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シーズンⅠ エピローグ パーティ結成記念

 こんにちは。作者の「野生の書生」です。

 前回は、レオンを中心とした新たなパーティの誕生を書かせていただきました。

 今回はレオンの物語の締めくくりとして、短いですがエピローグ書かせていただきましたので、お読みいただければ幸いです。


 本作はいじめや暴力の描写を含みますので、苦手な方はご注意してください。

 主人公が理不尽な暴力や、過去のトラウマと闘いながら成長していく物語なので、お付き合いいただければ幸いです。


 この物語はフィクションです。登場人物・団体および地名等における名前や設定はAIと相談しながら決定しています。実在の人物・団体・地名等は一切関係ありませんので、ご容赦ください。

 翌日、俺とクロエとアリアとカイル、それにエレナを加えた五人は、パーティ結成記念と称して街に繰り出していた。

 公爵邸で食事会と思っていたら、「たまには外に出たい」というアリアの希望を受けて、俺たちは王都のレストランで食事をとることにした。


 食事もひと段落したころ、突然俺の背後から一人の女性が近づいてきて、俺に声をかけてきた。

 女性の名は”リリア”といった。この女性は俺の前世の記憶には一切紐づいていない、正真正銘の初対面だ。

 リリアはエレナに負けず劣らず端正な顔立ちをしていて、今は少しお酒が入っているのか、やや紅潮した顔をこちらに向けてきていた。

 リリアの接近にクロエとアリアとエレナが警戒態勢に入る。カイルも魔石密売組織の残党という可能性を考慮して、椅子に座りながらも鋭い視線をリリアの動きに向けていた。

 

 もちろん俺も油断していない。


 ——リリアの用件は俺を自分のパーティに引き抜こうという話だった。俺は丁重にお断りした。

 だがリリアは俺のいたテーブルのメンバーを見回すと、


 「そんな奴隷上がりのような女や、成金女や、陰気なエルフに加えて堅物そうな男に囲まれているより、私といた方がいいじゃない。」

 と俺にささやいてきた。

 

 ——俺の理性がブチ切れた。


 ドンッと大きな音がレストランに響いた。


 「あなたに何がわかるんですか。」

 俺はリリアを突き放すと怒気をはらんだ声で言っていた。

 

 「ここにいるみんなは俺のかけがえのない仲間です。どこの馬の骨か知りませんが、いきなり現れて俺の仲間を侮辱するようなら、——今すぐ俺の力を自己紹介してあげますよ。」


 リリアは茫然としていたが、

 「なによ........。女性に手を挙げるなんてサイテー!」

 そう言うと走り去っていった。


 あいにく俺は男女問わず、”手を挙げられてきた人間”だ。そんな台詞は意味がない。

 そう思うと、俺は踵を返して仲間たちの方へと歩き出した。


 「あ..........。ごめん。せっかくの席で大声出しちゃって............。」

 俺がそう言いながらテーブルに戻ると、クロエも、アリアも、エレナも肩を震わせていた。


 「レオンっ!ありがとう!」

 「レオン様............。私のことをそこまで...........。」

 「レオン様。あなたは私の誇るべき仲間です。」


 クロエ、アリア、エレナ。——俺のかけがえのない仲間たちが、口々に俺に言った。

 

 「レオン殿。貴殿の背中は今後とも、このカイルにお任せください。」

 ——カイルまで真剣なまなざしをして、俺に手を差し伸べてきた。


 「こちらこそ。よろしく頼むよ。」

 俺はその手をしっかりと握り返した。



 ——ルミナ様、俺、ようやく自分の居場所を作ることができました。


 王都のレストランの一角から、俺は届かないであろう女神様への報告を自分の胸に刻み込んでいた。


 エピローグも終わり、この物語のシーズンⅠも本当に終了です。

 予定ではシーズンⅤまで執筆予定です。

 主人公の冒険譚にお付き合いいただき本当にありがとうございました。


 この物語の執筆は、最近よく耳にする"ルッキズム"へのアンチテーゼとなる作品を書いてみたい、と思ったことがきっかけでした。

 外見よりも中身を見る主人公を書いてみたいと思ったものの、主人公やヒロインの容姿を落とした設定で物語を書けば、作者の力量ではどこか嘘くさくなってしまいますし、それこそ美男・美女以外は主人公やヒロインになる資格がないと、作品自体が言っているようにもなってしまいかねないので却下しました。

 そこで、現世では「外見は綺麗だけど中身は最悪」のキャラクターを登場させて、来世(異世界)では「(主人公にとって)外見は最悪だけど中身は聖人」という状況にしてみました。


 大真面目に書くとこんなところですが、実際は異世界ファンタジーで「もしも~だったら」といろいろな設定を考えたときに、思いついたのがこの設定だったということです........。

 

 少しでも楽しんでいただけたのなら、作者としても喜びの限りです。

 緊張で震える指でこの物語を書き上げた作者としても、皆さまの反応はすごく興味がありますので、感想や評価の入力にご協力いただけたらと思います。


 【次のシーズン】

 シーズンⅡのプロローグは2026年9月22日7時10分に公開予定です。

 新結成されたレオンのパーティの冒険に、引き続きお付き合いいただけたらと思います。


 重ねてで恐縮ですが、高評価・感想・ブックマーク等いただけましたら、Ⅱの励みにもなるのでよろしくお願いします。

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