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第22話:ランド王国侵攻2

ランド王国侵攻を前に、全軍に対してシュバルツが宣言した。


「これからランド王国に侵攻を開始する。これは暴虐を尽くし、民を虐げるジョン王を下すための戦いである。また、自らの欲望のために無残にも虐げられ、なくなられたスチュアート殿の遺児ビクトリア卿の弔い合戦でもある。我々は、見事、ビクトリア殿の願いを果たし、悪王から国を救うための救国の軍である。正義は我にあり、恐れることは何もない。いざ、たたん」

全軍に歓声が挙がった。


「わたしはビクトリア・スチュアートです。ジョン王の姦計にかかり父を殺され、母はその凌辱を恐れ自害しました。両親の仇を今打つために立ち上がりました。この国の人々が私のために立ち上がってくださったことに感謝いたします。ランド王国を救います。私たちに神の加護を」


ビクトリアの言葉に、平民までも歓呼した。悪王の欲望のため両親を失ったビクトリアの話は王国中に広まっており、国民の涙を誘っていた。今回の挙兵での、ビクトリアの凛々しい姿に、だれもが歓呼の声を送っていた。


「いざ、出陣する」

人々の歓声の中、全軍が出発した。


「よし、俺たちも行くか」俺たちも輸送部隊を率いて出発した

「食糧輸送がメインとは、気が滅入りますね」

「そういうなシュタイン。今回は城攻めがメインで、騎馬隊はほとんど活躍の場がないと思うんだ。なら食糧輸送で点を稼がないとな」

「城攻めじゃ、俺たちは用無しか。仕方ないでね」

「食糧輸送も大事な仕事だ。食い物がなければ戦いもできんぞ」

「まあ、そうですけどね」


そうこうするうちに騎士の城に着き、食料を受領し、ランド王国領に入った。

ドーバー城までは特に問題なかった。

「こうも平穏だと逆にこわいですな」

「リュウ―よ、そういうが、ここまでは先年の戦いで、ほぼ自領と同じになっている。さらに次のコーンウオール城も、ほぼ味方だと聞いている。油断は禁物だが、コーンウオール城までは、戦はないと思っていいと思うぞ」

「は、そう思うますが、逆に気を引き締めていきます」

「頼んだぞ」


ドーバー城から、南に3日行軍した位置に、コーンウオール城はある。予想通り、コーンウオール城までは、特になにも起こらなかった。


コーンウオール城に到着すると。城門は開かれており、城門前に、護衛を従えた数名の騎士の姿があった。

「フィリップ」ビクトリアが思わず駆け寄ろうとするのを、傍らに控えていたエーデルが止めた。


「お気持ちはわかりますが、本当に味方だと確認できるまでは抑えてください」

「わかりました、では一緒に来ていただきますか」

エーデルが、シュバルツの方に視線を送った。シュバルツは頷いた。


「わかりました、護衛をつけますので、私の後ろから来てください」

ビクトリアを囲むように騎士が配置に着き、城門の方に向かった。

コーンウオール城の騎士は、ビクトリアの姿を見ると、片膝をつき、恭順の姿勢を示した。

「ビクトリア様、よくぞご無事で。臣フィリップ、ビクトリア様に忠誠を誓います」

「ここに城の代官とその部下の首があります。忠誠の証にお納めください」

フィリップはいくつかの桶を示した。その中には死者の首が入っていた。


「私が確かめる」エーデルがそういうと、首桶を確かめた。

「確かに高位の者の首だな」

「フィリップ、苦労をかけたな」ビクトリアが、駆け寄り、フィリップの手を取った。

「もったいないお言葉です。お父上が亡くなられてから、代官が派遣され、我々はないがしろにされておりました。ビクトリア様の軍が来るというので、一同策を練り、王都から来た代官どもを一網打尽にいたしました。われらコーンウオール城の城兵500は全てビクトリア様に従う所存です。なんなりとご命令ください。城門も開けております。この城もご自由にお使いください」

フィリップの眼には涙があふれていた。


「ビクトリア様、よくぞご無事で」

これは演技じゃできないな。俺はそう思ったが、シュバルツ様は慎重だ、一部隊をを城に派遣し、罠などないのを確認し、入城した。

「フィリップ卿疑って悪かったな」

「いえ、一軍の将はそのくらいでないといけません、むしろ感心いたしました」

「貴君の軍も今後一緒に加わっていただく。だが、ビクトリア卿は大変重要なので、今はわが軍がお守りする。今後の活躍次第では、近衛隊となっていただく」

「そうなれるように本分を尽くします」


城に入れるものは入り、入れないものは、城周辺に天幕を張って、一日休息した。

あとはお偉いさんが何とかするだろう。俺は俺のやることをする。


俺は、食料を計算した。ドーバー城からコーンウオール城まで3日間かかった、ここで一日過ごすので計4日分の食料が消費された。10日分の食料をもった馬車隊と、兵隊個人に3日分の食料を持たせていたので、ここで一日休憩しても9日分の食料がある。コーンウオール城はいってみれば国境の城なため、ある程度の食料の備蓄があったたに小麦と干し肉が備蓄されていたので、急いで固焼きビスケットを大量に焼いたため、3日分の食料は確保できた。


これで、3日分の食料をまた兵士にもたせれば、12日分の食料があるという事だ。干し草は周辺から大量に確保できたので、馬の食料も確保できた。


今のところ予想以上にうまくいっている。この後もうまくいくと良いんだが。




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