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誤字・脱字等を修正いたしました。27.5.6

 とりあえず一段落ついたところで………みなが調合も無事に全部を終わらせ、片付ければちょうどよくアーテが帰ってきた。マリーアンとはちゃんと会えたようで、すぐに報告を聞く。


「南の情報では王妃がエルフであること、第一王子は王妃と血も繋がっている事を証言して息子はハーフエルフであることを認め発表しているそうです」


「そこは言わないと暴動ではすまなくなるわよね。とりあえず、外聞では王妃は生きている、と思っても大丈夫でしょう」


「はい。それは国中にもう広まっているようで、今は国王が第一王子をどうするか悩んでいるそうです」


「でたらべっ!?」


「殿下、だから人の話は最後まで聞いて、悩みましょう。頼むからっ」


 アーバンも大変よね。子どもの頃からああなのかしら。でも一緒にいればこの二人はなにかしていると思うのよね………ああ、でも諭しながら怒られたことがなかったんだったわね。会える数も少なかったのかしら。王族って面倒よね。


「国中、と言うのはマリーアンが集めた情報?」


「はい。色々な冒険者が来ますから色々聞くそうです。それで、今一番の有力としては殿下の王位継承権剥奪で城に幽閉されるのではないか、とされています。軍事はまだ奮起しておらず、切り捨てるには惜しいと聞きました。残っていたとしても厄介だと思われるのであれば、病死として消させるのではないか、と。それと国王も時期を見て退位するだろうとマリーアンさんの推測です」


「他は?」


「次に有力なのは第一王子を切り捨てて同時に国王の退位、ですね。国の見せしめとして発端者が次の王となり、これもマリーアンさんの推測ですが王族の顔ぶれを全部変えるのではないかと言っています。特に反発しあう王族は見せしめにさせられる可能性があるのではないか、と」


 はい、殿下。もう少し頑張りなさい。いちいち突っかかっていたら話が進まなくて大変なんだから。アーバンも頑張ってちょうだい。マーデク、いい年なんだから殿下を押さえ付けるのはやめた方がいいと思うわよ………?


 それにしても………よくこれだけ日が経っているのに何も起きないものだわ。王族がハーフエルフを嫌っているから民もそれに倣って嫌っているのに。よく民も騎士も抑えていられるわね。不意に動かせない事情がどこかにあるのかしら?


「殿下、貴方が王位継承権をなくしたら次はどなたに譲られるのですか?」


「ふぐぅんんん!!んー!」


「間違えたわ。アーバンは知っているわよね?」


「え?―――ああ、えーと次はテジラト王子だな。まだ三歳だ」


「………………ああ、それで。次期国王が決められないからこんなに決断か遅いのね」


「殿下、暴れないで!………理由は?」


 ―――息子がハーフエルフである失態は国王の失態でもあるもの。それを指摘されても王族がすべての国でしょう?けど、さすがに今回の件は決断しなくてはならない。本人の想いはどうか知りませんけど、失態は少しでも隠して消して歴史に残さないように印象を変えるように動くでしょうね。だからどのみち国王が退いた方がそっちの印象でハーフエルフはなかった事にするでしょう。深く根付く前に狩れば印象は塗り替えられるわ。


 ただ問題なのが王子の王位継承権を剥奪して幽閉したとして、次の継承権をテジラト王子に移ってもすぐに王位を譲れないでしょうね。三歳ならようやく言葉も覚えてきた頃でしょう。でも、王はすぐ玉座から退かなければならない。外聞が悪いですから。忠誠を誓った臣下もきっと幻滅するでしょう?だからきっと強く臣下に言われているはず。代理を立てるとしても王妃はありえないし、側室も無理。と、なると政務官から白羽の矢が打たれるか信頼のおける血縁者に託すしかない。


 その考えが未だに決まらないからまだ殿下の処罰も宙吊りなんでしょうね。


「―――そなた、なぜ余が王になる選択肢を作らないっ」


「あのね、殿下が考えているよりハーフエルフ嫌いは根強いの。貴方がもっと前に住民と誠心誠意にふれあい、手を取り合って少しずつでも民の心を付かんでいれば、貴方にも勝機は見えていたでしょうね。でも、そんな事していないでしょう?だからいきなりハーフエルフがこの国を栄えさせるから協力してくれ~とか言っても誰も言うことを聞かないっていってるの」


「っ―――………………………………………なぜそなたは見てきたように語れる」


「殿下を見ていたら想像つくわ」


 誰だってたどり着く答えだと思うわよ?まあそれはどうでもいい。ここで反論しないなら本当に民と親睦もなにも深めなかった証拠。ほら、ハーフエルフである貴方が王になることは現時点で難しい。まあ、私も穴だらけなのだけどね。そこを見抜いてくれたら国を任せられるでしょう。


 ただ―――殿下には無理ね。王族を一人、見殺しにするなんて出来ないでしょう?その王族を神とやらに捧げるなら………王妃が一番適任でしょう。母であり、国の象徴であり、裏切り者で一番………責任をすべて背負える立場。


 王族は形見が狭いわねー。内々で済めば私の時のように強引ですべて一人の責任に押し付けて地盤を固めたのに。嫌だわ………本当。どんどん、私がひねくれものになっていく。ああ、元からよね。


「城にアヴリーベはマーデクだけなの?」


「いえ、私の他に治療院のラムトナがおります」


「あの子はダークエルフだったわね。なら大丈夫と思っておきましょう。あの子、喋られないもの」


「ええ、ラムトナは大丈夫です」


 いくらアヴリーベだからと言って、喉が潰れているラムトナを何かにしようとはしないでしょうね。魔力でどうにか意思疏通がなんとなく出来るようなものだし。城にいても争いに巻き込まれないわ。


 さて、本当に時間の問題よ。国王がそこまで考えている事が町中に広まっているんですもの。城にいればどこからともなく情報をくれる悪い人がいるでしょうから、なおさら焦り出す。


 ―――さてと、私はどの未来になるように動けば平穏の日常に戻るのかしら………




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