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2話 専務と昼食に行って娘をブスだとバカにしたら可愛い娘を紹介してもらった話

「専務~、今日のお昼どうします?」


「ん~、亀丸製麺でいいんじゃない」


「またっすか~?」


「えっ、行くの?行かないの?」


「いや~、行きますよ?」



――――――――



「専務~、昨日と同じのっすね~」


「なんだね、君だって同じじゃな~い。若いんだからさ~、冒険しなきゃ」


「いやいや、尊敬する専務の背中を真似してるんすよ~」


「褒めたって給料は上がらないよ~。僕なんか下がる一方なんだから」


「それでも結構もらってるんでしょ~。俺も専務みたいな家族を楽させる男になりたいな~」


「頑張ればなれるよ~。まぁ~、うちはさ、娘も成人したし、もうそんなにお金はかからないんだけどね~」


「えっ!専務って娘さんがいるんすか~?」


「あれ?言ってなかったっけ?小さい頃は可愛かったんだけどね~」


「娘持つと皆、言いますよね~」


「いや、うちの子は特別だよ~。幼稚園のこの頃なんかさ~。パパと結婚するなんて言っちゃてさ~」


「いやいや、それ絶対言わせてますよね~」


「・・・、よく考えたら言わせてるかな~、へへへ」


「そういうの大人になって聞いたらショック受けますよ~」


「え~、そう言うもんかな~?」


「けど、専務の娘さんっておいくつなんすか~?」


「今26だよ~」


「えっ!俺の一個下じゃないっすか~。可愛いんすか?誰似っすか?紹介してくださいよ~」


「ちょっと、凄い食いつきだね、引いたよ。君に??やだよ~」


「専務の娘と結婚すれば、俺が次期専務になれるじゃないっすか~」


「君、恐いね~。そんなこと考えてるの?けどさ~、大学まで行かせてさ。その後、専門に行きたいって言うから、行かせてやってさ~。アニメとか漫画?僕もよく分からないんだけどさ~。そういうの家で書いてるの」


「ああ、そっち系っすか~」


「そうなんだよね~。まぁあ、それだけじゃ食べていけないみたでさ~、家の近所のコンビニでバイトしてるんだけどね」


「わかるっすよ~、俺もアニメとか漫画好きなんで~、けど、専務の娘ってやっぱブスじゃないっすか~?」


「君、失礼だよね~。うちの娘は可愛いと思うよ~」


「またまた、見栄はんなくてもいいっすよ~」


「写真みる~?僕のスマホに入ってるから」


「専務って、ほんと負けづ嫌いっすね~」


「ほらこれ、大学の入学式の時のやつなんだけど」


「めっちゃ可愛いじゃないっすか~。けど大学の入学式に普通父親って行きます~?」


「いやいや、お父さん来てる家もあったよ~」


「専務って、高校の体育祭とかも見に行ってたんじゃないっすか~」


「当然だよ!有給取ってカメラ持って行ってたよ~」


「うわ~、俺だったら、キレて髪むしりますよ~」


「君バイオレンスだね~、でも、ほらっ、僕、髪無いから」


「そういう問題じゃねーだろっ!」


「えっ?なになに、えええ?いきなりスイッチ入ったね。えええ?」


「ああ、すみません。専務のボケが余りも寒くて~」


「うっそ~ん、僕の渾身のボケだったのに~」


「あ~、でも写真だけじゃわからないな~、よく見るとブスにも見えるし~」


「なんなの君~?。じゃぁ、帰りに見て行こうよ~」


「ええ、遠かったら嫌っすよ~」


「だいじょ~ぶ、ほら、僕の家って会社からも近いじゃない。そのコンビニうちの会社からも近いから~、今日はバイトの日なんだよね~」


「それならいいっすけど~」



―――――――――



「専務~、娘さん可愛かったっすね~。けど大丈夫っすか~、専務が『今日何時に上がるの?』って聞いたら、被せるように『温めますか?』って言ってましたけど~、それに終始、目を合わせないようにしていましたし」


「中岡君、飲みに行こうか?」


「はい!」

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