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25 反逆の魔女

25話です!

カクヨムの方では28話まで更新しているのでそちらもぜひ読んでみてください!


レオは困惑していた




なぜ、ここにロージさんがいるのか


なぜ、ロージさんはディリジェント様を抱えながらアントラツィートグラオの攻撃を避けれたのか


なぜ、アントラツィートグラオはロージさんも見て驚愕しているのか




「ロージさん・・だめ、です。そいつは強すぎる・・・。」




「わかってるわ。でも、大丈夫。」




そう言いながらロージはレオとディリジェントに治癒魔術をかけ、完治させた




「治ったからって言って動いちゃだめよ?危ないから、下がってて。」




レオはロージに従った




「はぁ、まさか君が生きていたとはね。」




「あら?嬉しい?」




「そんなわけないだろ。まぁ、いい。君が僕らの計画に協力すると誓えば魔界に返してやろう。もちろん、命もセットでね。」




「お断りよ。」




「は?」




「私には帰る家があるもの。」




「フフフ・・・はははは!・・・お前が、混ざりものとして蔑まされていたお前が?面白い冗談を言うようになったじゃないか。」




「冗談じゃねぇよ。」




レオが口をはさむ




「あー・・・なるほどなるほど。君、レオって言ったけ?君はこいつの正体を知っているのかな?」




「正体?」




「やはり知らないようだね。いけないじゃないか、せっかくの恩人を欺くなんて。」




ロージの顔が暗くなる




「なんだと?」




「よし、君に教えてやろう。こいつの正体は魔界十五公が一人、“反逆の魔女”ヴィオレットだ。」




「ロージさんが、魔界十五公?」




(よくよく考えればおかしな点はあった)




何故、森で血まみれになっていたのか


何故、瀕死の重傷を負ったにもかかわらず、3日で歩けるまでになったのか


何故、今まで冷遇されていたような言動をしていたのか




「もしかして、ロージさんは、いえ、ヴィオレットさんは人間と魔人のハーフなんですか?」




「・・・ええ。そうよ。だから、私はこの戦いが終わったら家を出ていくわ。」




「何言ってるんですか?戦いが終わったらみんなでご飯を食べましょう。」




「え?」




「え?じゃなくて、ハーフだろうとなんだろうと俺からしたらどうでもいいんです。ヴィオレットさんからしたら大事なことかもしれない、魔人族やほかの人からしたら、許せないことかもしれない。でも、俺からしたらあなたはただの一人の女性だから。」




(俺は肩書とか血筋だとか気にしない。)




『あいつは○○したらしいぞ』




『まじかよ。犯罪者じゃん。』




前世で嫌ほど言われた言葉


よく考えたら、俺をいじめたり、軽蔑の目で見てきたやつの大半は事実確認をせず、うわさに流された人たちだった


まぁ、世の中なんてそんなものだけど




だから、俺は本人から真実を聞くまでは絶対に態度を変えない




「レオ・・・私は・・・。」




ヴィオレットさんは目に涙をためている




「また泣きそうになってますよ。ほら笑って・・・いや、この状況で笑える奴いないか。」




「ふふっ・・・本当にレオは不思議な人ね。」




ヴィオレットさんは笑いながらそう言った




「もういいかな。愚かな人間と君の会話を聞くのも飽きてきたし。」




「いいわよ。私も絶対に負けられない理由ができた。」




「威勢がいいのはいいけど、君は今、万全の状態の半分も魔力がないだろう?」




「そうだけれど、あの時、あなたたちは何人がかりで私を殺そうとしたか覚えているのかしら。」




「10人だろう?それがどうした。」




「いや、か弱い乙女相手に10人がかりで失敗するなんて、あなたたち、随分弱いのねっていいたかったの。」




「ふざけるのもたいがいにしろよ。ヴィオレット!」




アントラツィートグラオが重力魔法でヴィオレットさんがいたところを消し飛ばす




「はっはっは!僕をなめるからこんなことになるんだ。」




その時、アントラツィートグラオの背後から声がした




「あら?どうしたのかしら。一人で笑って。何かおかしかったの?」




アントラツィートグラオが振り返ると、無傷のヴィオレットさんがいた




「なっ・・・お前、そんなに速く・・・。」




するとヴィオレットさんは血の槍を生成した




「ブラッド・スピア・オブ・アナイアレイション」




空を覆いつくす血の槍がアントラツィートグラオを襲う




「僕にあたるわけないだろう。ばかげているのか!」




アントラツィートグラオが血の槍を一瞬で消し飛ばす


すると、ヴィオレットさんはアントラツィートグラオに急接近し、殴りかかった




「やれやれ・・・一度死にかけたせいで頭がおかしくなったか。」




アントラツィートグラオは重力魔法でヴィオレットさんを貫いた




「ロージさん!」




レオがとっさに叫ぶ




すると、ヴィオレットさんはアントラツィートグラオの手をつかんだ




「なんだ君は。手が血で汚れたじゃないか。死ね!」




アントラツィートグラオがヴィオレットさんを跡形もなく消し飛ばした




「そんな・・・。」




レオが悲痛な顔を浮かべる




その時




「私の分身の撃破おめでとう。」




ぱちぱちと拍手しながらヴィオレットさんが現れた




「まさか、偽物だったとは。だが、いくらやっても無駄だ。君の攻撃力は素晴らしいい。一撃でも当たれば即死だ。」




「ええ。私は攻撃に自身の血を混ぜて、傷口から相手の中に血を入り込ませ、爆散させる力を持っているもの。」




「なんで今説明する必要がある?」




「・・・気づかないならいいわ。」




「何を馬鹿なことを!」




アントラツィートグラオが一帯を再び消し飛ばそうとしたとき




「ゴフッ・・・・な、んだ、これは・・。」




アントラツィートグラオが吐血した




「さっき、私は言ったわよね。傷口から私の血が入ると終わりだって。」




「ああ。だ、が、なぜだ。僕は君の攻撃を受けてないぞ・・・。」




「実はね。私の血は傷口以外にも、粘膜や毛穴からも入り込むのよ。」




「まさか・・・。」




アントラツィートグラオの顔が青ざめる




「私の分身が血の付いた手であなたの手を触ったでしょ?」




「待て、お願いだ、助けてくれ!」




「駄目よ。あなたは私の大切な人を傷つけたんだから。」




「ま・・・。」




刹那、アントラツィートグラオがはじけ飛んだ


彼の血が舞い、あたりは血の海と化した




「さて、終わりね。レオ、家に帰りましょう。」




「待て。」




ヴィオレットがレオに声をかけた時、ディリジェントが立ちはだかった




「俺たちを救ってくれたことは感謝する。ありがとう。」




「どういたしまして。」




「だが、君が魔界十五公であることと、今見たすさまじい戦闘能力を考えて、君を危険分子であると判断した。」




「ちょ、ディリジェント様・・・。」




「黙ってくれないか、レオ君。」




そう言ったディリジェントは冷や汗をかいている




「ヴィオレット殿。君が敵意がないことは俺はわかった。だが、ほかの者はどう思うだろうか。」




「・・・私を敵だと思うでしょうね。」




「だから、すまないが、君を拘束し、王都へ連行させてもらう。」




ーー事態は風雲を告げることになる



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