第57話:帝国軍侵攻2
全軍が王都に召集された。
俺達にも召集がかかったため、全騎馬隊を率いて王都に向かった。
今回はシュタイン、リュウ、ヤンなど将も全員連れてきていた。総力戦だった。
「敵軍が20万を超えるって本当なのか」
「本当らしい、途方もない大軍だ」
「どうするつもりなんだろう」
「俺にも分からん、最後は王都での籠城かもしれん」
「とにかく王都に急ごう。シュバルツ様なら何か考えがあるかもしれん」
「そうだな」
王都の王の間には、北部軍、王都軍、南部軍の全ての将が集まっていた。
「みな意見を述べてほしい」フリードリヒ王が皆に質した。
全員寂として声もなかった。
その静寂のなか、シュバルツが発言した。
「ここは兵が少ないのは仕方ないとして、それでも一戦して敵を一度退けることが必要でしょう。バスス平原で一戦します。勝てないまでも負けなければ何とかなります。そうでなければ味方から裏切りが出て、国が瓦解します」
「その後王都で籠城します。そうすればランド王国、フェルシアーノ共和国、キタイの援軍がくるでしょう。そこで最後の決戦にでます」
「こちらに地の利があるところで、援軍とともに戦えば、勝機はあると思います」
「それしかないか。その方針で作戦を進める。シュバルツ頼むぞ。軍の全権をシュバルツに委譲する。全力を尽くせ」
「有難き幸せ、死力を尽くします」
20万対6万で戦いになるのか。虐殺される未来しか見えないだが、いいのかこれで。
全員顔が引きつってる中で、何故かグロッサー男爵だけ余裕の表情を見せていた、何か勝算があるのかな。ちょっと期待するぞ。
「時間はどれほどある」
「敵はイタリカ王国を略奪しながら東進していますので、まだ2週間以上の時間はあると思います」
「あまり頼りにはなりませんがイタリカ王国軍3万も合流すると思います」
「正面戦力にはならん、しかし人数があることは良いことだ、何か仕事はしてもらおう」
「全軍に命じる、バスス平原で帝国軍を迎撃せよ」フリードリヒ王が命じた。
「おー」




