表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/67

第38話:水牛

俺たちは自邸に帰って会議を開いた。


参加者は、俺、ハンス、リュウ、ロン、シュタインだ。シュタインはあんまり役に立ちそうになかったが、呼ばないと臍を曲げるので一応呼んでいる。

「と、こういう訳なんだが、何かいい知恵はないか」

「うーん」みな考え込んだ。


「二つの問題がありますね」

「一つは動力源の動物。もう一つは運搬する馬車のような物を考えなければなりませんね」

流石ハンスだ、問題点をしぼってくれた。


「それでは動物から考えよう、意見はあるか」

「そんなこと言ったって、結局馬か牛しかねーんだから、それが使えないんじゃどうしようもないんじゃないかな」

シュタインがもっともな意見を言った。結構こいつも役に立つか。

「それなんだよな、他にいい動物はないかなあ」

「うーん、あとは羊かヤギかロバか」

「どれも無理だな」

「聞いた話だけど、ランド王国の海にはトドという大型の海獣がいるらしい、これを使っちゃどーだい」

シュタイン、結構いい意見言うじゃないか。見直したぞ。


「面白い意見だが、ランド王国と交渉し、その動物を確保して、さらに調教するには、どのくらい時間がかかるか。やってみる価値はあるが、急場にはどうかな」リュウが現実的な意見を述べた。

「うーん」もうここで煮詰まるか。どうしようもないのかな。


そこにユングがお茶を持ってきた。

「みなさん、ご苦労様です。お茶を持ってきました」

お茶を配りながら、みんなが難しい顔をしているのをみて微笑んだ。

「いきづまっているときこそお茶ですよ。一息ついたらどうですか」

「そうだないったんお茶を飲もう」


「そうだ、ユングにも聞いてみよう。泥の中で物を運べるような動物はいないもんかなあ」

それを聞いてユングはニッコリと笑った。

「そんなの簡単ですわ。ぴったりの動物が南部にいます。ハンスは知らなかったの」

「えっ、そんなのいたっけ」

「だから勉強ばっかりじゃダメなのよ。少しは外を見なさい」

「うへー」

「その動物とはなんなんだい、是非教えてくれよ」

「えへん、南部には水牛という動物がいるのよ。泥が大好きで、南部では泥田で大活躍しているわ。そこでは水牛が使えると思うの」

「なんだって、そんなおあつらえ向きな動物がいるのか。これはそれできまりだな」

「よし、ユング、お父さんに言って水牛を揃えてもらってくれないか。これで問題の半分は解決だ」

「すぐ手紙を書くわね。あなたの役に立ててうれしいわ」

「さて、次に運搬の道具だが、車輪は全く使えないと思ってくれ」

「川船じゃだめなのか」

「ソリという手もある」


いろいろ意見が出た。実際に泥地帯を作って試すことにした。


デイジーに命じて実験農場の一角に泥田を作らせることにした。


どれかがうまくいきますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ