6 最恐のパーティー
カクヨムでも投稿してます。
「レオさん、昨日は私に随分冷たくしていたのに、なんで、ほかの女の子と仲良く話しているのでしょうか?」
目のハイライトが消え、まがまがしいオーラをリリーが発している
がくがくブルブル
いいじゃないか・・・てか、怖いよ
リリーさん、君はヤンデレというやつだったのか
「べ、別にいいじゃないですか。フィデリアとは、パーティーを組みましたし。」
「へぇ~。」
何、その反応
余計に怖い顔になった気がするけど、俺の間違いかな・・・
「そうなんですか?」
リリーさんはフィデリアに問いかけた
「ええ、そうよ。今日は一緒にクエストを受けたわ。」
クエスト一緒に受けったっていうなー!
ヤンデレはそういうこと言ったら余計にでもやばくなるんだよ!
「一緒に、クエスト・・・そうですか。ウフフ・・・」
いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!
やっぱりやばくなってきた
「りりりりりりり、リリーさん、なぜ、こここ、ここに?」
全身を震わせながら話題を変えた
「何でって、今日はせっかくギルドの仕事が休みだったから、レオさんと一緒に夕食を食べられると思ったのに、レオさんが全然帰ってこないからでしょう?」
あ、忘れてた!
夕食の約束したんだった
(ヤンデレに約束すっぽかしちゃった、俺、死ぬ!)
「すみません。しかし、なぜ、ここが分かったのですか?」
すると、リリーさんは微笑んでいった
「この時間は夕食時でしょう?レオさんはこの町のことよく知らないみたいですし、もし、ご飯を食べるなら、一昨日私といったここしかないと思いまして。」
行動パターンが読まれてる
ひぃ!
「・・・ちょっと、さっきからあんた何なのよ。レオが怖がっているじゃない。」
フィデリア・・・ありがとう
君が一瞬で好きになったよ
「怖がっている?」
「ええ。それに、何、あなたはこいつとどういう関係なの?」
フィデリアがどんどん質問攻めをする
「私とレオさんは『同棲』しているんです。」
リリーさん、同棲はカップルが同居しているときにしか使わない言葉だよ
「へぇ、あんたらカップルなの?そうは見えないけれど。」
フィデリアは俺の方を見てそう言った
(変に勘違いされても困るし、違うとちゃんと言おう)
「・・・カップルじゃないです。」
「ちょっとレオさん・・・。」
言ったぞ!俺は、言えたんだ!
「やっぱり。で、あんた、こいつと会って何日目?」
少し動揺し始めたリリーさんに対して容赦ない追撃してるな
「・・・3日目です。」
力なくリリーさんがそう答えると
「あはははは!あんた、会って三日で付き合ってもないのに彼女ずらしてるの?」
フィデリアが大爆笑した
「そ、それはぁ・・・。」
リリーさんの目に涙がたまっていく
「しかも、あんた、重すぎ(精神的に)。こいつに嫌われるんじゃないの?」
容赦ない言葉の矢がリリーさんに直撃した
リリーさんはぽろぽろと涙を流し始めた
「いやぁ!嫌いにならないでぇ・・・」
リリーさんは俺に抱き着いてきた
豊満な胸が俺の体に押し付けられる
いろんな意味でやばいなこれ
「嫌いになりませんよ。」
とりあえず言っておいた
「ほんとに?」
リリーさんが上目遣いで見てくる
「ええ。」
俺はリリーさんの頭を優しくなでた
「えへへ///」
リリーさんは嬉しそうに目を細めた
俺は知っている
こんな事したらヤンデレが加速してしまうことを
だが、放置しても加速することも知っている
つまり、ヤンデレを治す方法はないのだ
ああ、恐ろしい
* * *
「フフフ・・・。」
俺は酒場でフィデリアと対面している
リリーさんは俺にべったりとくっつき、うれしそうに笑っている
「で、こいつ、どうすんのよ。」
フィデリアが厄介そうにリリーを見つめる
「私は、フィデリアさんが抜け駆けしないようにパーティーに加わらせていただきますっ!」
え?
それ、毎日修羅場になるじゃん
というか、リリーさんって、受付嬢だよね
「リリーさん、戦えるんですか?」
「はい!こう見えても一年でBランク冒険者になったんですよ!・・・いやがらせでBランクになった直後に辞めましたけど。」
ちょっと、暗いって
てか、一年でBランクはやばいだろ
「職業は?」
フィデリアが聞いてきた
「魔法使いです。回復魔法も中級までなら使えるので、僧侶としても戦えますよ。Cランクのあなたより、私の方がレオさんにふさわしいです。」
すると、わかりやすくフィデリアが切れている
そりゃそうだ
言っておいてやろう
「リリーさん。これからパーティーに入れてもらうのにその態度はないですよ。」
「ご、ごめんなさい!私、嫉妬しちゃって・・・。」
「・・・私、あなたを入れるなんて言ったかしら?」
あーあ
リリーさん、初対面でやらかしてるからなぁ
諦めたほうがいいよ
「リリーさん、あきらめてください。」
すると、リリーさんは何を勘違いしたか早口で何やら話し出した
「諦める?レオさんをですか?いやですっ!レオさんは一人ぼっちの私を助けてくれた恩人です!ギルドで周りの目を気にせずに話しかけてくれましたし、可愛いとも言ってくれました。ちょっとエッチなとこもあるけど、それがいいというか、その、将来的にはそういうこともしたいので・・・。それに、私の料理をおいしいって言ってくれたじゃないですか!一緒に住んでて、あきらめる理由はありません。なんでこのツンデレ泥棒猫に正妻の座を譲らない蹴ればならないのですか!レオさんは私と一緒にご飯を食べて、一緒に話して、一緒に遊んで、たまに二人でエッチなこともして・・・私は別に毎晩でも・・・えへへ///・・・それでいいでしょう!」
長くて重くて途中から聞くのやめてたわ
というか、聞かなくても大体何言ってるか分かるんだよな
フィデリアは完全にドン引きしていた
「これでも駄目ですか、レオさん!」
バンと机をたたき、リリーさんがそう言った
「え、いや、駄目じゃないよ・・・。」
「そうですよね!」
ははは・・・すでにヤンデレレベルが高いよ
監禁生活まであと少しかな(震え)
「フィデリアさん、どうですか!」
今度はリリーさんがフィデリアに言った
「あ、えっと、その、わかったから・・・・。」
フィデリアは半ば呆れたような感じで、仕方なく了承したようだった
こうして、俺にとって最恐のパーティーが結成された
この時の俺は知らなかった
リリーとフィデリアがクエスト中に大ゲンカして、その余波で周辺の雑魚モンスターが駆逐されることを
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