第3話 馬美ちゃんは誘導乳母
馬美ちゃんはレイラちゃんのタンクトップを剥ぎとる。薄い水色のキャミソール。
「ちょっと馬美、何よ!」
「レイラちゃん、肌と肌で触れ合おうよ」
ブラひもを肩から外し、乳首をレガレイラちゃんの唇に押し付ける馬美ちゃん。
「私の愛情を受け止めて」
「愛情って……これは母乳?」
「レース前に緊張や興奮でゲートイン出来ない馬がたまにいるわよね。そういう子をなだめて走らせるのが誘導馬の役目。白馬や馬術用の馬が選ばれる事があるわよね。私は母乳を与えてリラックスさせてあげるの。だから誘導馬じゃなくて誘導乳母」
「どうして馬美は母乳が出るの? 妊婦なの?」
「違うわ。これには色々事情があるの。聞きたい?」
馬美ちゃんの乳首を咥えたまま、首を大きく縦に振るレイラちゃん。
「話は半年前に遡るわ。私とご主人様は2人で幸せに暮らしていたの」
そこに……
「ゴォら! 斎場エージェントの事務所はここかぁ!」
突然乱入してくる怖い人。
「ど、どちら様ですか?」
「俺は小波組のもんじゃ!」
『ヤバい』という顔をするご主人様。
「ああ、あの『パワプロ』や『ときメモ』や『ポリスノーツ』で有名な。フィットネスジムも経営していますよね」
「お前らはうちの特許権を侵害したろうが! 迷惑料として40億円払ってもらおうか!」
「特許権?」
すっとぼけてみるご主人様。小波組の怖い人が畳みかける。
「うちの『パワプロ』の選手育成システムをお前らは『ウマ娘』の育成システムでパクったろうが!」
「パクってません」
「ならば40億円払わせた上に、『ウマ娘』の運営も中止させるぞ!」
「すみません。パクってました。うちは新興でノウハウが乏しいものですから……」
*******
話を聞いていたレイラちゃんが馬美ちゃんに尋ねる。
「それで40億円払っちゃったの?」
「話し合いで、金額はまけてもらったけど、詳しい内容は秘密よ」
スマホで当該記事を検索するレイラちゃん。
「斎場エージェントは今期突然7億円の特別損失を計上したよね? このせいなの?」
「しっ、金額はトップシークレットなの」
「ずいぶんわかりやすいトップシークレットだね」
「斎場エージェントは15年くらい前にも『ド◯クエモンスターズスーパーライト』のプログラムを請け負っていて、アコギなガチャで社会問題になってなかった?」
4歳馬なのにそんな昔の事を知っているとは、レイラちゃん侮れない。
「しっ、それは黙っていれば今の若いファンは知らないわ」
「大人ってずるいよぅ」




