勇者の…
今回は短くしたのですぐ出せました。
相当短いです。
本当はもっと盛り込む予定でしたが、今後も忙しさが加速する可能性があるため早めに出すことにしました。
「おい!」
ずっと睨んでいた少年がついに言葉を放つ。
苛立ちとか嫉妬とか諸々詰まった声で言ったため、周りからは白い目で見られているが。
「俺は"勇者"だ!決闘しろ!」
"決闘"の言葉には流石に驚いたのか俺の周りにいる少女達が驚いた表情をしている。
それに対し、街の人や他の冒険者は「またか…」みたいなことを呟いたり頭を抱えている。
なお転生者は笑顔を隠そうともしない。
周りをを見た少年…進くんだっけ?は、自分が決闘を申し込んだことを喜んでいるのだと思っているようで、此方にちょいドヤ顔で向き直る。
可愛そうな頭だなぁ…
ほら、お前の真後ろの奴見てみろよ。俺は知ってるぞ?その顔はこれから始まる決闘が楽しみでたまらないって顔だ。
多分"勇者"の称号を持ってるからなにかと幅を利かせて調子に乗っていたんだろう。
勇者の取得条件は"罪の一定以上の数値を維持"だから、性格悪い奴には取れない=いい人みたいなところあるからな。
家に昔来た勇者さんはステータスこそ低くとも"勇者"よりも位の高い"聖人"持ちだったから相当いい人なのだろう。
で、話を戻すと…
「決闘って、ルールとか報酬はどうするんだ?」
「決まってる、まずはその子を解放しろ!」
「…は?」
「特にスターはうちのPTメンバーだからな!何かしたんだろ!?」
「…スターって、お前なぁ…」
俺は"ガーネット"を見つめる。
するとガーネットはじっと目を合わせた後に頬を赤くしながらそっぽを向く。
「偽名くらいもうちょっと無かったのか?」
「あれ、無能。利用価値だけあった。だから。α探すのに、利用した。」
「はっきり言うなぁ…」
「…偽名、だと?」
「そ、こいつの名前はガーネット。てかそれぐらいこの街の強い冒険者なら大体知ってるだろ。」
進くんが周囲をぐるりと見回すと、周りの人…の一部、転生者達が目を細めている。
言葉にするなら「うん。恥ずかしくないよ。大丈夫だよ。」って感じだ。
本人が逆に一番恥ずかしいやつだな。
「…ッ‼」
"楽野 進"が決闘を申請しました。承諾しますか?
YES/NO
ここでおちょくってNOでもいいんだが、ここは殺るb…やるべきかな?
周りも期待してるとなれば、ゲーマーとしてYES!押さずにはいられないッ!
ー カウントダウンを開始します -
ー 3 ー
ー 2 ー
ー 1 ー
ー START‼ ー
闘技場へと移動…はせず、この場に結界が張られて開始された。
そして、無謀にも進くんは剣を構えて力を溜め、放った。
「おおお!〚勇者のk「【八岐一斬】」うああああああああ‼‼」
俺の手にいつの間にか握られた刀で一撃を撃ち込んだ時点で、体が一瞬の浮遊感に包まれる。
━決闘が終了しました。勝者はムスカリです。━
はい、終了。
【八岐一斬】ですが、一撃しか当たっていません。
ステータス的に言えば
ムスカリの物理攻撃力+刀の攻撃力(今回は適当な刀なので考えないものとする) - 楽野 進の物理攻撃力+物理防御力 = ダメージ
〚真の勇者〛では無い=楽野 進はHP、物理攻撃力、物理防御力いずれも10000未満
仮に9999だとしてもムスカリの攻撃力は2回目転生時52116のため
9999 - {52116 - (9999 + 9999)}= -22119
いっそ清々しいほどのオーバーキルですね。(本当はこれがあと8回続くとか言ってはいけない)
あ、あとガーネットの偽名のスターはスター・ガーネットというガーネットの一種から取られています。




