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テオとイズの冒険日記  作者: モードー
日記帳一冊目【無理なお使い】
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40/58

039【再契約】

来ましたよ…

期末テストがっっ…


と、いうわけで、週3に変更します。(次の次の月曜から週4に戻します。)


〖神暦 3240年 4月 9日〗

 日記の筆者「アリス」

 場所「マリリアの家」

《なんだかんだで、リリーの家にたどり着き、夜が明けた。 それと、この頃悪夢にうなされる。》



「…」


ワタシは目を覚ました。


なんか怖い夢を見ていたような…


ワタシは立ち上がり、ドアを開ける。


「あ、おはよー」


お兄ちゃんの声がした。


「…おはよ」


ワタシは返事をする。


「あ、おはよ~」


イズと、リリーの声もした。


「おはよ~」


またまた返事をする。


「あのさぁ…いや、なんでもないわ。」


別に誰かに悪夢のことを尋ねてもいみがないだろう。


「どしたの? 大丈夫?」


お兄ちゃんが心配そうにワタシの顔を覗く。


「大丈夫よ、うん。」


ワタシは言った。


「そう、 ならいいけど、」


お兄ちゃんは、目線をリリーに変える。


「そう。 リリーにききたかった事がある事を思い出した!」


お兄ちゃんがリリーに指をさした。


「…なによ?」


「なんで、昔わざわざ一緒に寝てたの? 今はともかく、魔法でベットの一つや二つ作れるでしょ。」

「え、だって、半径1m以内に5時間以上いた方が、魔力をばれずにくすね取るのが簡単だか…」


リリーが「あ、」と言い、固まった。



「……………は?」


お兄ちゃんが、長考のすえ、導き出した言葉が、「は?」かぁ…


「…忘れるのよ!」


リリーが手をじたばたさせた。


「…まぁいっか、うん。 まぁ…」


お兄ちゃんが、天井を見上げた。


「あ、それとさ、」


お兄ちゃんは、すぐさまリリーに視線を戻す。


「なんで、僕のことをマスターって呼んでんの?」

「…だって、マスターは、マスターだから、 それとも何よ? ちょっと魔法が得意だからってイキってる馬鹿って呼んでほしいの?」


リリーが言った。


「やめてー」


お兄ちゃんは、音程を変えずに「や」と「め」と「て」と「ぇ」を発音した。


「フフ」


ワタシは自然に笑みがこぼれた。


「あのさ、じゃぁ、なんでいま現世に存在してんの?」


ワタシはふと疑問に思った。


「…わらわは、大地そのものを依り代にしているからよ。 でも、これじゃぁ魔力は少ないし…」


リリーが下を向いた。


「あ、じゃぁさ、僕と契約つなぎ直す?」


お兄ちゃんが、イズの魔法らしきもので、取り出したサンドイッチを机の上に並べた。


「え、いいの? でも、それじゃあまたおんなじことが…」


リリーが、少し考え込んだ。


「大丈夫だよ。」

「…そうかしら…」

「大丈夫よ、テオには新しい能力、[冒険家]があるんだし。」


イズが何故か自慢げに言う。


「…なら…」


リリーが少し顔を上げた。


「…わかたわ。」


リリーは、少しためらったが、ゆっくりと、お兄ちゃんのほうへ歩いて行った。

ワタシには分かる。

リリーは、昔一方的に契約破棄をし(ふっ)た相手に、また契約して貰うのは、すこし図々しいとでも思っているのだろう。


「マス…いや、 テオドア=ベルカント 右手を出して。」


リリーが言う。


「はい。」


お兄ちゃんは、それに従う。


そして、彼女はそれを握った。


「…」


リリーが息を吸った。すると、ほんの少しの魔力が集まっていくのを感じた。


「[水の臨精霊、マリリア=アラバスター は、テオドア=ベルカントを新たなるしゅと認める。]」


すると、空気中の魔力の流れる方向が、一気に変わった。


「[相互の無条件の協力を誓い。 契約する事を、ここに、宣言する。]」






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