07 え、魔って王様より偉いんですか?
更新遅くなってすみませんでした!!
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「アルヴァ領アベラーヌ家の皆様、お着きにございます。」
ドアを開いてもらうと、そんな声が聞こえる。
・・・へぇ。私の名字、アベラーヌっていうんだ。
と、その場に関係ないことを考えられたのは一瞬。
「しゅ、ごいー。」
思わず感嘆の声が漏れる。
何故かって・・・人数もすごいんだけど、部屋の大きさが。
行ったことはないけど、例えるなら東京ドーム、みたいな?
全てに圧倒された感じ。
すると、歩きながらコーディ兄様が声をかけてくれた。
「そっか、ファーは来たことないんだよな。
・・・大丈夫だよ、すぐ慣れるから。」
こくり、と頷いておく。
ちら、とアシル兄様を見ると、なんかもうテンションうなぎのぼりだった。
「はやく新魔様来ないかな!」
ちょ、弟(私)の方が落ち着いてますやん。
そんな兄様を母様が諌める。
「もうすぐだから、そんなに焦らないの。」
「そうだぞ、アシル。・・・っと、すまん。少し行ってくる。」
あ、父様どっかいった。
・・・どうも、いろんな人に挨拶しに行ったようだ。
っていうかアシル兄様、新魔という単語がホントにお好きですね!
「しんま、しゃま、なにー?」
新魔様とはなんでございましょう?
といまさらながら聞いてみると、家族全員に目をパチクリされた。
・・・そんな目をされましても。
「そうか、ファーにはまだ言ってなかったっけ。」
コーディ兄様が思い至ってくれた。
「ぼくらの世界には人のほかに魔、という種族がいてね。その魔の数はとても少ないんだけど、とても強いんだ。その魔が生んだ次代の子、それが新魔なんだよ。」
ほうほう。
「兄様、ファーはまだ3才だぜ。そんなに難しい説明されてもなぁ?」
と、アシル兄様に聞かれた。
「ぼく、わかる、ま、かっこいいー。」
とりあえずファンタジーで厨二な存在ってことはわかります。
私もテンション上がってきました。
という意味を、大幅にはしょって≪かっこいい≫に詰め込んでみた。
すると、アシル兄様の目が輝いた。
「そっか!ファーもわかるか!そっかー。やっぱ俺の弟だな!」
ほーら、と言いながら高い高いをしてくれる。
ちょ、人多いとこじゃ恥ずかしいって!!
「こら、アシル。ここは公の場だぞ。」
父様って、なんか、第二の母様って感じですよね。
とは言えないが。
アシル兄様はあ、と今思い出したかのように私を床へ下ろした。
・・・すると、会場の奥にある大きくて重そうな扉が開いた。
「国王陛下、皇后陛下のおなり。」
一瞬で辺りは静かになる。
と、同時に父様がそばに帰ってきた。
いいのかな、こんな静まった中を歩いちゃっても。
そして、会場の三段くらい上にある玉座に座った。
お、二人とも優しそう。
「皆、この度はよく参った。遠い領からやってきた者、ご苦労じゃった。だが、久しぶりの嬉しい知らせじゃ。
早速じゃが、主役に登場してもらおう。
アスヴァ族ミルシア様、ご子息のおなり。」
王直々に紹介してもらうのっ?!
魔の地位すげーー!!
と思っていたのも束の間。
王たちがやってきた扉とはまた違う、玉座の横にあった扉が開いた。
艶々で美しい真っ黒な毛並みを持つ巨大な狼と、それによく似たふたまわり以上小さい(それでも成人女性くらいの)狼の姿が現れた。
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