33 冴閃と理性
33話!
翌日、レオはエルターンに稽古をつけてもらっていた
「まず、お前が覚えるのは、冴閃だな。閃辰流の基本技だ。」
エルターンさんによると、冴閃は鞘の中で魔力を加速させ、抜刀し、相手を斬る技
閃辰流の一番簡単で、一番大事な技らしい
そして冴閃が使えるものが、閃辰流の上級の免許をもらえるんだとか
「まず、俺が手本を見せる。」
そういってエルターンはレオとともに外へ行った
外には、大きな岩があった
「ちゃんと見ておけよ。」
そういうとエルターンは柄に手をかけ、一瞬で抜刀、大岩を真っ二つに斬った
それだけにとどまらず、剣戟の勢いで周囲の木々がざわめいた
「見たか?」
「はい。」
「それじゃあ、この岩が切れるようになれ。ズルなしでな。それができりゃ、少しは強くなる。」
(なんか、岩を斬る修行ってアニメで見たことが・・・いやいや、それは今関係ない)
「わかりました。」
レオは剣を構える
鞘の中で魔力を加速させる
魔力は刀身にまとわせるようにする
そして、抜刀!
レオが勢いよく抜刀し、岩を斬る
・・・が岩の半分のところで剣が止まっていた
「あー・・・こりゃ、技術不足もあるが、筋力不足が一番の原因だな・・・とりあえず今日は一日中筋トレに変える。」
「えっ。」
「なーに嫌そうな顔してんだ。当たり前だろ?体作りが一番大事だ。」
「あの、時間がないって・・・。」
「一日くらいいいだろ。」
(一日筋トレするだけじゃ意味ないんだよ!)
「なんか不服そうだな。よし、毎日メニューに入れといてやる。喜べ。」
あああああああああああああああ!
嫌だ
筋トレだけは無理だ・・・
前世の体力テストでもボール投げや上体起こしはクラスでも底辺だったのに・・・
「早くやるぞ!」
「ちょ、エ、エルターンさんが上にのって腕立て!?」
「当たり前だ。うちの門下生はみんなこうだ!」
「いやぁぁぁぁぁぁあああ!」
レオの絶叫がこだました
* * *
夜、へとへとになったレオはエルターンが用意した部屋で寝ていた
そして、なぜかリリーと同じ部屋だった
『子供の一人や二人くらい増えても問題ないからやるときはやれよ』
という意味わからんことをエルターンさんに言われて、同じ部屋にされた
リリーさんはすごい喜んでいたが
すると、ネグリジェ姿のリリーがベッドに入ってきた
「リリーさん?」
「レオさん、お疲れのようですし、私が癒してあげますね。」
そう言いながらリリーはレオに馬乗りになった
「あの、リリーさん、俺、疲れて・・・。」
「私が動きますからレオさんは私に身をゆだねてください。」
リリーさんは息を荒げている
昨日はお互い理性があったはずだが・・・疲れた俺を見て、理性が吹き飛んだのだろうか
というか、なんか、リリーさんにまたがられてるとこ、少し、生温かいんだけど・・・
「リリーさん・・・。」
「ハァハァ・・・気づきましたか。すぐにできるように履いてないので・・・。」
リリーさんは少し腰を動かしている
あかん
それは理性が吹き飛んでしまう
その時
「おーい。レオ、少し話が・・・。」
ノックもせずにエルターンさんが部屋に入ってきた
「悪い。やっぱ後で・・・。」
ばつが悪そうにエルターンが出ていこうとする
「待ってください!・・・助けて・・・。」
「はぁ・・・欲望に正直になってりゃいい夢見れたのによ。仕方ねぇな。」
呆れながらエルターンはリリを無理やり引きはがした
「止めてください!というか、親子そろってノックしないとか何なんですか!それに、レオさんも体が反応してたから乗り気だったんじゃ・・・放してぇ・・・。」
リリーさんは引きずられていった
しばらくしてエルターンさんが戻ってきた
「悪いな。」
「いえ、ありがとうございます。それで、何の用事ですか?」
するとエルターンは申し訳なさそうに頭をかきながらこう言った
「・・・フィデリアを呼び戻してくれねぇか。」
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