vol.087 北欧派 オーディン
魔王城跡に戻るとそこにはスサノオがいた
「お帰り…って、ヴァーリを帰しに行ったんじゃなかったのか?」
「ヴァーリ?」
「ボクの名前だよ~」
「ウタちゃんそんな名前だったんだ」
「それで、なんでヴァーリを連れて戻ってきたんだ?」
「天星門から神界に行こうと思ったんだけど天星門の場所が分からなくて戻ってきました」
「そういうことね。だったら俺が神界まで連れていくよ」
「いいの?」
「とくにやることないし。ただ、テレポート先がバカ姉のところだけど」
「バカ姉?誰のこと?」
「俺の姉だ。一応」
「白のおいちゃんにお姉ちゃんいたんだ~」
「し、白のおいちゃん…」
おいちゃんと言われたことにショックを受けたスサノオに連れていってもらえるように頼んだ
「…じゃあ行くぞ。"テレポート"」
「…ここが神界?」
「スサノオ様、先ほど魔族領にお帰りになったのではございませんでした?」
「そうだったんだけど、ヴァーリをオーディンのところに連れてかないといけなくなったから」
「そうでしたか…皆様方、私はこの屋敷のメイド長を務めさせていただいています、天夢と申します」
「ご丁寧にどうも、私は魔王です」
「…あなたが」
「?」
「とりあえず、俺たちはオーディンのところに行ってくる。久秀とキキョウはこの屋敷に居てくれ。オーディンは戦いの神だ。メイならどうにかなるだろうが…まあここで待っててくれ」
そうして、魔王とスサノオとウタはオーディンのところに向かった
「…ここがオーディンの屋敷?」
「そうだよ~ただいま~」
「!?ヴァーリ!無事だったか」
「無事だよ~お姉ちゃん達がここまで連れてきてくれたんだ」
「…ヴァーリをここまで連れてきてくれたことに感謝する」
「…感謝するならその槍を投げないでいただきたい」
魔王はオーディンの投げたグングニルを回収してそう言った
「ここは暇なんでね。ちょっと暇潰しに付き合ってもらうぞ」
「…これが久秀とキキョウを連れてこなかった理由?」
「そうだな…それにしても、よくオーディンの攻撃避けられるな」
「感心してないで助けてくれる?」
「オーディンも手加減してるようだし大丈夫でしょ」
「そういう問題じゃない!」
「余裕そうだな。今度はもっと速い槍術を見せてやろう」
「結構です!全然余裕ないので!」
「お姉ちゃんがんばれ~パパンもがんばれ~」
ウタはどこからともなく旗を取り出して謎のダンスを踊っていた
「メイ、反撃しないのか?」
「そんな余裕がどこにあるのよ?」
「話してる時点で余裕があるじゃん」
「あんたが話しかけたんでしょ!!」




