なんでこんなに大きいの?
「ここが私の家ですぅ」
自慢するようにマヒちゃんがそこそこ育った恨めしい胸を強調するように胸を張って言った。
その胸を潰してやろうかと思いながらも私は家を見上げるようにして言った。
「へ~♪ 大きいのね~♪」
その言葉にルーガちゃんは、
「いや、大きいっつぅか……デカすぎだろ!?」
ご覧のとおりに別荘です♪
そんなこと言っても見えてないか♪
とにかく、マヒちゃんの家はとても大きな家で、方向音痴の人だったら確実に迷うと思う。
方向音痴じゃなくても迷いそうだが……。
「大きいですかぁ?」
首を傾げながら言うマヒちゃんにルーガちゃんは、
「……お前って実はイイトコのお嬢様?」
「それは違うですぅ。ただ親がかなり儲かっているだけですぅ。だから別にイイトコなんかじゃないですぅ」
イイトコってなんなのか気になったけど、とりあえず私は思ったことを素直に言った。
「私こんなに大きな家見たことないよ~♪」
「今時ねぇよ。これじゃあまるで幻魔に狙ってくださいって言ってるようなもんだな」
「イイトコつくですぅ」
「は?」
う~ん。
どういうことだろう?
意味がわかんない。
それはルーガちゃんも同じようで、意味がわからんと言うような顔だった。
でもすぐにわかったようで、驚きの顔に変えてた。
「はぁ!? お前死にてぇのか!?」
ん?
んん?
意味がわかんない私をよそに、マヒちゃんはルーガちゃんに首をふる。
「いつまでも悪魔から逃げ回っているだけじゃダメですぅ。この家を囮にして悪魔をおびきだし、袋叩きにするですぅ! そのためこの家は作られたですぅ」
ん?
なんとなくわかってきたので聞いてみる。
「でも今さっき幻魔見たとき怯えてたよね?」
ビクッとするマヒちゃん。
私はそこを付け狙い、さらに言葉を続けた。
なんの準備もないのり囮の家を作るなんて自殺行為だと思ったからだ。
「戦おうとしなかったのはなんで?」
「そ、それはぁ………」
言葉を濁らしたかと思ったが反抗をちゃんとしてきた。
「急に襲われた訳だからぁ……対幻魔用に作った物が無かったからですぅ……」
「ふ~ん。まぁいいか♪」
にしても対幻魔用ってなんだろう?
いろいろと気になったが、とりあえず……。
「マヒちゃんお腹すいた~♪」
「そうだねぇ。お腹減ったって言ってたねぇ」
「うんうん♪ 早く入ろっか♪」
「おい。俺まで連れてくのか?」
うん?
何か聞こえたが気にしないこととした。
「聞いてんのか!?」
多分、誰も聞いてないと思う。
マヒちゃんだって無視しているのだから。
結局ルーガは囮のために作ったという家の中まで案内された。
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