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俺の親父、金髪美少女になる  作者:


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課長は舌足らず

 うちの部署の課長は、金髪ロリっ子です。本物じゃないんですけど、本物なんです。少なくとも、見た目は。


 がに股歩きなのに、ペコペコって音がしそうな、そんなかわいさがあります。声をかけられても、おい、おい、ってぶっきらぼうなのに、笑顔になっちゃいます。課長はずるいです。マスコットみたいなのに仕事はテキパキこなすから、ギャップ萌え死ぬってみんなにこにこ話してます。


 課長が倒れたって聞いたときは、心配しました。危ないって聞いてたから、不安で仕事もあんまり手に付かない感じでした。そう考えると、おじさんだった頃から、みんなに慕われてたんだなって今になって思いますけど。


 でね、一命を取り留めて復帰するってなったときに、みんなそわそわしていました。事情は聞いてたけど、TSってなんだってそんな雰囲気で、ちょっとこっちが困ってたんです。けど、課長はいつも通りでした。そんなんだったから、エレベーターから降りてきたあの衝撃は、今でも忘れられません。


 背広を着てるのにだぼだぼだし、パンツの裾が靴に被ってるし、おかしいですよね、どう考えても。それでわたしたちと顔を合わせるやいなやいきなり頭を下げてきたんです。


「こんななりだが、俺は俺だ。みんなに迷惑かけたぶん、身を粉にして働こうと思う、よろしくたのむ」


 金髪のつむじがファンタジーのお姫様みたいで、不謹慎なんですけど、シリアスなことを言ってるのに全然頭に入ってきませんでした。


 そんな課長は今、取引先に粗相を働いた部下にお説教中です。怒ってるんだぞーって腕を振ると萌え袖が動いてばたばたって揺れるんです。怒鳴り声を聞いてるのに、なんか小学校の先生をしてるみたいな、そんな気持ちになっちゃいます。


 怒られてる平田君も、頭を下げながら笑ってます。お前らはたりゅんでるって、舌っ足らずなんです。笑顔になるなって言う方が、無理ですよね。

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