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テオとイズの冒険日記  作者: モードー
日記帳一冊目【無理なお使い】
16/20

015【赤き星達の追憶記(上)】

核兵器に付いて語る場面があります。ご注意下さい。

〖神暦・2803年 7月24日〗

(今から約400年前)

日記の筆者『イズ』

場所「妖精の村」

《魔法学校はつまらない。レベルが低すぎる。

 魔法学校で無駄な時間を過ごすよりは、引きこもって魔法の研究をするほうが楽しい。》

(♯イズこの時は身長150cmくらいあったよ。)



朝の教室に、チャイムが鳴り響く。私はいつも道りの椅子に座った。

30人程度から成る、妖精魔法学校の一組だ。

妖精の翼は蝶のような形で、収納可能。

なので、ほぼ人間と同じ見た目をしている。

…一時間目は、魔法防衛学か。


ガラガラ


そんなことを考えていると、扉が開き何か本のような物を抱えた背の高い、妖精の女性が教室に入った。

その女性は攻撃魔法学の教師、キャサリン先生だ。

キャサリン先生が本を机に置き、前を向いた。


「今から一限目を始めます。よろしくお願いします。」


「「はい!!」」


皆が声を張り上げた。


「じゃあ、ここでおさらい。」


キャサリン先生が、手をたたいた。


「今までに、発見・開発されている中で最も攻撃力が高い魔法は何でしょう?」


こんなの当たり前だろぉ…

と、思いながら私は手を挙げた。


「じゃあ…イザベラさん。」

「はい。 [世界への請願(ワールドコマンド)]です。」


そして、私は言葉を続ける。


「しかし、[世界への請願(ワールドコマンド)]は世界に頼んでいるだけなので、最終決定権は『世界』そのものにあります。 なので、正義のためにしか使えません。 しかし、完全な正義など存在しませんから、この魔法が開発されてから今までに、[世界への請願(ワールドコマンド)]が使われたという記録少ないです。 だから何が言いたいかというと、『最も攻撃が高い魔法は何か?』という質問の回答は[世界への請願(ワールドコマンド)]です。 しかし、『実戦に使用可能な最も攻撃力が高い魔法は?』という質問の回答は、[原子力核爆発系統魔法]です。 けれど、[原子力核爆発系統魔法]は魔法使い五、六人が大規模な魔法陣を…」


「あの、イザベラさん?」


私の話に先生が横槍を入れてきた。

…やってしまった。

魔法…特に攻撃魔法のこととなると、つい喋りすぎてしまう。

周りの皆も頭を抱えて考え込んでしまっている。


「…というか、[原子力核爆発系統魔法]なんてまだ習ってないでしょ…皆、知ってる?」


先生が私以外の生徒に尋ねた。

そして、皆が口をそろえて、


「「知らない。」」


と言った。


「でしょうね…まぁ結構あとに習うと思うわ。」


[原子力核爆発系統魔法]とは、約千年前、旧帝国軍が開発してしまった武器、原子爆弾を魔法体系に組み込んだ魔法だ。


原子爆弾は、科学100%で出来ているので、爆弾は固形物であり、物理的に迎撃される可能性がある。


ただし、魔法は違う。


実態を持たぬ魔法物質なら物理的に迎撃されることはない。

なので、人類は考えた。

核爆発というとても扱いにくい現象を、どうやって安全に、そしていかに最大限に使うかと。


そして、辿り着いた答えは簡単だった。

核爆発の素になる物質を、現地へバラバラの状態で送り込みそこで再形成をし、爆発させる。

しかし、これは大変危なく、実験中に空中で誤爆したり、術者が死ぬことも多かった。

なので、一つ一つを単体で魔力で包みそれを、一つ一つ、違う方向に飛ばす、という方法が考案された。

最終的にたどり着く場所は全て同じ、爆発させる土地だ。


これなら材料同士が触れて誤爆することもないし、たとえ一つ迎撃されたとしても残りの物で何とかなる。

そして、魔法で通常濃度のウランの2倍をもの力を秘めたウランを開発した。


要するに人類は膨大な力を手に入れると、それを実に下らない使い方をするのだ。


原子力というのは理論上、発電にも魔法回路にも使える。

しかし、私達は未だに原子力を攻撃のためにしか使っていないのだ。


「はい。じゃあそういうことなので、次回までに覚えておくように!」


キャサリン先生の声が耳に響いた。


「え、もう授業終わった?」


時計を見ると、9時30分…確かに一限目は終わっている。


「マジか…えっと…次の授業は…な⁈」


占星学だ。

私の一番嫌いな教科だ。

そして、その次は国語…

ああ、早く家に帰りたい…




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