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11 あの女には注意が必要ですね

2章1話です!

「大丈夫ですか!?」




俺が駆け寄ると、わずかに息がある


だが、今すぐに助けなければ死んでしまうだろう




確か、リリーさんが回復魔法を使えたよな?


居候の身の俺が人を連れてい来ることを快く思わないかもしれないがこればっかりは仕方ない


俺は自分にそう言い聞かせた




・・・実は下心もあるが


なんでかって?





黒紫の長くて美しい髪


ハーフエルフの耳


艶やかなスタイル


そして美女




そんな人が血まみれで倒れている


助けるか助けないか




助けるに決まっている


・・・リリーさんは、血まみれの人を家に連れてきても追い返したりしないよな?


俺は美女をおんぶした




* * *




家に帰ってきた


リリーさんは寝てるかな




「ただいまー。」




「おかえりなさい。レオさ・・・その女の人は誰ですか?」




案の定、リリーさんの目がハイライトオフになる


だが、リリーさんが起きてくれていてよかった


今すぐ治療ができる




「森で倒れていたんです。今にも死にそうで。リリーさん、この人を治療していただけませんか?」




リリーさんが美女の傷の具合を見るように近づいた


すると、リリーさんの顔が青ざめた




「すぐに包帯と消毒液を持ってきてください!早く!」




どうやらかなり危ない状態のようだ




「わかりました!」




急いで、包帯を取りに行った




* * *




「一応、私ができる処置はすべてしました。後は、天に祈るだけです。」




リリーさんが額の汗をぬぐいながらそう言った




回復魔法が使えるといっても中級まで


このけがを完治させるには王級魔法クラスでないと無理だとリリーさんは言った




「助かりますかね・・・。」




「そうであってほしいですね・・・。」




俺たちは朝まで後退しながら美女の様子を見守った




* * *




「ここは・・・?」




美女は目を覚ました


知らない天井だ




「!!目を覚ましましたか!?・・・よかったぁ・・・。」




この男は誰?


美女が警戒すると、男はそれを察したらしく




「俺はレオ・クライン。Aランク冒険者です。」




と答えた




* * *




美女が目を覚ました!


俺は安心と喜びでいっぱいになった




どうやら警戒していたようなので、名前と肩書を言った




「・・・どうして私を助けたの?」




美女の第二声がこれかよ!


まぁ、気になるよね




「森で血まみれで倒れているところを発見したんです。今は、治療をしていますが、感知したわけではありません。安静にしていてください。」




しかし、美女は困惑している


なんでだろう


しかもこんなことを言ってきた




「私を殺さないの?」




え?


殺す?


そんなことしませんよ




「殺す?森で血まみれになっている人を?そんなことしませんから。・・・そうだ!今、同居人がスープを作ってくれているので食べますか?」




「え、ええ。」




すごいこの人挙動不審だな


臆病なのかな




* * *




「目が覚めてよかったです。私はリリーと申します。元気になってもらうためにスープを用意しました。無理せずに、食べられる分だけどうぞ。」




リリーさんがスープを美女に渡した




「・・・ありがとう。」




美女はスープを口に運んだ


すると涙を流し始めた




「どうしましたか?」




「気にしないで。ただ、こんなに親切にしてもらったのが初めてだから・・・。」




美女は涙をぬぐいながら微笑した




この人、なんか儚い美人って感じがする


今にも消えてしまいそうで、でも美しい




親切にされたことがあまりないような口ぶりだし、リリーさんと同じような境遇なのかもしれない




「・・・リリーさん。居候の身の俺が言うのはよくないと分かっていますが、この人をしばらくこの家に泊めてあげませんか?」




「もちろんです。」




即答だった


ヤンデレとはいえ、自分と似たような境遇であろう傷だらけの女性を放っておくわけにはいかないのだろう




「・・・いいの?」




美女が驚いた顔で聞いてきた




「もちろんです!」




リリーさんがニコニコで答えると




「本当に、ありがとう・・・。」




美女は再び泣き出した




* * *




美女がこの家に来て3日


彼女は、早くも歩ける状態までに回復していた




「ロージさん、そんなに動いて大丈夫なんですか」




美女の名前はロージらしい


スープを食べ終わった時に話してくれた




「ええ。大丈夫よ。あなたたちのおかげでずいぶんよくなったわ。」




そう言って破壊力たっぷりの笑みを浮かべてきた




ぐはっ(悩殺)


ロージさん、えぐすぎる


大人の色香たっぷりで、童貞には効果抜群だ




というか、俺の周りの女性、属性豊かすぎない!?




ヤンデレのリリーさん


ツンデレのフィデリア


クーデレ?のシェリル様


お姉さん系のロージさん




より取り見取りじゃないか




俺が照れていると




「あら、どうして顔をそんなに真っ赤にしているの?」




と、いたずらっぽく笑ってきた




やばい


心臓が持たん


こんなにドキドキするのは初めてだ




「な、なんでもないです。」




「ふ~ん?・・・まぁ、いいわ。」




残念そうに俺の顔を覗き込んでくる




この世界の女性は積極的な方が多いのだろうか




「じゃ、じゃあ、ロージさん。今から昼食の準備するからそこにある野菜とって。」




どぎまぎしながらそう言うと、




「わかったわ。」




とロージさんは答えた




この時、俺はロージさんに夢中で気づかなかった


リリーさんがこのやり取りをのぞき見していることに




* * *




「あの、女、かわいそうだから泊めてあげているのに、レオさんを寝取ろうとしてますね(自分も寝てない)。」




部屋でリリーがハイライトオフの目でまがまがしいオーラを出しながらそうつぶやいた




まさか自分よりもスタイルがよい美人だったなんて




・・・いえ、臆しては駄目ですよリリー




「レオさんの妻になるのは私です。フフフ・・・。」




リリーはにやけていたが目は全く笑っていなかった



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