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神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~  作者: 幸せのオムライス
第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:紳士の訪問、地縛霊の事情、商業ギルドの決断

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第183話 ただの忘れ物だと思ったら……ダマール商会の『裏帳簿』でした。バルガスさん、驚愕する

「忘れ物?」


 私は四次元バッグから、あの汚れた木箱を取り出し、カウンターの上に置いた。


「はい。お店の掃除をしてたら床下から出てきたんです。汚いし、ただのゴミかと思ったんですけど、中に書類が入っていたから、前の住人の方の忘れ物かもしれないと思って。さっきバルガスさんに『何かあればギルドに』と言っていただいたので、ご相談に伺いました」


「まあ、わざわざありがとう。ええと、前の住人の遺留品ね。それじゃあ、お手数だけど『拾得物預かり書』にサインをお願いできるかしら?」


 セーラさんは、いかにもお役所仕事といった手つきで一枚の羊皮紙を差し出した。

 うんうん、こういう事務手続き、前世を思い出してちょっと落ち着くわ。


「はい、わかりました。……えーっと、拾った場所と、名前を……」


 私がスラスラと書類に記入している間、女性職員さんは「中身も確認しておくわね」と言って、木箱の蓋を開けた。


「……あら、古い台帳と……何か事業の計画書みたいね。だいぶ傷んでいるけど、預かって調べておくわ。届けてくれてありがとう」


「お役に立ててよかったです! では、よろしくお願いします!」


 私は拾得物届を渡し、すっきりした気分でギルドを後にした。

 うん、やっぱり不要なものはさっさと手放すに限るわね!


 ◇


 コトリが帰った後。

 受付の女性職員から「拾得物」の報告を受けたギルドマスター・バルガスは、執務室でその木箱の中身を改めて確認していた。


「古い台帳と計画書、か。どれ……」


 パラッ、と。

 バルガスが一番上の羊皮紙をめくり、そこに書かれた数字と文字に目を落とす。


「…………」


 突然、彼の手がピタリと止まった。

 ペンの音だけが響いていた執務室に、重苦しい沈黙が落ちる。


 バルガスは震える手で羊皮紙をもう一枚めくり、信じられないものを見るように目を剥いた。


「こ、これは……!!」


 ページをめくる速度がどんどん速くなっていく。


「ダマール商会の……裏帳簿。日付は……8年前のものか。それに、違法な地上げの『計画書』まで……!」


 バルガスはバンッ!と机を叩いて立ち上がった。

 これは、あのダマール商会が長年隠し通してきた、ギルドへの上納金をごまかしていた『裏帳簿』と、脅迫や暴力を伴う違法な地上げの『計画書』だ。


「……いったい何故これをコトリ君が……。いや、床下から出てきたと言っていたか。すると、8年前に突然姿を消したあの場所の前店主が、何らかの経緯で入手して隠していたということか……」


 バルガスはギリリと奥歯を噛み締めた。

 そして、執務室のベルを鳴らし、最も信頼のおける側近を呼び出した。


「これを見てくれ。あの元幽霊屋敷のヤマネコ商会の床下から出てきたそうだ。見終わったら、直ちにギルドの精鋭調査員を集めてくれ。極秘任務だ」


「これは……! はっ、直ちに!」


 ◇


 翌日。


 商業ギルドの厳重に封鎖された会議室。

 そこでは、ギルドマスターであり理事長を務めるバルガスの他、ダマールを除く五人の理事たちによる「緊急理事会」が開かれていた。


 彼らは皆、ハルモニアにおいてダマール商会に次ぐ規模を持つ、有力商会のトップたちだ。

 円卓の上には、コトリが持ち込んだ「裏帳簿」と「計画書」が置かれている。


「……調査の結果、この裏帳簿の筆跡と印章は、間違いなくダマール商会の経理担当のものです。計画書に記された地上げの手口も、過去の不動産取引の記録と完全に一致しました」


 バルガスの側近の報告に、その場に重苦しい沈黙がたちこめた。


「……ついに、決定的な証拠(シッポ)を出しましたか。あのダマールが」

「あのように強引な真似ばかりしていれば、いつかは破綻するとは思っておりましたが……」

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