教会へ
次の日の朝早く、殿下経由で王都に教会の馬車が到着したと連絡が入った。早い到着に驚きつつも、私は予め用意してあった隊服に身を包んだ。
「レイラ様、おはようございます。中へ入っても、よろしいでしょうか?」
ベイルにも連絡がいったのか、私が用意を終えたタイミングで声が聞こえた。
「ええ、大丈夫よ」
「失礼いたします」
「レイラ様、準備はお済みでしたか」
「昨日、すぐに出れるように用意をしておいたの。行きましょう」
「はい」
まだ城のメイドも起きていない。忍び足で城門前へ向かうと、そこには既に殿下がいて、馬車の前に立っていた。
「おはよう、レイラ。早かったね」
「おはようございます、ラインハルト様」
「急ごう。まだ何もないと思うけど、急いだほうがいいと思う」
「はい」
私達三人が馬車へ乗ると、どこにいたのか、後ろからフィリップも馬車へ乗り込んでいた。
「フィリップ様……」
「石の調査は、終わりました。殿下、私も同行します」
「……フィリップ、人の命がかかってる。ミスは許されない」
「分かっています。殿下と少女の命、どちらも守ります。キヌア様がいらっしゃらない今、私が命に代えてもお守りいたします」
「そうか。私もフィリップがいてくれると助かる」
「私にも、殿下を守らせてくださいませ」
「間に合ってるかな?」
「そんな!」
殿下がふざけていたので、私が形ばかりの怒りをぶつけると、殿下とフィリップ、それからベイルは笑っていた。彼らの笑顔を守るためにも、少女を無事に救い出し、真実を見つけたいと思った。




