測器と通信ケーブルを兼ねていた。


実験飛行中隊が中央区画を撮影する。


『坑道図を推定。

掘削方向は西北西――レイ第1領側です』


ゼアが否定していた越境採掘の疑いが、上空から形を持った。


同時に、甲板上の貨物車から細長い弾体が運び出された。

白槍より大きく、発射架とケーブルでつながれている。


「白槍より大きい。

だが、あれはどう見ても誘導弾だ」


細長い弾体。

尾部の安定翼。

発射架のそばでは、作業員が照準器らしい筒を空へ向け、こちらの航空機を追っている。


何を狙う兵器かまでは断定できない。

それでも、採掘用の機材でないことだけは明らかだった。


メガフロートは鉱山を軍が守っている施設ではなかった。


希少金属を採り、精錬し、誘導装置へ加工し、その兵器を同じ場所で試験する、海上の軍需都市だった。


警報が鳴る。


ハーゼンの機上レーダーではなく、受動警戒装置が地上からの追尾波を捉えていた。


甲板の発射架が空を向く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。