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第35話;戦乱終結

前日は乱痴気騒ぎになったが、翌日、首脳部が、王の間に集まった。


「シュバルツ殿、貴殿のおかげで、国を取り戻すことができた、どれだけ礼を言っても仕方がないが、お礼をさせてください」


「なに王令に従ったまでです。礼はフリードリヒ王に言ってください。それより、わが軍は目的を達したので、これより本国に帰還します」

「もう帰還するのでか、数日休んでからでもいいのではないですか」

「いや、外国軍が駐留するのは一日でも少ない方が良いのです。外国軍が駐留すると、駐留すればするほど軋轢が生じます。我々の目的が貴国との友好を深めることですので、歓迎されているうちに帰るべきです。目的を達成したのであれば即刻帰還するのが正しいのです」

「わかりました、あなた方にはとても感謝しています」

ビクトリアは、シュバルツと握手をした。


「わたしは、即位しこの国の女王となる。フィリップ、宰相として内政を行え、カールセンはフィリップを補佐せよ。他に行政官がいれば登用し、内政を立て直すのだ」

「ははー」

「ワイト、軍務卿に任命する、軍を掌握し、立て直せ。アーサーはその補佐をせよ」

「は」

「仕事はいくらでもある、この国を立て直すぞ」

「エーデル卿」

「私はビクトリア様のお仕えしたいと思います」

「よし、貴殿には親衛隊長を命じる」

「有難く」


「シュバルツ様よろしいでしょうか」

「うむ、取り合えずエーデル卿には、ランド王国駐留武官の任を命じる。後のことは、フリードリヒ王と相談して決定する」

「有難うございます」


え。いつの間にエーデルが残る事になってるの、びっくりだよ。あれ、シュバルツ様笑ってるよ。こりゃ出来レースだな。まあいいか、エーデルもここでは出世できそうだしな。


「目的は全て達成した。全軍、これより故国に帰還する」

シュバルツが宣言すると、歓声があがった。無事に故郷に帰れるのだ、それも目的を達成したうえでの凱旋だ。うれしくない訳がなかった。

「よし、おれたちも帰還準備だ」

「了解です。家に帰るんだ、頑張るぞ」

「その意気だ」


数時間後、全軍が整列し、順繰りに王城を出ていった。


ここから故国まで10日かかる。そして食料は10日分以上ある。途中で少しは食料も買えるだろうから食料に関しては全く問題はなかった。


故国までの道筋は、順調だった。われわれはむしろ解放軍と思われていた。また軍規が厳格で、民衆への暴行はもちろん略奪も全くなかったので恨まれることはなかった。それどころか必要なものは相場以上の価格で購入したので、むしろ歓迎されていた。そのため帰路でも各地で大歓迎を受けた。有難迷惑の所もあったが、食料の差し入れも大量にあり、旅程の多少の遅れは問題なかった。


十数日かかったが、全軍無事にブルグ王国に帰還することができた。



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