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テオとイズの冒険日記  作者: モードー
日記帳一冊目【無理なお使い】
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38/60

037【マリリアの考え】

〖神暦 3240年 4月8日〗

日記の筆者『イズ』

場所「マリリアの家」



「…なるほど」


私は呟いた。


「あのさ、リリー、いくつか聞きたいことがあるんだけど…」


テオが手を挙げる。


「なによ。」

「まぁ、話の流れは解ったけど、まず、一番最初、なんで誰とも契約していないのに現世にいたの? で、なんでその魔力の圧迫?のなんやらかんやらを教えてくれなかったの?」


テオが尋ねると、リリーは面倒くさそうに、話し始めた。


「[風に関する魔術の書]を依り代にしてたからよ。 けど、マスターと契約したら、その必要がなくなったというわけよ。 で、マスターとアリスに伝えなかったのは、…まぁ、貴方達に伝えたら、アリスはどうにかしようと、己の魔力を削ったりするでしょう? アリスは優しいから、 で、マスターは、賢いから、『わらわと契約を破棄する』とか、『アリスとの魂の導線を切る』とか考え出すでしょ?」


リリーが言うと、二人は「たしかに」と同時に言った。


すると、テオとアリスは顔を見合わせて、笑い出した。


…そんなに面白かったか?


「ま、そういうことよ。」


リリーが言って、話を終わらせるように促した。


「…あ、そうそうリリー、『風に関する魔術の書』って、いま持ってる?」


「マスターと契約したときに、友人にあげわ。」

「マジか…」

「その友人が、この村の村長に預けてるとか言ってたわ。」


おお!


私は心の中で歓声を上げた。


「よっし!」


テオがガッツポーズをした。


「ちなみに、その友人ってのは?」


私はリリーに訊いた。


「クロキ ユウダイ よ。」


…ギルマスじゃん。

たぶん、99%ギルマスやん。


「…その、ギル…クロキさんとはどこで出会ったの?」

「クロキとは、5~6年まえに、森で出会ったのよ。 まぁ助けてくれたって感じ。」

「ふ~ん。 でさ、その人、どんな魔法使う?」

「…なんか瞬時に創り出すことができるわ。 木々を矛に、地を盾に変えてたりしてたわね。」


あーもう。

ギルマスだ。

これはもう、ギルマスだ。

10000%ギルマスだ。


「…私もその人知ってるかも。」


私は、言う。

すると、リリーが「えっ」と呟いた。


「もしかして、クロキの居場所をしってたりする? イズ…ちゃん。」


リリーいう。


「ええ、まぁ知ってるけど」


私は答える。


「じゃぁ、連れてって。」


連れてく?


「…なんで?」


「まぁいいから、お願いよ。」


「…わかった。いいわよ。」


私は返事をした。


「その代わり。」


私は言う。

すると、リリーは、「な、なに?」と言った。


「寝かせて下さい。」


これが私の願いだ。

寝たい。

朝から乗ってる飛空艇がハイジャックされ、エリザベスにあい、アリスにあい、支配されそうになり、リリーにあい、もう疲れた。


「いいわよ。 けど、 ベットが二つしか…」


「じゃぁ、リリーとイズちゃんが一緒に寝ればいいじゃない。」


アリスが会話に突っ込んできた。


「…じゃぁ、必然的に僕は、アリスと一緒に寝ることになるのだが…」


テオが呟く。


「いいじゃない。 こんなに可愛い妹と一緒に寝れるのだから。」


アリスが少しほっぺを膨らませ、言う。


「べつに、嫌とは言ってないよ。」


テオが言った


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