発見
最近忙しくて投稿遅れて申し訳ないです…
11月の1週目終わればもう少し早くなる予定…予定です。
本当に、申し訳ないです。
冒険者戦他亜付近━…
王城にいても何も進展が無かったので、とりあえず俺達は戦他亜へ向かうことにした。
「…お、あれって【After Ragnarøk】のNPC冒険者だな。」
「あちらは…あれ、プレイヤーの冒険者…のようですわね。」
「...たぶ...ん...てん...せい...」
「そういやさっき唯一神がなんか言ってたっけ、プレイヤーは概ね転生、それ以外も概ねこっちに"記憶無しで"転生したって。」
「ん...プレ...イヤー...は...記憶...あり...」
「お兄ちゃんの知り合いもいるってことかな?」
「ムスカリさん、転生とか記憶とか私は聞いてないんですが…」
「五十鈴には言ってなかったか…なら後で説明するな。」
「今じゃないんですか…?」
「ぶっちゃけめんどい。」
「…」
そんな雑談をしていると、冒険者戦他亜…の前に人だかりがあり、入口が見えなくなっていた。
集まっているのは装備的にあまり強くなさそうな人達だ。
どうやら中と外で口喧嘩でもしているようで、こちらまでその声が聞こえてくる。
「さっさと入れろ!\ガンガン/俺達も冒険者だぞ!」
「少し強いからって許されると思うなよ!\ガンガン/早く開けろ!」
…その他十数名が戦他亜から締め出された…といった様子で、ドアを叩きながら文句を言っているようだった。
それを見た俺たちの反応は…
「邪魔だなぁ…」
「...ん...邪魔...」
「邪魔ですわね…」
「お兄ちゃんに同意ー」
「えっと…なんで感想が"邪魔"以外ないんですか?」
「それは…っと、開いたみたいだな。」
五十鈴に俺が返答している途中で戦他亜の扉が開き、扉前にいた冒険者がなだれ込…まずに、吹き飛ばされた。
だが、吹き飛ばされた冒険者はいずれもダメージを喰らっていないようだ。
見るからに弱い冒険者をダメージ無しで吹き飛ばすというのはなかなか難しい。
俺のように色々なスキルや魔法があるなら可能だが、普通の人には無理だろう。
…つまり、普通じゃない人がいるわけだ。
吹き飛ばされた冒険者達は道を挟んだ先にある道具屋の壁に衝突して気を失っている。
…吹き飛ばしてスタン?あれ?
「…気のせいかな、こんなことをしそうな、というか出来そうなやつに心当たりがあるんだけど。」
「...?...あー...誰...?」
「アルさん、多分私も同じことを考えてますわ…」
俺とローズが頭を抱え、それを不思議そうに他の3人が見つめている。
そのとき、扉から一人の騎士がゆっくりと歩いて出てくる。
「己の弱さを認めず、周りの責任にする貴様らには冒険者の資格など無い!」
騎士が言い放つとさらに冒険者戦他亜の中から衛兵NPCが数人出てきて外で気を失っている冒険者達を引っ張っていく。
そして騎士は周りをぐるりと見回すと、深々と頭を下げた。
「騒がしくして申し訳ない。」
薄い桃色の長髪がさらりと流れる。
ほぼ銀色で各所に桃色の使われている【After Ragnarøk】で見慣れた鎧が光を反射し、キラキラと輝く。
そんな騎士の後ろからは茶髪の少女が歩いてきて、騎士の肩を軽く叩く。
茶髪の少女はこれまた【After Ragnarøk】で見慣れた土竜の皮鎧を装備しており、愛想のいい笑顔を振りまく。
「ほら、周りも謝られて困ってるじゃん?さっさと書類でもやるべきじゃん?」
この特徴的な語尾も聞き覚えが…
「ッ、そうだな。…?」
「ん?何かあるじゃん?」
「いや、何やら懐かしい匂いが…」
「匂いって…冗談きついじゃん?」
「しかし…いや、気のせいだったようだ。今は何も匂わないな。」
「じゃ、さっさと書類片づけて戦他亜の資料室でもいくじゃん?」
「そうだな。」
そのまま2人は戦他亜の中へ入っていき、俺は魔法を解いた。
「…ミズキが匂いとか言い出すから消臭消音結界使ったけど、俺ってそんなに匂うかな…」
「お兄ちゃんの匂いは安心するよ?」
「ん。...いい...匂い...」
「私は何もわかりませんが…」
「うん。わたしもムスカリさんの匂いって言うのはちょっとわからないかな。」
しかし、戦他亜の中に入るとあいつらがいるのか…ちょっと時間空けようかな…
そんなことを考えていた俺は、ふと強い視線を感じた。
視線を辿ると、そこには黒髪黒目の少年と3人の少女がいた。
少年はこちら、というか俺を睨んでいた。
ものっそい睨んでた。
蛇かってくらい。
だが、俺に対する視線では横の少女も負けていなかった。
睨んでいるというより、何故ここにって感じだ。
少女は斥候の弱い皮鎧を"模した"物を着ており、地味な鎧が朱色の髪を引き立てる。
見た目から小学生だと勘違いされるが、一応自称中学生の転生者である。
…と、考えていると朱色の髪の少女が消える。
その直後に体が金縛りにあったかのように動かなくなり、腹部へと強い衝撃を受けた。
「α。久しぶり。」
先ほどは無表情で立っていたはずの少女が俺に引っ付いて顔を摺り寄せる。
超恥ずかしい。でもこの拘束は発動前に避けなければ一定時間完全拘束なので、諦める。
「久しぶりだな"ガーネット"。宝石箱のメンバーも来てるのか?」
「うん。あとで呼ぶ。今は独り占め。」
顔をスリスリして恍惚の笑みを浮かべるガーネットはまるで猫のように見える。
まあ、猫獣人は別に知り合いいるんですけどね。
「お兄ちゃん…もしかしてろりk「違うからな?」じゃあしすk「違うからな?」…むぅ。」
「ムスカリさん、その子を振り払わずに抱き着かせたままだとどうみてもロリコンか親子ですよ…」
「振り払わないんじゃなくて、出来ないんだ。こいつは拘束と状態異常に関しては俺より上だからな。」
こうやって仲間と会話しているが、その間もどんどん睨む視線は強くなっていく。
周りにも目立ってるが転生者の冒険者が何かを言うと納得したような顔をする人ばかりで俺に対して睨んでいるのはその少年一人だけだ。
…性格、悪いんだろうなぁ。
少年の横にいる銀髪の聖職者を表示する。
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CN:クレリカル・システィ
性別:女
種族:人族
称号:《更生者》《聖女》《すそクレ》
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やっぱり更生ちゃんじゃないか!
更生ちゃんとは、運営(今思うと運営って誰だろう…)が用意した性格構成NPCだ。
当然見た目も良いが、一番の特徴はどんな人間にも優しく対応することである。
そして、その優しさや行動によって多くの性格の悪いプレイヤーを改心させ、クラン『風紀委員会』を発足させるに至った。
このクランの人数はぶっちゃけ誰も把握していなかったが、一人見つけたら30人はいるのが『風紀委員会』だと言われていた。
そんな更生ちゃんがいるってことは…おわかりだろう。
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CN:楽野 進
性別:男
種族:異世界人
称号:《転移者》《勇者》《神の遣い》
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さて、どうするかな。
≪すそクレ≫の語源
「お、回復魔法覚えた」
「すまんそれクレリカル・システィたんでよくね」
「ロックビートル狩りのヒーラー募集してまーす!」
「すまんそれクレリカル・システィたんでよくね」
意味は、「唐突にすまん。それ(上の場合は回復魔法は使わないから、下はどうせ集まらないから)無駄だろ。それならクレリカル・システィたんに土下座でもしてお願いした方がマシだぞ。」です。
フルネームで言うのは"更生者のすゝめ"(一冊15000yen+税、『風紀委員会』著)に"「名前は大事にしましょう!」とクレリカル・システィたんは仰られました。"と書いてあるから。
なお15000yenの価値=ロックビートル3匹分となかなかのお値段。




