43sideロロ
誤字・脱字を修正いたしました。27.4.15
「みんな、揃ってる?」
「う~ん………あ、揃ってるね」
「じゃあホルティーナ様の伝言を伝えるね。『熊男が暴れたから追い出したいのだけど、みんなはいてほしい?』だってさ。怪我しそうになって危ないからみんなの意見がほしいって」
「えー!熊パパさんいなくなっちゃうの?いやっ!」
「俺やだ!熊パパはここにいるの!」
「僕も、熊パパと一緒がいい!!」
まあ、この三人はこう言うと分かってたけどさ。読みどうりでちょっと心配になるな。でも最初に言い出すなんてモルフィーリにしては珍しいかも。とりあえず賛成に三票、と。
「私は危険を感じるから追い出す方に一票」
「俺も追い出す方かな。あの動きじゃ誰も敵わないし、ホルティーナ様が追い出したいって口にしてるなんて余程の事、したんだろ?」
余程の事か………襲ってきたって言ってたけど、下はシーツの男なんだよね。あれはちょっと男としてプライドが砕かれるかな。それよりホルティーナ様が何かしたらしくて沈めちゃったし。言えないけど、どっちが危険だろう?反対は二票か。
「ガトラさんが暴れる、ねー。私はもう少し考えたい」
「僕も保留。ぶっちゃけあの人見てたけど危険は感じないし。かと言ってあの王国騎士の服とか腰の使い古したナイフは気になるからね」
あと、ホルティーナ様より強いのか弱いのかかなー?強いんだろうけど見たことないなら分からないんだよな。保留、二と。
「マティクは?」
「反対」
「どうして」
「なに考えてるのかわからないから」
あー、確かに。顔の表情が読めないのって怖いよな。ましてやガトラさんは記憶もない訳もわからない人だし。危険は今のうちに摘んでおきたいって感じか?マティクは慎重だ。じゃあ、反対は三だね。
残りはエーラとトッティとミミル。うーん。ミミルは反対だと思うんだけどトッティとエーラが分かんないな。ここで三人が同じものを選んだら終わりなんだけど、うまくいかないのが世の中だよな。
「ぼく、どっちでもいい」
「ミミルは、や!」
うん。ミミルは素直だね。きっとホルティーナ様との時間を取られたのが効いてるのかな?まあ、三歳だもんね。どうやってここに来たのか、すごく不思議。混血の子なのかな?まあなんでもいいけどね。反対が四。トッティは保留かな?保留が三と。
エーラが賛成なら保留の僕たちが決めなきゃならないね。反対ならこのまま反対って言うし、エーラ次第かな?………決められる?イーグとモルフィーリが賛成に率いれようとしてるけど、戸惑ってるね。でも、僕たちの様子までみて考えてる。流されちゃだめだよ。自分の意見を言わなきゃ。
「あの、ね。あのね」
「うん。ちゃんと聞くから。イーグとモルフィーリはちょっと大人しくするか」
「えー!だっんぐう」
「はい。静かにー」
イーグは騒がしいからね。ちょっと黙ってよう。ほら、エーラが言っていいか悩んじゃった。エーラだってもう少し自信を持って言ってくれてもいいのに。なにか飲み物でも作ってこようか?
「えっと、ね」
頑張れ。
「私が、ここに入ったとき、こんな事してないんでしょう?私たちが、パパの事、勝手に決めちゃっていいのか、わかんないの」
「エーラは、どうしてそう思うの?」
んー。保留かと思ったけどなんか違うかな?ここはアーテに任せよう。頑張れ、二人とも。
「パパ、悪くないと思うの。イーグくんとカトレーくんがけんかしても、ごめんなさいってしたら追い出さなかったもん。ホルティーナ様は追い出したいって言うけど、パパが悪いことして反省してたら追い出さなくてもいいんじゃないの?」
「それじゃあエーラは賛成だよ?」
「でも、バナルお兄ちゃんやアーテお姉ちゃんは出ていってほしいんでしょ?嫌なのを無理させちゃいけないって、ホルティーナ様は言ってたよ?でも、カトレーくんとイーグくんとモルフィーリちゃんはいてほしいって。私、決められないよっ」
あらら。泣いたら僕たちが怒られるから泣かないでほしいな。アーテ、よろしく。僕だと女の子はわからないからね。しかしそっか。どっちの意見も聞きたい、と言うことか。保留って感じだよね。賛成が三。反対が四。保留が四、か。どうしよう。
反対にしたら反対にしたでバナルとアーテが入ってるからカトレーたちも文句は言わない。ホルティーナ様も反対だし。出ていくのは確定になる。ただ気になるのはホルティーナ様。追い出す機会って色々あった。気になるのはため息かな。顔が見えないって難点だね。
ガトラさんを見てなにをため息つくことがあるか。あのため息はちょっとしかたないかな、って感じだし。なによりさっき言ってた言葉。このあと厄介ってなんだろうか?
「僕、保留にしてたけど決めた。いっそ本人に決めさせない?僕たちが決めるんだからなに決めてもいいよね」
「ロロ?」
「実はホルティーナ様が言ってたんだけど、追い出すか聞いたら、追い出したいけどその後が厄介なんだって。気持ちは追い出したいけど外に出すのは不味いって事なんだと思うんだ」
「それ、いつだ?」
「さっき。縛り付けてきた」
「つまり、この間にホルティーナ様はあの人に何か話してるって訳だ。俺たちに決めさせるのは今持ってる答えがどうなってるか、か?まだ日付残ってるけど」
「つまり、私とバナルとロロとテテラの意思確認?」
「たぶんそうだろうね。ホルティーナ様が怒ってるには違いないけど」
「ふーん。それでも私はどっちでもいいかな。私たちの意見よりホルティーナ様だし、ホルティーナ様が駄目って言うなら駄目じゃん」
「そうだよなー。明確な意見を言ってるし。それでも聞いてくれるって事はいさせてもいいって事だろ。つまりホルティーナ様も迷ってるかもな。ロロの採用。いっそ大人の話は大人で蹴り付けてもらおう」
「私たちはまだ子どもだものね。押し付けていいんじゃない?」
「うわ。聞いた意味ない」
そんなテテラ、肩を叩かなくてもいいから。なんだか僕が悲しくなっちゃうでしょ。あ、採用したんだからバナル、お願い。僕、あそこにもう行きたくない。なんかホルティーナ様が箒を持っててさ………あれ、何に使うんだろう?だからここは勇敢なバナル兄ちゃんに任せるよ!




