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第42話:清水製造装置

これから泥沼での戦いになる。食料は確保した。しかしもう一つ必要なものがある。

それは水だ。

泥沼では水は豊富だろうが、清潔な水があるわけがない。

汚れた水では、お腹を壊し、下痢したり、吐いたりするだろう。戦闘をする前に体を壊していてはたまらない。健康を保つために清潔な水は絶対に必要だ。


そのため、清水製造装置を作った。

カタツムリの上に棚を作りその上に大きな銅製のタンクを置いた。その中には小石、砂利、木炭、砂、目の粗い布を敷いた。これで汚水をろ過するのだ。

これだけでは細菌は除去できないので、一段下にさらに銅製のタンクを置いた。ここに濾過された水が流れ込むようにした。このタンクの下には炉があり、薪を燃やして煮沸して消毒するのだ。その水を冷まして配布する。


俺はキッチンカーのカタツムリを2台、清水装置カタツムリを2台作った。

カタツムリは全部で30台作ったので、他は26台である。泥沼では寝る場所もなかろうから寝台機能の付いたカタツムリを6台用意した。一台に4人寝れるようにして24人分である。


水牛も予備含め35頭がやってきた。水牛使いも35人雇った。準備は整った。


いよいよ出発である。

カタツムリは硬い地面の上では容易に破損するので、沼地に行くまでは外して普通の馬車として使うことにした。


プリピナ湿地帯の北は岩山となっている。湿地帯と岩山の間を細々と道があり、これがフェリシーナ共和国に至る北部の唯一の道である。南部には海岸線沿いに広い街道があり、これが主要な街道になっている。

その細い道の途中、鉱山から一番近い場所に共和国の拠点が設けられているという。

俺たちはまずそこに向かうのだ。


「義父さんお世話になりました。今から出発します」

「ああ、手柄を期待しているぞ」

「まあ、見ていてください」何故かハンスが威張ったように宣言した。

「心強いな、無事に帰ってくるの望んでいるぞ」最後は父親の顔になっていた。

「最大限努力します」ユングのためにも無事に帰ってこなくちゃな。


「出発」俺たちは、目的地に向かって出発した。約2日の行程と予想された。

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