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堅物女子がどろどろに甘やかされて落とされるまで  作者: 花依はな


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12/13

※洗濯の件、茅視点(番外編)

※カッコイイ茅は居ません。気持ち悪いです。許してあげてください。


洗濯物は、いつの間にかつむぎに任せるようになっていた。


もちろん最初は自分で洗っていた。

男の下着まで触らせるのは失礼だと思っていたし、つむぎに余計な手間をかけたくなかった。


でも、ある日「つむぎがやってくれると嬉しい」と口にしたら、彼女は本当にやってくれるようになった。

——悪いな、と思いつつ、正直めちゃくちゃ嬉しかった。


つむぎの手が、俺の服に触れている。

洗剤の匂いと一緒に、彼女の気配が染み込んでくる。干されたシャツを畳むとき、つむぎの指の跡が残っている気がして、胸がざわついた。


ただ、下着だけは遠慮してもらっていた。

「いいよ」と何度も言った。

つむぎのきれいな手が、俺の下着に触れるなんて……想像しただけで、頭がおかしくなりそうだったから。


なのに。


ある日、つむぎが俺の前で聞いた。


「二人の服、一緒に洗っていいですか?」


一瞬、呼吸が止まった。


「いいのか? 女性って、そういうの気にするのかと思ってた」


つむぎは淡々と答えた。


「人によりますよ。私は気にしません。別に汚れるわけでもないし」


……気にしない、だと。

俺の下着を。

つむぎが。

一緒に。


頭の中が真っ白になった。

嬉しすぎて、どうしていいかわからない。

こんなこと、誰にもされたことない。誰にもされたくなかった。


つむぎにだけ、されたい。


しばらく黙ってから、やっと声が出た。


「……ありがとうな」


それしか言えなかった。


本当は「ありがとう」じゃ足りない。

「俺の全部、つむぎに触ってほしい」とか「お前の匂いがする洗濯籠が好きだ」とか、もっと気持ち悪いことを言いたくなるのを、必死でこらえた。


それからというもの、つむぎは本当に俺の下着も勝手に洗うようになった。

洗濯籠に放り込んであるものを、何も言わずに一緒に回す。


俺はそれを知っていても、止めなかった。

止められるわけがない。

むしろ、洗濯が終わったあとに畳まれたシャツを見ると、胸が熱くなった。

つむぎの手が触れた後だと思うと、袖口に顔を埋めたくなる。


実際、一度だけやった。誰も見ていないとき。

つむぎの洗剤の匂いと、わずかに残る彼女の気配を吸い込みながら、「好きだ……好きすぎる……」と小さく呟いた。


俺は、完全につむぎにやられていた。


下着まで洗ってくれる、つむぎ。

「気にしない」と平気な顔で言ってくれる、つむぎ。

俺の私物に、当たり前みたいに触れてくる、つむぎ。


——つむぎ。

お前、俺をどうするつもりなんだ。

こんなに幸せにしておいて、責任取れよ。


そう心の中で呟きながら、俺は今日も、つむぎが畳んでくれたシャツを、大切にクローゼットにしまった。

お粗末様でした。

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