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調査へ

 旅に出ることもできないまま、私は二年生前期の期末試験を受けていた。早いもので、石碑に見えざるものを封印してから半年が経とうとしていた。


 あの後、私達は予定を合わせて一度集まっていた。事件の報告と、これからどうすべきかを話し合うためだった。海の先に他の国がなかったという話は驚きだったが、セルスは本当のことを言えないまま亡くなり、その使命を負ったエスターク家は、秘密を知る陰の支配者として王家と共に生きてきたということだった。


 千年も前から国民を騙していたのは驚きだったが、彼らは悪いことをしたとは思っていないと言っているという。どこでどれだけのことをしていたのかは、未だに分かっていない。


「レイラ様。試験が終わったら、一緒に雑貨屋へ行ってみませんか?」


 夏休みの前日、私はアイラから遊びに誘われていた。


「アイラ様。嬉しいお誘いなのですが、私は城でやらなければならないことがありまして……」


「あら、残念。次期王妃様も大変ですわね」


「ええ、本当に」


「頑張ってくださいね」


「ありがとうございます」


 リトッシュやフィリップと共に参加した会議では、この夏休みに殿下と共に避暑地の別荘――ではなく、山奥にある火山へ向かうことになっていた。なんでも、火山の河口付近で珍しい石が見つかることが多いらしく、近くに住む村人に石を見せてもらえるという話だった。


「殿下、今日からよろしくお願いいたします」


「ああ、レイラと旅行できるなんて嬉しいな。夢みたいだ」


「殿下、私達は石の調査に行くんです。遊びじゃありません。それを肝に銘じておいてください」


「分かっているよ。レイラ、おいで」


 私は明らかに浮かれている殿下の手を取ると、馬車へ乗った。殿下の隣に座ったが、前の席にはフィリップとベイルが座っている。殿下の甘々な態度に恥ずかしさを感じながらも、私達はケイオス火山へ向かったのだった。




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