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テオとイズの冒険日記  作者: モードー
日記帳一冊目【無理なお使い】
13/17

012【最上位の生命体】


〖神暦・3240年 4月7日〗

日記の筆者『イズ』

場所「遺跡」



「よしこれで完成!」


テオが水筒(予備)の中に、魔力と折れたお守りを入れた。


「…ごめんね。」

「いいよ、どうせ直るし。けど、次からは何かを削る時はナイフを使ってね。」

「は~い。」


一応反省はしている。次からはしない。


「しっかし、テオに妹がいたとはね~しかも双子の。」


双子。

双子はどちらとも、属性は同じになる。

そして、魂の導線が繋がっている。(稀に繋がっていない事もある。)

魂の導線とは、ある特定の魂と、特定の魂が結ぶことの出来る線。

魔力を貸し借りすることが出来、瞬時に情報を伝達する事ができる。

…簡単に言えば、電話などに使う電線と同じ様な役割だ。


「あ、そうそうそれで思い出し()()()()んだけどさ、姉ちゃんが、『セレスタル地方に行くんだったら、帰りにでも空中都市「東天空郷(イーストエアロシティ)」に来てくれ!弟よ。』って言ってた…」

「言ってた?いつ?」

「昨日の夜、魔法通話で。」


テオのお姉ちゃん…エリザベス嫌いだ。

…まぁ私の勝手なことなのだが、彼女の眼が怖いのだ。

テオの目は淡いオレンジ、エリザベスの眼も同様に淡いオレンジ、瞳孔は黒なのだが、彼女が魔法を使っていると、眼が真っ赤になるのだ。

見ているだけで、気が狂いそうになる。

なぜそれが怖いのかは、見当が付いている。

たぶん、メ…


「イズ!」


テオが叫んだ。


「どうした?」

「なんか大きな塔があるよ」


テオが、手前の石造りの塔を指さした。

高さはおよそ50m、所々に窓があり周りに龍のような細長い模様が彫ってある。


「おっきいね。」


私はその塔を見上げる。


あの装龍の飾…

石に掘っているだけなので、色は分からないが、頭の上に生えている角が特徴だ。

数は3本そしてその角が途中で一つになっている。

この世に存在する龍の中では、三本角は一匹しかいない。


白龍だ。


13体の天龍の中で、最上位の龍。


この世で初めて産まれた生き物は、白龍とも言われている。

白龍には寿命がないため、子孫を残す必要がない。

そのため性別はなく、白龍と名付く生き物は彼しかいない。


故に、天涯孤独なのだ。


地上の民に神と崇められても、誰かがのそ力に魅入られても、彼はその者を愛することは出来ない。

仮に愛したとしても、相手がすぐに死んでしまうのだ。


「長寿ってのは、いいのか悪いのかわからんね。」


…心の声が漏れてしまった。


私は妖精。

妖精の寿命には大きな個人差があるので、『何年』とピシッと表すことは出来ないのだが、平均約1000年くらいだ。


…テオは人間。

人間の平均寿命は80年…


ま、そんなことはまた今度考えよう。


「で、この塔なぁに?」

「出口だよ! 一番上の所に、魔法空間と現実世界を繋ぐ扉特有の時空の歪みがあるから。」


お、やった。

やっと出口だ。


「やっと、外の空気が吸える~」

「まだだよ。あと一日くらいかかる。」

「マジか…」


まぁいいか。

一日で出られるのなら。


ドオォォォォォ


急に、頭上で大きな音がした。

何か大きな物が、ゆっくりと風を切り裂く音だ。


「何⁈」


私は音のした方を見上げる。


…………

おいおい噓だろ?

なにこれ幻覚?

んなわけないか。

じゃあアレは本物か。



白龍だ。



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