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第58話:帝国軍侵攻3

王国軍6万はバスス荒野に布陣した。

帝国軍はウソウを出撃し、あと2日の位置まで進出していた。


「敵は3倍以上だぞ」

「なにか策があるんだろうか」

「そうじゃなくちゃ全滅しかねないぞ」

兵が怯えて話し合っていた。


しかし、そこにきらびやか軍装も勇ましい一団が近づいてきた。


「フェリシアーノ共和国軍4万まもなく到着します。総司令はドウーチェ マルチェロです」

フェルシアーノ共和国軍の軍使が到着したのだ。

それを見て周辺がざわついた。


「10万」本陣の隅で、グロッサーが小さくつぶやくのが見えた。


息も荒く、新たな伝令が駆け込んできた。

「ランド王国軍4万まもなく参陣するとのことです。ビクトリア女王直々の参陣です。司令官はエーデル公爵とのことです」

あちこちで歓声があがった。


「14万」

グロッサーが、またつぶやいた。その口元には笑みが浮かび、くつくつと笑っていた。


さらに伝令が駆け込んできた。

「報告します、王都より義勇軍5万まもなく到着とのことです。第1軍は国境警備隊、警官、兵役経験者から選抜されており、正規軍に負けぬ強さを持っているとのことです、いや正規軍より経験があり、それ以上と豪語しております」

「さらに王都では義勇軍第2軍が編成中です。第3軍も募集中とのことですが、希望者が殺到しているため事務作業が遅れており、編成が遅れており申し訳ないとのことです」

周り中で歓声があがり、収拾がつかなくなってきた。


「これで19万」グロッサーが王に向かって言った。


「おおう、なんと有難いことだ」

フリードリヒ王が涙を流し、感動していた。


グロッサーが王に勝ち誇ったように言った。

「これがあなたの成し遂げたことなんですよ。民の事に意を尽くし、民を慈しみ、民が飢えないように食料を与え、生活ができるように職を与えた。さらに近隣諸国に援助し、困ったときは助けを差し伸べてきた。これを自然に、何の見返りも望まず行ったのですよ。彼らがこの恩を返す機会を逃すとは思えません。いえ家族や友人が困ったときに誰が救いの手を差し伸べたか、皆分かっています。彼らは命がけで恩を返そうとするでしょう」

「私は全く心配していませんでした。20万の敵軍が何だというんですか、現在味方は19万、名将シュバルツの元にこの兵数があれば、敗北はあり得ません」


さらに伝令が駆け込んできた。


「申し上げます。ハン子爵とシェンロン殿がキタイの騎馬兵4万とまもなく到着します」

周りがさらにざわついた。

「キタイの騎馬兵4万だと、歩兵20万に匹敵するぞ」

「馬鹿な、キタイの騎馬兵だぞ、30万でも防げるかどうか」


グロッサーがやれやれというように両手を広げたのがみえた。そして急に姿勢を正し、直立して言った。


「私は王都に帰還します。このままでは義勇軍が100万を越えまかねません。これでは王都で働くものがいなくなり王都が機能しなくなってしまいます。もう義勇軍はいらないと誰かが言わなければいけません」

まったくあいつらお祭り騒ぎになってるな、ちゃんと仕事しろよ。

そうつぶやくグロッサーの口元には笑みが浮かんでいた。全く仕方ないやつらだな。

このクズ野郎どもめ。でも大好きだぞ。


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