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テオとイズの冒険日記  作者: モードー
日記帳一冊目【無理なお使い】
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43/59

042 一章最終話【魔導天界国】

〖神暦 3240年 4月 9日〗

 日記の筆者「アリス」

 場所「何処か」



ここは?


「アリス? 大丈夫?」


お兄ちゃんの声がした。


「ん?」


ワタシは起き上がる。

どうやら寝っ転がっていたらしい。

お兄ちゃんが、膝枕してくれている事に気が付いた。


「もうちょっと寝かせて。」


ワタシは目を閉じた。


「起きて。」


お兄ちゃんが言う。


「はいはい。」


私は立ち上がる。


周りを見渡すと、そこはふるい作りの家が立ち並ぶ街だった。


「ここどこ?」


ワタシはお兄ちゃんに尋ねる。


「わかんない。」


え?


「たぶん、魔導天界国、ヴェルトラオムってところだと思う。」


どこだそこ?


「っていうか、リリーと、イズは?」


ワタシは焦って周りを見る。


「…わかんない。」


お兄ちゃんが、答える。


「…まぁ、あの二人なら何とかなるでしょう。」


ワタシは妙に安心した。


「で、この街に生き物っている?」


ワタシはお兄ちゃんに尋ねる。


「ううん。」


首を横に振った。


なるほど。


「まぁ、とりあえず、この街から出ることを優先しよう。」


お兄ちゃんが、言った。


「そうね。」


ワタシは返事をし、歩き始めた。











日記の筆者「イズ」



ここは?


私は、辺りを見回す。


古い街?

石造りの家ばかり立ち並ぶ。

しかし、魔力残像が大量にある。

つまり、最近、ここで、大きな魔法が使われたということだ。


「ねぇ、テオ~」


私はテオを呼ぶ。


…返事が来ない。


テオ?


「…ってて」


リリーが起き上がった。


「ここは?」


リリーが辺りを見回す。


「たぶん、ヴェルトラオムってとこだと思う。」


私は答える。


「えー。 ま、とりあえずここから出ることを考えましょう。 わらわのマスターと、アリスは?」


リリーがこちらを向く。


「それが、いないのよ。」


「え? …けど、あの二人なら大丈夫でしょう。」


リリーは、吞気に歩き始めた。




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