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20 二度目があるなんて聞いてない

20話です




今、八大神煌とヤンデレの戦いが始まろうとしている




「レオさんをたぶらかす輩は男であろうと許しません。」




「たぶらかすつもりはなかったのだが・・・。」




「関係ありません・・・・アイスレーゲン!」




リリーさんが魔法を発動


それをディリジェント様は華麗にかわす




(も、もうやめて・・・)




俺は泣き出したかった


どうしてこんなにも俺の周りでは争いが起こるのかと


・・・よくよく考えたらリリーさんが原因なのだが




「Bランクにしては魔法の精度が高いね。特級魔法を使えると聞いたし、Aランクでも問題なさそうだが・・・。」




ディリジェントは余裕の表情でリリーさんの攻撃をかわし続けている




「なぜ攻めてこないのですか?」




「それはね、俺がもし魔法を発動したら一瞬で終わるから。」




「舐めないでください!・・・グレイシャル・テンペ・・・」




刹那、雷光が見えたと思ったらリリーさんが倒れていた




「え?」




何が起こった?


俺が困惑していると、ディリジェント様は語りだした




「おどろいたかい?これでも俺は八大神煌のなかでも魔法の速度ならトップなんだ。速度は大体・・・亜音速から音速くらいかな?」




音速!?


・・いや、俺の電磁砲もそのくらいの速度、いや、それよりも速い




だが、電磁砲は街中で使う威力ではないし、この人のことだから、音速を超える技もいくつか持っているだろう




破格の能力に思わず呆然としていると




「レオ君、俺の力に見ほれるのは仕方ないが、その子を部屋まで運んであげな。峰内だからしばらくしたら起きるよ。」




「は、はい。」




(なんだ、あの人といると調子狂う・・・)




レオは急いでリリーを部屋までお姫様抱っこで運んだ




* * *




それから三日


ディリジェント様は俺を見かけるたびに話しかけてきた




「赤龍を倒した時に雷魔法を使ったんだって?俺にも見せてくれよ。」




「無理です。(町が消し飛びます)」




「君のタイプはどんな人だい?」




「答えられません(銀髪青目の美少女です)」




「今度一緒にディナーにいこうよ。」




「謹んでお断りいたします。」




「・・・つれないね・・・。」




正直、うざくなってきた


自分の容姿に自信があるのはいいことだ




人間、自信さえあれば何とかやっていけるからね


俺の場合は自信も尊厳もなくなってみじめになって死にたくなったことがあるし




だが、あからさまに迷惑にしているのに話しかけすぎだろ


雷神様だから口答えはしていない?が




「おーい。レオ君。さっきから無視しないで。」




どうやら考え込んでいたらシカトしていたようだ




「すみません。・・・そろそろ俺も用事があるので・・。」




「まぁ、そんなこと言わずに俺だけを見て。」




また俺の顎をくいっと上げてきた


きっと今、アニメだったらバラの花びらが散っているのだろう




その時




「あら、レオじゃない。何をしているのかしら?」




ロージさんが現れた




(やばい。変な誤解される・・・)




「ロージさん。えっと、ですね、これは同意があってしたわけではなく・・・。」




「レオ君、昨日はあんなに照れていたではないか。」




「それはたまたま・・」




迷惑そうに俺が愛想笑いを浮かべていると




「ごめんなさい。レオは私の『彼氏』だからあまりべたべた触らないでくださる?」




「おっと、それは失礼した。俺も、君を浮気させるわけにはいかないからね。・・・じゃ、二人で楽しんできな!」




そう言ってディリジェント様は去っていった




(た、助かったー)




「ありがとう、ロージさん。」




「いいのよ。・・・せっかくだし、二人で街を回らない?この前は私だけ行かなかったから、少し寂しかったし。」




(リリーさんにばれたらやばそうだけど、この人といると楽しいし、助けてもらったし、いいよね。)




俺とロージさんはそれから4時間ほど街を回った




* * *




二日後、リリーとフィデリアは二人で街を回っていた




「レオさんと回るのも楽しいけど、フィデリアと回るのも楽しいな。」




「きゅ、急に変なこと言わないでよ・・・。」




「フィデリアは素直じゃないね~。」




「う~・・・そ、そういえばリリーと二人きりでこういうことするの初めてよね?」




フィデリアは話をそらした




「そうだね。」




リリーはあえてそれに合わせた




その時




「魔、魔人が出たぞー!」




街の人々の悲鳴が聞こえた




「行くわよ!」




「うん!」




そこへ向かうと、二人の魔人がいた




一人は青い髪に青い瞳の一本角の男の魔人だった


もう一人は茶色の髪の女の魔人だった




「冒険者が来たようだぞ。ヘルブラウン。」




男の方が女の魔人に話しかけた




「さっさと終わらせようか。ブラオ。」




女の魔人が男の魔人に向かってそういった




* * *




同時刻、レオはまたディリジェントに絡まれていた




「レオ君、やはり君は今日も美しい・・・。」




「その、BL小説みたいな乗り辞めてください!」




「BL小説?」




「いや、気にしないでください・・・。」




面倒くさいので話をきろうとするが




「気になるよ。もっと話を・・・」




突然、ディリジェントが険しい顔になった




「・・・ディリジェント様?」




「レオ君、敵襲だ。」




刹那、レオ達がいる場所が押しつぶされた


周囲の建物は崩れ、道には大穴があいた




レオはディリジェントに抱えられ、間一髪で助けられた




その時、謎の攻撃で起こった砂埃の中から声がした




「いやーまさか僕の攻撃をよけるとはね。」




砂埃が晴れた時、灰色の髪の中背の魔人が立っていた




「・・・何者だ。」




ディリジェントが問うと魔人はこう答えた




「魔界十五公が一人、“無情の狩人”アントラツィートグラオ。」




ーージェネシスに二度目の魔人襲来


  戦いは熾烈を極め、雷神や水神、それぞれが死力を尽くす展開へと進む



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