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俺だけ使える妖怪図鑑〜復讐の炎は燃え続ける〜  作者: 不知火 数多


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〜岩手県編〜

アルファポリスでも投稿をしています。

北海道、青森、秋田と日本を徐々に南下していった。

 次は、秋田県のすぐ隣の岩手県に行くことにした。

 岩手県で有名なのは、天狗、河童、座敷童子で、できればすべて手に入れたい。

 すべて獲得条件が書いてある。河童は、相撲で勝つこと。座敷童子の獲得条件、一日中遊び続けること。天狗は、その精神を認められること。

 河童の有名な、カッパ淵に歩いていった。河童にはいろいろ地域によって呼び方があるようで、ガタロ、メドチ、ヒョウズンボ、カシャンボなどがあるようだ。

 外見も、赤かったり、皿がついていたり、甲羅がついていたり、河童にはいろいろな特徴がある。

 カッパ淵には、観光客がぞろぞろと来ていて、鈴を鳴らすと、人の姿が無くなり、濃い霧が現れた。

 今までは、人と遭遇しなかったので、気づかなかったが、この鈴には、人避けの効果もあることがわかった。周囲に人のいない状態で、捕まえられるのは非常にありがたかった。

 ぞろぞろと河童が現れてくる。ヌメッとした感触が手に伝わり、そのまま俺を引っ張っていった。

 俺は、相撲を取る準備をした。服を来て、白旗を持ったカッパが、上から下へと旗を振ると、勝負が開始された。

 俺は、渾身の力を込めた。だが、河童は、日頃、相撲を取っているせいか、びくともしなかった。

 そのまま、俺は、場外へと投げ出されてしまう。

 これは、失敗したということだろうか。ここまで来たのに、カッパを手に入れられないのは徒労もいいところだ。

 もう一度勝負をすることにした。また、負けた。もう一度、もう一度と繰り返しているうちに、すっかり夜が更けていた。

 だんだんとコツが掴めてきていた。重心を低くするほど相手の体重を支えられて、相手を投げ飛ばしたり、場外に出せたりする確率が高まる。

 旗を降ろした途端、力強く相手を掴んだ。カッパは、最初こそ余裕な顔をしていたが、徐々に冷や汗が出て、狼狽の色が見えてきた。

 そして、投げ飛ばすことこそ、できなかったが、101回目の対戦で、ようやく相手を場外に出すことができた。

「よっしー!」

 と今までの努力が認められて、ようやく勝つことができたので、心の底から嬉しさが込み上げてきた。

 カッパは、俺が勝ったことを見て、盛り上がって踊り狂っている。

 対戦相手のカッパが握手を求めて来たので、それに大人しく応えると、さらに、踊りは激しくなった。

 図鑑が光った。カッパが図鑑に登録された。


 カッパを手に入れた次は、旅館に泊まることにした。疲れをとるという目的もあるが、最たるものは、座敷童子を手に入れることだった。

 図鑑の説明欄には、運が急上昇すると書いてある。ピンチのときに、運が良いことで、死にかけのときでも、生きて帰ることができそうだと考えていた。妹に会う前に、死ぬ訳にはいかないのだ。それだけが俺の生きる原動力だ。

 旅館には、よくわからない奇妙な植物が飾ってある。事前に、受付をしていたので、すぐに入ることができた。

 まずは、温泉に入り、疲れを取り、濡れた髪を拭きながら、鈴を鳴らした。

 ボールが転がってきた。ボールの転がってきた方向を見ると、オカッパ頭の女の子がこちらを見て笑っている。

 早く遊ぼうと言わんばかりに、女の子は、飛び跳ねている。

 部屋には、マリやケン玉、パズルなどたくさんの遊戯があった。ここは、座敷童子で有名な旅館の一つで、座敷童子に遊んでもらうために、各部屋におもちゃを用意しているんだとか。座敷童子がいることによって、その旅館は、偉く繁盛して、儲かるそうだ。だが、座敷童子がひとたび、外出すると、途端に、不景気になり、店を最悪畳むということもありあるそうだ。

 だから、座敷童子をもてなし、遊んでもらうことで、旅館の経営状態をよくするまじないとしているとホームページには書いてあった。

 女の子がこちらに向かって、マリを投げてくる。それをキャッチして投げてを繰り返す。

 この調子なら、すぐに手に入れられそうだなと侮っていたとき、女の子の目がキランと光った。

 そして、遊びはさらに激しさを増し、夜通し行われたため、とうとう一睡もすることはできなかった。だが、そのおかげで、座敷童子を手にすることができた。

 天狗を手に入れたかったが、大天狗という妖怪がいれば、事足りるため、後回しにして、次の地に赴くことにした。

 

 

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