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ヒスティマ~ゼロ~  作者: 長谷川 レン
第二章 旅の始まりと最初の国
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旅の始まりは大変そうね♪

「……で、どうしてマヒちゃんはついてくるのかな?」


私は後ろについてくる足音が二つあることに疑問を持ち、聞くしかなかった。


「カナちゃんに少しでも恩返ししたくてついてきたですぅ。ダメですかぁ?」

「い、いいけど……。危ないよ? 私悪魔ばっかり倒していくよ?」


あの人を追うには必ず悪魔と戦うことになるだろう。

しかも、次に戦うのが上級悪魔と戦うかもしれない。

その時に私は守れる保証はできない。

せいぜい中級悪魔なら守りながら倒せるが……。


「承知ずみですぅ。ですからこうやってカナちゃんに着いていって、どうやって悪魔を倒したのかを見極めるですぅ!」


悪魔を……?

村の人以外に倒せる人なんて聞いたことが……無くは無いけど。

神の加護をつければ悪魔を倒すことができる。

そうすると、ルーちゃんが間髪いれずマヒちゃんに聞いた。


「で、本当は?」

「世の中を知らないカナちゃんのお守りをしろってお父様に言われたですぅ……」


その瞬間、私は地面から崩れ落ちた。

そう……こんな感じに→Orz


「はぁ? 意味わかんないぞ? なんで父親がそんなこと言うんだ?」


た、確かに……。

なんでお父さんがそんなことを?

する意味がないと思うと思いつつマヒちゃんを見る。


「お父様にすべて話したら感謝をし、そのカナとやらのお守りをしてやりなさい。世間の事を知らない子みたいだからと言われたですぅ」


それって助けてくれるって事?

私はありがたいけど……。


「……で、本当は?」

「多分そのカナとやらと一緒にいれば安全だと思ってるからじゃ……」

「つまり利用だな」


り、利用ですか……。

ちょっと釈然としないけど、それでも助けてくれるって思うことにする。

世間を知らないのは事実だから。


「それでもありがと♪ 私、村から出るの初めてだから右も左もわからないからね♪」

「もちろん私もそんなに外には出たことがないですぅ」


…………。


「ルーちゃん任せた……」

「たく、しょうがないなぁ」


頭の後ろをポリポリとかきながら呆れたようにするルーちゃん。


「ってそのあだ名みたいなのなんだよ!」

「あだ名みたいじゃなくてあだ名よ?」


それ以外に何があるのだろうか?


「ふっざけんな! 俺は男だ!」

「もう女の子でしょう?」

「じゃあ私もこれからルーちゃんって呼ぶですぅ」

「はぁ!? お前らマジでふざけんなよ!」


ザザッ


「し」


草むらの音がした。

しかも動物とか風ではない。

人間、悪魔、幻魔、このどれかがならした音だ。


「聞いて――」

「静かに!」


小さな声でマヒちゃんに注意されるルーちゃん。


「すげぇな。あれだけの音で気づくなんてよぉ」


草むらから出てくる大男。

顔に傷があり、特に目に被さってる傷が目に入る。

坊主頭にバンダナをつけていて、服は少しボロボロで、手には曲刀(カットラス)を持っている。

武器に魔力が通っている。


装備(イクウェンメント)型か……。


「それで、何か用かな? あいにく、山賊(、、)には興味がないの♪」

「すべてお見通しってわけか……」


すると次々と草むらから、森の奥から出てくる出てくる同じような格好をした男たち。

さすがに武器は違ったけどね。


マヒちゃんは身を縮ませ私の後ろに隠れる。

ルーちゃんは武器を顕現。

戦う気満々だね♪


「……で? 何をするのかな? 私たち急いでるんだけど……」

「ったく。少しは怖がれよ。笑顔を変えてみろよ」

「ん~。それは無理かな♪ だって約束だもん♪」

「「はぁ? 約束?」」


予想外の言葉にポカーンと口を開けるマヒちゃんとルーちゃん。

う~ん。そんなに以外だったかな~?


「ただ単に能天気だと思ってた……」

「わ、私もですぅ……」


ひそひそと二人して話してたけど聞こえてるからね!?

私バッチリと聞こえてるからね!?


「ところで能天気って何?」

「……カナ様。バカさ満点なのです……」


え? なんで?


「お、お頭……。いくら鋭くても言いくるめられるのでは?」

「いや、この方面では無理だろう……。元軍人か現役とかか……。歩き方からして、それなりに強いと見ている」

「こ、こんな子供が元軍人なんて信じられな――」

「人を見た目で判断するな。掟だろう?」

「す、すみません!」


どうやら私は元軍人と思われているらしい。

ちなみに元軍人とは何年か前に悪魔討伐隊とか言う精鋭の軍隊が作られ、悪魔を探しに遠征をした者たちだ。

どの者も、人を同時に三人を相手にするような人たちだが、悪魔の前には無力だった。

数千名いたのだが、生き残ったのは数十名。

無論、私の村からはただの一人も、というか村自体の事を知られていなかったので、軍人であるわけが無いのだ。

現役は思いっきり今現在の事だが、村から出たばかりの私が軍人であるはずがない 。


「さて、じゃあやりますか」


にやりとして山賊たちがそれぞれ武器を構える。


「ど、どどどどうするですぅ!?」

「斬る」

「遊ぶ♪」

「他に選択肢はなかったのですかぁ!?」


文句いいながらも武器を顕現したマヒ。

顕現された武器は黒刀。


「珍しい……。黒刀なんて顕現できる人がいるんだ……」


黒刀を顕現できる者は基本いない。

特異とされている武器だからだ。

普通の武器は一応全属性が使える。

いろいろな属性を使わないのは使うものの属性への得意不得意だから。

それに比べ、黒刀は魔法が闇系統の魔法しか使えず、他の属性が使えない。

その代わり闇系統の魔法は突出的にずば抜ける先天性を兼ね備えている。

マヒちゃんは将来有望かも……。


対悪魔の能力は兼ね備えていないが。


「黒刀だと……? 闇――」


もう私が説明しました。


「クソ、気にするな! お前らこいつらを生け捕りにしろ! くれぐれも傷つけんなよ!!」

「「「うをおおおお!!」」」


飛び上がってくる山賊たち。


「…………。バカ?」


私はそれに向かって一閃。


「〈二の太刀 時麗〉」


すべて斬り伏せたのだった。

誤字、脱字、修正点があれば指摘を。

感想や質問も待ってます。

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